信託法理の生成といった過去を振り返るとともに,信託の有する財産権の転換機能(柔軟な受益権設定,時間を超える利益調整)に伴って生じる課税上の諸問題および租税法理論の新たな可能性を広く考察する本書は,信託課税の理論的発展の道標となる1冊。
第1章 信託法理の生成
信託法理の生成(中里 実)
法人格を有する信託としての財団法人(中里 実)
第2章 課税上の利益帰属
所得の「帰属」・再考(序説)──東京高判平成23年9月21日訟月58巻6号2513頁を手がかりとして(藤谷武史)
Reich論文の“Super-Matching” Ruleの紹介及び信託等を通じたマッチングの意義と限界(浅妻章如)
無償取引と取引の単位──課税の前提に関する研究ノート(中里 実)
無償取引と対価(中里 実)
第3章 時間を超える利益移転
年齢・主体・課税に関する研究ノート──教育資金贈与信託を出発点に(神山弘行)
民事信託と相続税・贈与税に関する研究ノート(渕 圭吾)
受益者連続型信託に対する資産移転税の課税方式に関する一考察(藤谷武史)
「みなし相続財産」と信託(渕 圭吾)
所得税と相続税の調整ーーアメリカ生命保険源泉徴収税の外国税額控除と債務控除(BFH 2 R51/14)(浅妻章如)
世代間資産移転のための「公的基金」と信託的ガバナンスに関する研究ノートーー地方財政法と杉並区減税自治体構想を題材に(神山弘行)
第4章 国境を越える信託
英国における法人該当性判断をめぐる動揺──Anson事件最高裁判決(吉村政穂)
4号所得の空洞化(増井良啓)
支店外国税額控除の設計(増井良啓)
UCITS4に対応した英国税制の動向(吉村政穂)
経済活動の基盤にある仕組みの本質を理解し、情報化をキーワードに現代社会を読み解く。
難問山積の医療現場でメタ理論はどう使えるのか?第一線の医療者と語り合う構造構成主義の可能性。岩田健太郎・八杉基史・西條剛央の鼎談のほか構造構成主義の深化を示す論考多数。
『基礎篇』『実践篇』の2分冊だったテキストを,1冊にまとめて大幅改訂!小児アレルギーエデュケーター(Pediatric Allergy Educator:PAE)認定制度の基礎講習に準拠し,アレルギー疾患の基礎知識から患者教育の指導技術まで,PAEに求められる内容をスペシャリストがわかりやすく解説している.理解を助けるサイドコラムや図表も満載.PAEを目指す看護師,管理栄養士,薬剤師に必携の書.
学園名物講師高桑隆による調理師のための経営読本。
かつての植民地支配や冷戦下の対外政策を歴史的背景として、主にイギリス・アメリカによる低開発地域への国際開発・援助事業を理論化してきた開発学は今、新たな局面を迎えている。経済成長により支援される側から支援する側へと転じた中国は、脱中心的・多遍的な開発学を打ち立てられるのか。国内外の開発をめぐる中国の試行錯誤および理論・言説形成の過程を辿り、国際社会を結び直す新時代の開発学を展望する。
メニューの評価が劇的に高まる“瞬殺”人気食材の選び方・組み合わせ・提供法の新発想術!!一瞬でお客様の“評価”が高まる高級食材・人気グルメ食材・超インパクト盛り付けなどなど売れるメニューの要素を独自に“数値化”した、本当に使える超カンタン・ヒットメニューづくりのヒント集!!
経営の基軸は、経営者の価値観や人生観で決まる。今なお多くの経営者が信奉。山城章が現代経営に遺した「心」と「道」。
本書は、一定の教育効果を有することが実証された、「実証研究に基づく体系的な科学技術英語プレゼンテーション指導法」を収録している。
オーラルプレゼンテーションと呼ばれるスピーチ部分と、英語での質疑応答の指導法が体系的に示され、ノンネイティブスピーカーが、国際学会等、英語での発表における不利な立場を克服するための具体策がまとめられている。
本書に記載された科学技術英語プレゼンテーション指導法では、何をどのように指導するかが明らかにされ、かつ、研究に基づいた「英語プレゼンテーションの評価基準」が提示されている。指導において何を優先するのかがわかり、自信を持って教えられる「英語教員必携書」!
■著者インタビュー特設サイト
http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-714-1/sp.html
曖昧で混とんとした現代に必読のマーケティング論文を選りすぐり、英語(原文)で紹介。なぜこの論文が重要なのか?どのように生かしたらよいか?むずかしい単語や構文には丁寧な解説をつけ、日本語訳と語注も添えた。
いま、経済パラダイムの大転換が進行しつつある。その原動力になっているのがIoT(モノのインターネット)だ。IoTはコミュニケーション、エネルギー、輸送の“インテリジェント・インフラ”を形成し、効率性や生産性を極限まで高める。それによりモノやサービスを1つ追加で生み出すコスト(限界費用)は限りなくゼロに近づき、将来モノやサービスは無料になり、企業の利益は消失して、資本主義は衰退を免れないという。代わりに台頭してくるのが、共有型経済だ。人々が協働でモノやサービスを生産し、共有し、管理する新しい社会が21世紀に実現する。世界的な文明評論家が、3Dプリンターや大規模オンライン講座MOOCなどの事例をもとにこの大変革のメカニズムを説き、確かな未来展望を描く。21世紀の経済と社会の潮流がわかる、大注目の書!