京急電鉄の新逗子駅〜羽田空港間を走る「エアポート急行」を描いた電車絵本。新逗子駅を出発したエアポート急行は、運転士が交替しながら、金沢文庫駅、上大岡駅、横浜駅を過ぎ、京急蒲田駅に到着。電車はここで、先頭車両の運転士が車掌と、車掌が運転士と交替。進行方向が逆になり、羽田空港線に入ります。そして、穴森稲荷駅を過ぎると、電車は地下にもぐり、羽田空港の滑走路の下を通って、終点の羽田空港国内線ターミナル駅へ。▼変化に富んだ路線の風景と電車の運行がとても緻密な絵で描かれています。これはすべて十数回におよぶ取材に基づいたもので、運転席の計器類の表示なども事実に即したものです。また、運転士の持ち物、信号機の意味、他社線の電車なども豆知識として描いており、電車の旅をしながら、電車の設備や運行についても学べる内容になっています。子どもたちだけでなく、大人の鉄道ファンにもきっと喜ばれる電車絵本です。
千葉の市川に雑貨のネットショップ兼探偵事務所(所長はクマのあみぐるみに宿った殉職刑事!)を開設した和子(かずこ)。ネットショップは順調だが探偵業は低調続き……。そこへ町内会会長が「イベントで使う着ぐるみを捜して」と飛び込んでくる(「花宵日和」)。その他、霊感商法のウラを探る「ホット・スキニー」、調査中に出くわした連続放火事件を解決する「さまよう炎」など四篇を収録。待望のシリーズ第三弾!
海洋進出への野心を隠そうともしない中国。「膨張するものは必ず縮小する」。アヘン戦争のトラウマを払拭するかのごとく米国に挑戦し、来るべき「第二次東アジア戦争」に「敗北」したあと、はたして巨大国家が経験するのは旧ソ連のような民主化か、それとも分裂なのかー。いま最も注目される外交評論家が、近未来のシナリオを大胆に予測する。
政権奪取後、「東アジア共同体構想」を謳った民主党は逆に領土問題を激化させた。一方で第二次安倍政権は中国との距離を保ちつつ、着々と外交的成果を挙げでいる。なぜ「日中友好」を掲げた政権のほうが関係を悪化させたのか。弥生時代から近現代までの日中関係史を解析しながら本書が導き出すのは、彼の国に近づいたときに日本は失敗し、離れたときにうまくいくという驚くべき結論だ。ならばわが国は、鈍化する経済成長と並行してナショナリズムへ走る巨大国家にどう向き合うべきか。政治・経済・歴史の知見を総動員して描かれるかつてない日中関係論。
9割の企業は本当のデータ分析をわかっていない。統計リテラシー、チーム編成、オーダーオブマグニチュード、リーダーシップー気鋭のデータサイエンティストが教える会社を劇的に変える方法。単なる『見える化』に終わらない、分析力を駆使した『情報の徹底活用』へ。
クラスでいちばんかわいい女の子しずかちゃんが、いちばん凡庸な男の子の妻となる現実。最大の武力の持ち主ジャイアンと最大の資金力の持ち主スネ夫が、タッグを組まなければならない現実。たとえいじめられても、いじめっ子と絶縁する道を選べない最下層カーストにいるのび太の現実。ドラえもんが歩いていても驚かれない、地域コミュニティが崩壊した郊外に住む野比家の現実ー『ドラえもん』で描かれる人間関係は、はからずも現代社会の縮図なのである。空気のような存在ゆえに、かえって論じられてこなかった国民的マンガを社会学的に考察。なんともせつない深すぎる「ドラえもん日本原論」。
「最近疲れ気味で、心もカラダもカチカチ。簡単にリラックスできるいい方法はないかしら?」「ヨーガで得られる効果には興味があるけれど、続けるにはちょっとハードルが高い」「頑張ってなにかをするよりも、できるだけ『ラク』な方法で心とカラダをゆるめたい!」もし、あなたがこんなふうに思っていたら、この本はきっと役に立ちます。▼和みのヨーガは、誰にでもできる世界一「ラク」なヨーガです。カラダのかたい方も、心身の不調を抱えている方もムリなく続けていくことができます。体に痛みを感じるような難しいポーズをとることも、良い呼吸をしようと一生懸命、頑張る必要もありません。それなのに、驚くほど簡単に「心とカラダをゆるめる」ことができるのです。付属CDに収録されているリードを聞きながら行なえば、簡単に実践できます。和みのヨーガで最高の心とカラダを手に入れましょう。
鎌倉幕府から弾圧を受けながら、真の仏の道を求めた浄土真宗の開祖・親鸞。その教えを弟子の唯円が「正しく伝えたい」と願って書き残し、時代を超えて読み継がれたのが『歎異抄』である。本書は、親鸞の生涯に作家として正面から向き合い、三部作の大長編に挑んできた著者が、自らの心で深く受け止めた『歎異抄』を、滋味あふれる平易な文体で現代語訳した名著。ベストセラー、待望の文庫化!
従来、“組織の敗因”を説明するのによく使われてきたのが、「リーダーに問題あり」とするリーダー原因説であった。戦国時代で言えば、戦国大名個人の問題と断じてきたのである。それは一面の真実なのだが、では世に名将と謳われた者、圧倒的な権威者、有能な二世、将来を嘱望された重臣など、本来「敗れるはずのなかった者」が敗れたのは一体、なぜなのだろうか?▼本書は、強大な戦国大名の“政治力”が失われていく過程を考察し、現代にも通じるリーダーが犯しがちな失敗の教訓を導き出す。▼「武田勝頼の致命傷」「足利義昭のしぶとい首」「織田家臣団の有能ゆえの危険な未来」「柴田勝家が秀吉に勝ったかもしれない可能性」「自前の勢力をつくれなかった石田三成」「『重心』に参加できなかった小国の悲しい運命」「なぜ秀頼は豊臣家を守れなかったのか?」など、彼らが激動の時代に滅亡の道を歩み、天下を取れなかった理由がここにある!▼文庫書き下ろし。
終わりの見えない廊下。誰もいない教室。すべての音が消えた街。夕暮れの迫る学校で目覚めた女子高生・葛木亜莉子(かつらぎありこ)が出会ったのは、「チェシャ猫」と名乗る、フードを目深に被った怪しげな人物だった。「さあ、僕らのアリス。シロウサギを追いかけよう」チェシャ猫に誘われ、妙なヒトやケモノたちが住まう「人の消えた世界」へ迷い込んだアリス=亜莉子は、元の世界に戻るために「シロウサギ」の行方を追うがー。やがて忘れられた真実と邂逅した時、新たな悲劇の幕が開く。その果てにアリスが見たものとは?さあ、覚めることのない悪夢をあなたにー。
グローバルゲームのルールを知り尽くした著者が、世界で勝てる人事・組織への切り替え方を説く。
「謀反人」になるはずのない名将がなぜ、信長を討ったのか?▼本書は、戦国史研究の第一人者である著者が、本来、名将と称されるべき実績を誇りながら、日本史上最悪の「謀反人」のレッテルを貼られてきた明智光秀の謎に包まれた人物像に迫ったものである。▼語られざる「金ヶ崎退き口」での武功、「近畿管領」とも称すべき要職への抜擢、本能寺の変前夜の動向…。そこから見えてきた光秀の実像と、本能寺の変の真相とは?▼なお、「文庫版まえがき」では、ここ数年の研究トピックスや2014年に新発見された「石谷家文書」について語られるなど、研究の最新動向を知ることもでき、光秀と本能寺の変を語る上で必読の書となっている。▼『明智光秀』を改題。▼○目次より○▼第一章 「歴史以前」の光秀▼第二章 信長に仕える光秀▼第三章 坂本城主への抜擢▼第四章 光秀の丹波経略と「近畿管領」▼第五章 本能寺の変直前の光秀▼第六章 光秀謀反の原因は何か▼第七章 山崎の戦いと光秀の死
物語はいつまでも終わらないー直木賞作家が綴る、切なくて心温まる連作短篇集。
金子千尋は思考を重ね、球種を増やし、コントロールを一定にするための意識を身につけ、ついに球界No.1投手と呼ばれるまでになった。本書はその独特の投球論を語る初の著書。変化球の握り方を披露するほか、9回まで巨人を無安打無得点に抑えるもチームは延長で敗れた“幻のノーヒット・ノーラン”も振り返る。
ネット住民の葛藤、移民に揺れる欧州、「イスラム国」の核心まで、いまを読み解くための視点とは?テレビ番組の発言で「ネトウヨ」からバッシングされ、「炎上」を経験した春香クリスティーンさん。そのあとには原発再稼働を容認する企画に登場し、左派から「失望した」といわれたことも。そもそも自分は「右」なの「左」なの?その対立軸を理解し、ナショナリズムについて真摯に考えたい、という一心から本書は生まれた。取材を重ね、「左」「右」のねじれに戸惑いながらもたどり着いたキーワードは「グローバル化」。それは、自身の出自にも深く関わるものだった。「右」でも「左」でもなく「前」。バランスと聡明さが存分に発揮された前向き社会論。
世界的企業「京セラ」「KDDI」をつくり、「日本航空」を再生させた著者が、青春時代の挫折と苦悩、仕事への情熱、人生哲学を語る。
ジャック・ウェルチ、ジェフ・イメルトといった優れたリーダーを育成・輩出し、100年以上にわたり世界の超一流企業であり続けるGE(ゼネラル・エレクトリック)。同社には、世界150ヵ国以上の事業拠点で、「口ぐせ」のように日常的に使われる社会用語が数多くある。本書では、GEの幹部で金融部門のトップを務める著者が、40ほどの社内用語を紹介しつつ、その背景にあるGEの仕事のやり方や企業文化を紹介。経営者や管理職はもちろん、若手・新入社員に役立つヒントも満載!
「水族館」や「熱帯魚の国」「深海の国」には、迷路やかくし絵がいっぱい! 迷路絵本シリーズ初のパノラマ風の特大迷路も掲載。
頭がよいとは「物事の本質をつかめる」ということ。落ちこぼれを京大→哲学者にしたとっておきの思考術、「哲学という魔法」を大公開!
鞄屋の店主マサトは、お客の心が読めるという魔法の眼鏡を手に入れる。経営不振に悩むマサトは、大喜びでその眼鏡を使おうとするのだが、眼鏡の以前の持ち主たちは次々と怪死していて…。お客様の声は、鞄屋を立て直す神の声か?もしくは悪魔のささやきか?マーケティングからCS、クレーム対応、優良顧客育成まで、すべてのビジネスに通じる販売戦略ノベル。