21世紀幕開けの早春、一人の女性が旅立った。家族を愛し、障害をもつわが子とその仲間たちのために、身を削ったその半生。母たちは、一人の母へエールを贈った。
昭和二十年八月三日、艦載機の銃弾に砕かれた父と母の亡骸を山裾の墓地で焼いた。そよとも風のない真夏の虚空へ、ふた筋の煙はゆっくりと消えていった。「神戸新聞文芸」二〇〇一年度年間優秀作品賞受賞。
56年生きてきた証を、今ここに書き留めるー私は過去を否定したくない、そのお陰で今の自分があるのだから…。ありのままの心情をつづった、日々の生活の中から生まれた詩集。
母は声を出さずに泣いた…お母さん、ありがとう。戦争を挟んで五人の子供たちを育て上げた母の生涯を息子が描く。
的中率抜群の占い師が秘伝を解く。自分で占える、四柱推命の決定版!ホリプロ出版プロジェクト第一弾。行列ができる伝説の占い師が、ついにマスコミ初登場!60タイプの“人格”診断で、人間関係の悩みが解消。
巣立つ娘へ贈る、母からの心をこめたメッセージ。政治家、弁護士、大学講師、そして、母として妻として生きる人生の先達が若い世代に伝える元気の出る処世術。
生誕一〇〇年、父として、男としての太宰治の実像がいま明らかに。
アメリカCBSテレビ、イギリスBBCのドキュメンタリー番組で大反響!自閉症で全盲でありながら、天才的な音楽の才能を持つ11才の少年レックスの物語。母の苦闘と愛が、奇跡を呼んだ。
私は27歳の障害者です。身体障害のほかに言語障害もあります。私には24時間の完全介護が必要です。そのために毎日24時間、約10名の介護者が交代で私を看護してくれています。私は歌手です。日本一ヘタな歌手です。私は毎日路上ライブをしています。母の遺志を継いで本気で紅白歌合戦出場を目指しています。私は母をがんで亡くしました。そして地獄の施設で半年間を過ごしました。私の身体では原因不明の難病が今も進行しています。この3年間で15キロも体重が減りました。私はもう長く生きられないでしょう。でも生きたい…。母とたった一つの約束を果たすまでは。だから毎日大好きな歌を歌い続けるのです。
突然やってきた介護。夫の母とのくらしは、とまどいと混乱からはじまった。でも母の「ありがとう」と微笑みが、私に生きる喜びをあたえてくれた。
お母さんの毎日の料理は子どもの体のもと、知恵のもと、やる気のもと。さあ、一緒にごはんで受験をサポート。
長年、経済的にきびしい状況におかれてきた母子家庭。肉声とともに、三〇年にわたる現状を伝える。また、著者は、当事者としての思いもこめて、母子家庭の“命綱”である児童扶養手当の大切さを説く。そして、老いをむかえた「母」たちのけわしい老後、「子」の教育がかかえている問題…取材を重ねるなかで、それらを描きだしていく。