本書は、茶の食品機能の研究面のめざましい近年の進捗を背景に、茶の科学全般にわたる研究情況の紹介を意図して編まれたものである。茶の機能の解説にかなりの紙面をあてたが、茶の栽培・育種学、植物栄養・生化学、加工科学、食品化学など、茶科学の主要分野をできるだけ網羅し、体系的に最新の知見を提供するように配慮した。
テレビ界の仕掛人“どんどんクジラ”がつづる番組作りの舞台うら。
わが国における代表的な伝統的都市の一つである金沢を取り上げ、その伝統的性格を明らかにしながら、それが現在面において再生されている実態と、そのことが住民のアメニティにつながっていることの実情を分析していく。これが本書の課題である。
豊富な天然杉は米代川を筏で下り、能代市は東洋一の木都を誇った。時移り原木は減少し山子の仕事は鋸と鉞からチェンソー、木橇と雪橇は集材機、森林軌道・筏流し・馬場はトラックへと変った。本書は機械化される前の作業工程を当事者達の口述をもとに詳細に再現した日本林業の技術・労働史。
世界の社会学の戦後と現況を各国、各地域ごとに紹介。さらに、社会学の新しい展望を示す。
自然を呼吸するピアニスト村松健の、CDつきエッセイ集。
湾岸戦争への90億ドル支援も過労死も、その発想の根は同じ。自由化の策動は対米従属であり、そこには農業の役割は見えない。農業の復権を求めて闘う農民の立場から、今日の日本政治の流れを鋭く告発する。
パットとイザベルのふたごは、クレア学院に転校するなんて、いやでたまりません。ぜったいに、クレア学院を好きにならないと誓ったふたごのまえには、いろいろ事件が…。いじっぱりなふたごですが、そのすなおさと勇気を、同級生たちはしだいにみとめていきます。パットとイザベルのおちゃめなふたごの楽しい学園生活。
古代・中世の自然観が近代の科学・哲学革命によってどのように解体され機械論化されたか、さらにそれが近代の産業組織と絡みあいつつ今日の自然破壊・環境汚染をもたらしたかを明らかにすることによって、新しい環境倫理学・環境経済学・環境政治学の基本方向を示す。
魚が死ぬ…。ひとは何を得んがために何を失わなければならなかったのか。水に対する意識構造の変化を湖岸の生活史に探る、「方法としての環境史」。
老いを「自分のもの」として考える時、そこには限定されたイメージなどありえない。「思いがけない、未知なるものの正体」としての老いに向き合うための随想的な文献紹介。