通信、交通、電力といった大規模な社会基盤システムはこれから、人や社会の多種多様な要求に応えながらいざというとき想定外の結果にも速やかに対応できなければならない。21世紀のエンジニアに求められるものとは、いったい何か。待望の邦訳!シリーズ第一弾。
はじめに
第1章 教育ビジネスを取り巻く環境
第2章 学校が変われば、未来が変わる
第3章 学習塾が見る教育の未来
第4章 教育×ITで広がる可能性
第5章 人生一〇〇年時代における“学び”
第6章 未来の「学び」と「働き方」
おわりに
1950年代にはじまった第一次人工知能ブーム、1960年代からの第二次人工知能ブームに続く第三次人工知能ブームを経た現在、ロボットやAIをめぐる期待論と脅威論は噛み合うこともなければ、歩み寄ることすらもない。この断絶を挟んだ両立場の溝を埋めるために、人文学にできることは何か?
・ロボットのデザインに求められる「弱さ」
・AIが惹起する恐怖
・労働、所有、責任概念の変貌
・AI論が忘却する哲学的思考
・AI論で問われる法の陥穽
・AIの導入が目指す「未来の教室」etc.
現状の技術の正確な理解をふまえ、思想史、社会科学、教育学など多角的な視点から、人新世におけるロボット=AIと人間のスリリングな共生──この10年の社会ビジョン──を具体的に提言する人文学の挑戦。
第1章 汝自身とAIを知れ「AIにはなにができないか」
第2章 制約されたデザイン「子ども、発達、ロボット」
第3章 恐怖の在処「部分と全体という近代社会原理への脅威」
第4章 AI時代の個人・社会・法「知能社会における労働と所有」
第5章 哲学の忘却「人工知能における心・意識・所有」
第6章 共存?「われわれは奴隷を作るのか」
第7章 自律機械と日本思想「仏教と武士道における所有について」
第8章 責任概念の変貌「自律機械の責任概念への経済分析を用いたアプローチ」
第9章 法体制への問い「自然言語処理を組み込んだ自律機械に関する所有と応報性」
第10章 教育の変革「初等中等教育と人工知能〜学校教育における扱いの検討」
われわれは子どもたちに安心できる環境を残すために何ができるか?
地球温暖化の危機的状況とその解決のための再生可能エネルギーの有効性についての解説を通して、自然エネルギーによる社会形成は十分に可能であり、経済活性化にも繋がることを提唱する。一般読者にわかりやすく解説することを通じて、本書が提案するエネルギー社会の形成のために、市民による理解の共有を目指そうとするものである。
はじめにー進む世界終末時計
第1章 迫りくる地球崩壊の兆し
気温の急上昇 / 地球大気の歴史 / 温暖化メカニズム / 地球温暖化の脅威 / 地球温暖化防止の活動 / 人間のエゴイズム
第2章 原子力発電の行方
原子力発電所事故の恐怖と影響 / 原子力発電の抱える克服不可能なふたつの重大事項 / 原子力発電の危険と覚悟 / 政府の方針と原子力発電コスト / ミラクル技術に期待する人間の性(さが) / 原子力発電所立地住民の選択と都会人の責任 / 原子力発電必要論の変遷と共有可能な考え方
第3章 旧来型資本主義の限界
不安が広がる現代社会 / 統計学からみた格差社会 / 完全自由競争は人減らし競争 / 健全な資本主義社会形成に有効な再生可能エネルギー技術
第4章 幸福論と経済活性化法
GDPの向上により、果たして我々は幸福になったか / 幸福とは何か / サービスと対価からみた雇用論 / 国内経済活性化のための経済考察 / 価格が高いことは必ずしも悪いことではない
第5章 自然エネルギーの可能性
再生可能エネルギー / 再生可能エネルギーの導入可能量 / 北海道をモデルとした太陽および風力エネルギーの導入量試算 / 変動を含めた自然エネルギー導入可能量の試算 / WWFジャパンによる脱炭素社会に向けた長期シナリオレポート
第6章 自然エネルギーの貯蔵技術と水素社会
電力貯蔵技術 / バックアップに有力なガスタービン発電と二酸化炭素フリー燃料 / 水素社会 / さまざまな広域電力融通
第7章 地域協調に基づいた有望な省エネルギー技術
コージェネレーションおよびヒートポンプ技術 / コージェネレーションが普及しない理由 / 分散協調型コージェネレーションネットワーク概念 / 大型地域熱電併給との比較
第8章 日本のエネルギー政策とエネルギー先進国ドイツ
日本のエネルギー政策の変遷 / 長期エネルギー需給見通し / 電力・ガスの自由化と発送電分離計画 / ドイツの原子力発電政策と再生可能エネルギー / ドイツにおける発電単価の変遷 / 政治を動かす国民性の差異
第9章 新時代に向けたエネルギー政策
雇用創出効果分析 / 近世ヨーロッパのルネサンスと現代社会 / エネルギー構成の変革 / 新エネルギーシステム論 / 持続可能な経済発展 / 変革のための新たな仕組みづくり / 具体的エネルギー政策の提案 / 炭酸ガス削減のためのもっとも容易な世界的合意形成法の提案
第10章 豊かな社会を築くための教育
雇用を重視した発想の転換 / 社会ルールの必要性 / ガラパゴス化社会における教育の重要性 / 近視眼的教育の危うさ / 重要な怠けものアリ
文献
おわりに
過去5回の試験を徹底分析!充実の補足解説。知識の定着に役立つ!一問一答つき。
本書は、一定の教育効果を有することが実証された、「実証研究に基づく体系的な科学技術英語プレゼンテーション指導法」を収録している。
オーラルプレゼンテーションと呼ばれるスピーチ部分と、英語での質疑応答の指導法が体系的に示され、ノンネイティブスピーカーが、国際学会等、英語での発表における不利な立場を克服するための具体策がまとめられている。
本書に記載された科学技術英語プレゼンテーション指導法では、何をどのように指導するかが明らかにされ、かつ、研究に基づいた「英語プレゼンテーションの評価基準」が提示されている。指導において何を優先するのかがわかり、自信を持って教えられる「英語教員必携書」!
■著者インタビュー特設サイト
http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-714-1/sp.html
語彙と文法とのかなめになるのは、単語である。単語の語彙的な意味の体系性を問うのが語彙論であり、単語がくみあわさって、文をつくる文法(形態論と統語論と形態統語論)の体系性を問うのが文法論である。昨今の日本語研究では、「文法と意味」「シンタクスと意味」という姿勢が主流にみえる。そこでは、単語が等閑視され、形態論が軽視されている。本書は、日本語の単語と形態論をめぐる諸問題をあつかう。言語間の対照にもいいおよぶ。
近年、日本は急速に父性化が進んでいる。従来の平等的価値観が衰退し、代わりに能力主義が拡がっている。このパラダイムシフトにあわせ、著者は父性を「自己教育」の機軸とすることを提唱する。教育の最高責任者は「自分」である。若いうちに、自分で自分を鍛えること(自己研鑽に励むこと)それが、将来を生きる糧となる。
第一章 「無教育」は無自覚の難病
第二章 父性の目的
第三章 画竜点睛の教育
第四章 天才は一芸に秀でる
第五章 教育に体罰は必要
◇科学を「開く」!◇
〜〜〜「科学」を過信せず、しかし科学を活かす社会とは?〜〜〜
科学は頼りになりますが、なんでも解決してくれるわけではありません。ときどき暴走もしてそうです。
現代社会の安定と繁栄の根底に,「科学に関する専門知」が重要な役割を果たしてきたこと,いることに疑う余地はありません.しかしながら,「3.11」後の現在,そのあり方や用いられ方に対し様々な批判や疑問の目が向けられていることも,また確かです.では,これから先,私たちは科学的な専門知とどのように向き合ってゆけばよいのでしょうか.これは現代社会が直面する大きな課題です.本書は,この課題に「科学の多様な不定性と意思決定」という観点からアプローチします.
【執筆者紹介】(掲載順)
本堂毅(ほんどう つよし) 東北大学大学院理学研究科准教授
平田光司(ひらた こうじ) 高エネルギー加速器研究機構特別教授
纐纈一起(こうけつ かずき) 東京大学地震研究所教授
辻内琢也(つじうち たくや) 早稲田大学人間科学学術院教授・医師
鈴木舞(すずき まい) 東京大学地震研究所特任研究員
渡辺千原(わたなべ ちはら) 立命館大学法学部教授
水野紀子(みずの のりこ) 東北大学大学院法学研究科教授
中島貴子(なかじま たかこ) 立教大学兼任講師
笠潤平(りゅう じゅんぺい) 香川大学教育学部教授
関根勉(せきね つとむ) 東北大学高度教養教育・学生支援機構教授
米村滋人(よねむら しげと) 東京大学大学院法学政治学研究科准教授
吉澤剛(よしざわ ごう) 大阪大学大学院医学系研究科准教授
尾内隆之(おない たかゆき) 流通経済大学法学部准教授
ピーター・マクレラン(Peter McClellan) オーストラリア・ニューサウスウェールズ州最高裁判所判事
アンディ・スターリング(Andy Stirling) 英国・サセックス大学科学政策研究所教授
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本書の研究プロジェクトのホームページはこちら → http://incertitude.jp【科学をめぐる専門的判断の不定性に関する実証的研究】
看護・介護分野を対象とした人間工学を初学者向けに解
第1章 人間工学とは
1.1 看護に人間工学を活かす
1.2 看護・介護人間工学の変遷
1.3 看護・介護に関わるハイテク化
章末問題
第2章 身体の働きを知る
2.1 情報の取り込み,判断するメカニズム
2.2 身体を動かすメカニズム
2.3 負担のとらえ方
2.4 年齢と人間の特性・能力
章末問題
第3章 人間の特徴と機器の使用性
3.1 熟練者と書学者の特徴
3.2 動作や道具と個人差
3.3 機器の使い良さ・悪さに影響を与える因子
章末問題
第4章 人間工学を看護・介護に活かす
4.1 患者・看護師の姿勢と動作
4.2 看護・介護作業と人間工学
4.3 患者・看護師を取り巻く環境と設備
4.4 看護・介護のための機器・補助具
章末問題
第5章 看護・介護における情報・安全・教育について
5.1 情報の伝達と人間工学
5.2 看護・介護の事故と安全
5.3 人間工学教育の実践
章末問題
章末問題解答
索引
本書は,関西大学・大阪医科大学・大阪薬科大学 医工薬連環科学教育研究機構により行われている「医工薬連環科学」の講義カリキュラムをもとにしたものです。「高槻家」の日常に起こるできごとを通して,医療にどのような技術が関わり,それぞれがどのように関連しているのかを紹介します。医療に直接関わる医師,看護師,薬剤師,また医療を支える製薬技術者,工学技術者が,他分野のものの考え方やとらえ方を知ることによって,互いの役割や存在意義を理解し,真のチーム医療を目指すことができるようになるでしょう。(「まえがき」より)
第0章 医工薬連環科学を学ぶ意義
第1章 現代病とその治療を支える医工薬連環科学
1.人間の進化と病気
2.現代社会と睡眠障害
3.生活習慣病
4.超音波技術
5.「柔らかい」医療材料
6.組織工学,再生医療
第2章 医薬品と医工薬連環科学~薬が効くしくみから製品開発まで
7.医薬品のシード
8.テーラーメイド医療を目指して~ゲノム創薬
9.薬が効くしくみ1:薬理学
10.薬が効くしくみ2:薬物動態学
11.医薬品の吸収と製剤化技術
12.医薬品の供給を担う工学
第3章 超高齢社会を支える医療と医工薬連環科学
13.骨粗鬆症
14.「硬い」医療材料
15.認知症
16.誤嚥性肺炎
17.ユニバーサルデザインフード
18.在宅ケア
19.旅立ち
専門性の鍵は「子どものための授業づくり」です。現場で役立つ授業実践や指導の要点をまとめました。キャリアアップと、授業力の向上のために、肢体不自由教育を先導する執筆陣が新特別支援学校学習指導要領をふまえて解説します。シリーズ最終巻。