太宰治が創造した文学的な音響映像から美術的なアプローチによって虹色に輝く聖性を抽出する果敢な試み。迸る存在としての太宰文学の軌跡を描き出す。
こころの病はいかに描かれたか。旧版に「アルコール依存症」「治療文化」「こころの病について」などを加え、解説を大幅に増補。こころの闇を考え、そこから癒しをさぐる。言葉の力により、治療ではなく、内からの「治癒」をめざす試み。
本書は、主として日本語教育を行う人々が、必要な日本語の知識を得ることを目的として編まれたものである。日本語教育を実際に行う場合に役立つように、現代語としての日本語を説明するうえで必要な知識を網羅することに重点を置いている。
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天。これら六道が交差する場所、春日山、箱根山、出羽三山などを訪ね、物語、伝承を広く渉猟、豊饒な世界を出現させている。
本書は30代の若手研究者による、題材・テーマ別の鑑賞という性格の本になっている。
鎮魂と再生の国、紀伊国のロマンを求めて。
樋口一葉研究の最前線。最新の問題意識にたった、多様な論考12篇が結集。樋口一葉研究の「いま」がここにある。
この本は、連句を学びたいという人のために、入門の手引きとして書かれたものです。この本は、温故知新(故きを温めて新しきを知る)の精神で書いてあります。古典文学の良さを未来の文学に役立てようというわけです。時代もまた、連句を求めるような時代になりつつあります。どうぞ、連句の実作を楽しみながら、この本をご利用ください。
果てしなく流れゆく大河に似た芭蕉の生涯を思いつつ、『おくのほそ道』をたどる俳諧紀行。
最初の元寇からくだること60余年。同じ鎌倉幕府のとき、南朝と北朝、そして武将と幕府をまきこんでの争乱を華麗に綴った軍記物語の現代語訳。現代の社会や企業戦略にも通じる情報と攻防の物語。好評第四巻刊行。
「遠い所から帰って来て駒込の奥に世帯を持った」健三に自身を仮託した漱石唯一の自伝的長編小説。ロンドン留学帰朝から処女作『吾輩は猫である』執筆前後における夫婦生活、岳父、兄姉、養父母など題材としたしがらみに対して論者の目が光る。