●現代医学教育を習得した医学生・研修医・プライマリケア医に,臨床にいかに中医学を取り入れるかを重点に,漢方・中医学の理論と診療の実際をコンパクトに記述.内科医である著者が実践してきた“漢方薬を用いて診療を行う”治療効果について提示し,わかりやすく解説.
● 医学生・薬学生には,漢方・中医学の基礎を学ぶ上でのテキストであり,また漢方に興味を持つ医師には第一歩となる手引き書.
第1章 医学教育における漢方の必要性
第2章 診療に漢方を取り入れよう
第3章 漢方的診察法 その1:総論および望診,聞診,問診について
第4章 漢方的診察法 その2:舌診について
第5章 漢方的診察法 その3:脈診について
第6章 西洋医学的診断の意義
第7章 漢方で使われる薬
第8章 重要処方を理解する(1)十全大補湯
第9章 重要処方を理解する(2)五苓散・猪苓湯
第10章 重要処方を理解する(3)二陳湯
第11章 重要処方を理解する(4)桂枝茯苓丸
第12章 重要処方を理解する(5)黄連解毒湯・白虎加人参湯
第13章 重要処方を理解する(6)六味丸
第14章 『傷寒論』について
第15章 『傷寒論』ダイジェスト
第16章 漢方理論のまとめ
第17章 鍼灸について
第18章 漢方診療に関するQ&A
今日、企業を取り巻く経営環境は大きく変化している。この状況の中で求められるのは、品質経営システムとして有効なTQM(Total Quality Management:総合的品質管理)を導入し、効果的に推進していくことである。
本書は、2002年に刊行された『品質経営システム構築の実践集』を、品質経営システムの活動機能別に分類し、最近の動向も加えながら、全3編に分冊化したものである。
1.品質経営とTQM
2.方針管理
3.日常管理
4.人材開発
5.安全管理
価値観が多様化した社会のニーズは複雑である。AIに頼ってもESG経営の答えは見つからない。現代の視点から歴史を掘り起こし、先人の知恵と体験を学び取ることから、日本企業が進むべき道が見つかるだろう。SDGs時代のビジネスモデルのヒントを提供する、経営者、ビジネスパーソン、学生必読の1冊。
序章 不連続な社会と向き合った企業家の光と陰ー社会環境と事業戦略の適合性ー
第1部 事業戦略の社会適合性
第1章 持続可能な社会を志向した「以徳招利」経営ー鈴木馬左也(住友合資)-
第2章 石油燃焼技術を主軸とした多角化戦略ー内田鐵衛(内田製作所→株式会社コロナ)-
第3章 「拡大均衡」戦略を掲げて損害保険事業の新地平を切り拓くー三好武夫(安田火災海上保険)-
第4章 戦間期リージョナルバンクの経営政策ー鈴木良作(足利銀行)-
第2部 事業環境の変化と人材資本の活用
第5章 共働互助の精神を基盤とする企業経営と人格教育の実践ー平生釟三郎(甲南学園・東京海上火災)-
第6章 自主自立の精神の涵養ー根津嘉一郎(武蔵学園・東武鉄道)-
第7章 地域における産業人材の育成ー北川實夫(北川工業高等学校・北川鉄工所)-
第8章 世界に奉仕する人材の育成ー星ー(星薬科大学・星製薬株式会社)-
双極性障害の治療は、薬物療法だけでなく、患者の家族や社会的な人間関係の観点にも考慮しなければならない。そうした考えから開発された家族焦点化療法(Family Focused Therapy:FFT)という心理教育的介入法について、本書では1この治療の開発を進めた研究と臨床の背景について、2評価の実施法、心理教育、コミュニケーション・トレーニング、問題解決モジュールの実施に関するマニュアルについて、の2つの面に分けて解説する。
「ている」は食の話題よりも、ドラマ、アニメ、動画などの話題を話している時に多く出現する。間投助詞の「さ」は話題が難しくなると出現頻度が高まる。本書はこれまで扱われてこなかった「話題」に注目し、「話題の言語学」を開拓しようという挑戦である。編者らが構築した言語資源の解説と、日本語教育・日本語学の観点からの論考を収録。
執筆者:石川慎一郎、太田陽子、加藤恵梨、小口悠紀子、小西円、澤田浩子、清水由貴子、建石始、中俣尚己、橋本直幸、堀内仁、森篤嗣、山内博之
まえがき
第1部
『日本語話題別会話コーパス:J-TOCC』と『話題別日本語語彙表』
プロジェクトの紹介と本書の構成
中俣尚己
『日本語話題別会話コーパス:J-TOCC』の解説
中俣尚己・太田陽子・加藤恵梨・澤田浩子・清水由貴子・森篤嗣
『話題別日本語語彙表』の解説
中俣尚己・小口悠紀子・小西円・建石始・堀内仁
話題別コーパスの独自性
話題と話者の関係を考える
石川慎一郎
第2部
話題と言語現象
話題と無助詞現象
清水由貴子
話題による「まあ」の使用傾向
加藤恵梨
話題・地域による自問発話の使用傾向
小西円
話題と助詞の出現頻度
間投助詞「さ」に注目して
中俣尚己
地域・性別によるオノマトペの使用傾向
太田陽子
第3部
話題と日本語教育
話題精通度と言語表現の出現傾向の関係
森篤嗣
日本語教材における話題の分布と難易度
橋本直幸
話題と統語的複雑さ
堀内仁
話題は類義語分析に使える
建石始
J-TOCC と『話題別日本語語彙表』を活用したタスクベースの日本語指導
小口悠紀子
話題を制する者は日本語教育を制す
山内博之
編者・執筆者紹介
おとなのあなたの「住まい力」は充分ですか?住まい方でわからないことがある時、どうしますか?困った時の解決法がここにあります。「よりよく住まう」とはどういうことなのか…「主体性」のある住まい方にもヒントがあります。
第二言語習得研究では、学習者に何らかの指導が与えられたことにより、どのような要素がなぜ身についたのか、またはなぜ身につかないのかを明らかにすることを目的する。この「なぜ」を解明するために仮説を検証していく。
■「まえがき」より
本巻は9章で構成されているが、大きく2つのパートにわけることができる。前半の第1章から第4章までは、音や語彙、構文などに含まれる特定の要素に対する暗示的・明示的な指導の効果について検証している。明示的な指導とは、文法規則や音の違いなどを直接的に教えることであり、第3章で扱っている誤りを訂正するということも明示的な指導に含まれる。一方、暗示的な指導とは、特定の言語項目について意識的に教えるのではなく、学習者が言語に触れることによりある要素が副産物的に身につくことを意味する。
後半の第5章から第9章では、様々な指導法を紹介し、その将来性について議論している。第4章までのように指導の効果について仮説検証が行われているわけではないため、提案されている指導法を使って実際に指導を行い、特定の要素に関して筆者が予想している通りの効果が得られるのか、今後の研究の進展が待たれる。
■「シリーズまえがき」(第1巻)より
本シリーズの各章は、大学で言語習得・言語指導・言語学を学ぶ学部生および大学院生を念頭に置いて書かれている。外国語を勉強中の方や教えていらっしゃる学校現場の先生方にも、これらの研究の魅力に触れていただけることを願って編集した。また各章の章末に、著者からの「外国語教育にかかわる人が知っておくべきポイント」「執筆者から読者へのメッセージ」を掲載した。こちらもぜひ参考にしていただきたい。
■編者
大瀧綾乃(静岡大学)
須田孝司(静岡県立大学)
横田秀樹(静岡文化芸術大学)
若林茂則(中央大学)
■執筆者一覧
杉浦香織(立命館大学)
田村知子(愛知教育大学)
大瀧綾乃(静岡大学)
中川右也(三重大学)
箱崎雄子(大阪教育大学)
吉田龍弘(焼津市立大井川中学校)
白畑知彦(静岡大学)
今井隆夫(南山大学)
大山 廉(茨城大学)
澤崎宏一(静岡県立大学)
森 千加香(ノースカロライナ大学シャーロット校)
1 英語音声の暗示的学習ーリズム音がもたらす効果ー
杉浦香織
2 派生接辞の習得とその指導ー日本語を母語とする英語学習者の場合ー
田村知子
3 他動詞と自動詞の区別と明示的指導ー非対格動詞の場合ー
大瀧綾乃
4 不定詞・動名詞選択の明示的指導ー動詞補部に焦点を当ててー
中川右也
5 小学校英語教育における音声指導ー語強勢指導の重要性ー
箱崎雄子
6 英語の授業における表現欲求時指導法ー中学校での明示的指導ー
吉田龍弘・白畑知彦
7 日英語対象に基づく英語学習法 -代名詞・「思う」・文化変形規則ー
今井隆夫
8 学習者の情意と英語の指導法ー理論から指導へー
大山 廉
9 英語学習者と日本語学習者によるCOIL活動ー日米間協働学習の効果ー
澤崎宏一・森千加香
文部科学省から正式に否定された「軽度発達障害」概念の誕生に至る軌跡と、その後の発達障害臨床を支えた全11論文を収載。
里山の研究と保全・再生実践を学問として推進する里山学が、具体的に何を見つめ、何を目指し、どのような可能性を見据えているのかを明らかにする。
はじめに
第1章 教育ビジネスを取り巻く環境
第2章 学校が変われば、未来が変わる
第3章 学習塾が見る教育の未来
第4章 教育×ITで広がる可能性
第5章 人生一〇〇年時代における“学び”
第6章 未来の「学び」と「働き方」
おわりに
われわれは子どもたちに安心できる環境を残すために何ができるか?
地球温暖化の危機的状況とその解決のための再生可能エネルギーの有効性についての解説を通して、自然エネルギーによる社会形成は十分に可能であり、経済活性化にも繋がることを提唱する。一般読者にわかりやすく解説することを通じて、本書が提案するエネルギー社会の形成のために、市民による理解の共有を目指そうとするものである。
はじめにー進む世界終末時計
第1章 迫りくる地球崩壊の兆し
気温の急上昇 / 地球大気の歴史 / 温暖化メカニズム / 地球温暖化の脅威 / 地球温暖化防止の活動 / 人間のエゴイズム
第2章 原子力発電の行方
原子力発電所事故の恐怖と影響 / 原子力発電の抱える克服不可能なふたつの重大事項 / 原子力発電の危険と覚悟 / 政府の方針と原子力発電コスト / ミラクル技術に期待する人間の性(さが) / 原子力発電所立地住民の選択と都会人の責任 / 原子力発電必要論の変遷と共有可能な考え方
第3章 旧来型資本主義の限界
不安が広がる現代社会 / 統計学からみた格差社会 / 完全自由競争は人減らし競争 / 健全な資本主義社会形成に有効な再生可能エネルギー技術
第4章 幸福論と経済活性化法
GDPの向上により、果たして我々は幸福になったか / 幸福とは何か / サービスと対価からみた雇用論 / 国内経済活性化のための経済考察 / 価格が高いことは必ずしも悪いことではない
第5章 自然エネルギーの可能性
再生可能エネルギー / 再生可能エネルギーの導入可能量 / 北海道をモデルとした太陽および風力エネルギーの導入量試算 / 変動を含めた自然エネルギー導入可能量の試算 / WWFジャパンによる脱炭素社会に向けた長期シナリオレポート
第6章 自然エネルギーの貯蔵技術と水素社会
電力貯蔵技術 / バックアップに有力なガスタービン発電と二酸化炭素フリー燃料 / 水素社会 / さまざまな広域電力融通
第7章 地域協調に基づいた有望な省エネルギー技術
コージェネレーションおよびヒートポンプ技術 / コージェネレーションが普及しない理由 / 分散協調型コージェネレーションネットワーク概念 / 大型地域熱電併給との比較
第8章 日本のエネルギー政策とエネルギー先進国ドイツ
日本のエネルギー政策の変遷 / 長期エネルギー需給見通し / 電力・ガスの自由化と発送電分離計画 / ドイツの原子力発電政策と再生可能エネルギー / ドイツにおける発電単価の変遷 / 政治を動かす国民性の差異
第9章 新時代に向けたエネルギー政策
雇用創出効果分析 / 近世ヨーロッパのルネサンスと現代社会 / エネルギー構成の変革 / 新エネルギーシステム論 / 持続可能な経済発展 / 変革のための新たな仕組みづくり / 具体的エネルギー政策の提案 / 炭酸ガス削減のためのもっとも容易な世界的合意形成法の提案
第10章 豊かな社会を築くための教育
雇用を重視した発想の転換 / 社会ルールの必要性 / ガラパゴス化社会における教育の重要性 / 近視眼的教育の危うさ / 重要な怠けものアリ
文献
おわりに
人事の職務は幅が広く奥が深い。そして何よりも難しい。会社の「継続」「安定」「成長」のための人事の役割。
(企業における人事とは、多様とは多様を構成する個々の人材が活きて初めて意味を持つ。)
第1章 会社とは、経営とは
第2章 経営資源としての人材
第3章 人材のサイクルと人事
第4章 人材の確認
第5章 社員の資格区分
第6章 人材の確保 採用
第7章 人材の活用 配置・異動
第8章 人材の活用 管理職任命
第9章 人材の回収 人事考課
第10章 人材の回収 適性把握と自己申告
第11章 人材の処遇 給与・手当・賞与
第12章 人的(労働)生産性という視点
第13章 能力開発
第14章 教育訓練・研修
第15章 後継者の育成
第16章 経営理念とその継承
第17章 人事担当者の在り方
100年以上の歴史を持つ日系人のコミュニティ。そこで行われてきた日本語日本文化と現地の言語文化の間の葛藤、挑戦、実践は、現代社会にどう活かせるか。マイノリティの言語文化教育も視野に入れ、当事者たちの声を聞く。
第1章 南米日系日本語教育の創造性と多様性
松田真希子
第2章 ケイショウゴ教育の変遷についてーオーストラリアとブラジルを例にー
トムソン木下千尋
第3章 「違い」の感覚を生きる
福島青史、長谷川アレサンドラ美雪
コラム1 複数の言語と文化に触れること
松崎かおり
第4章 多様化社会のファミリー・ランゲージ・ポリシー
伊澤明香
第5章 日系4世の継承語・文化保持の可能性
坂本光代
第6章 ニッケイ・アイデンティティについて考える
水上貴雄
第7章 スタイル万能神話の崩壊
ー状況に応じて、話す言語に応じて、人間(キャラ)が非意図的に変わるということー
定延利之
第8章 自分のことばをつくっていく意味
三輪聖
第9章 CLD児のことばの可視化と全人的教育
中島永倫子、櫻井千穂
コラム2 離れて眺めて、混ざる良さに気づく
サウセド金城晃アレックス
第10章 日系ブラジル人にとっての「日本」、そして「郷土」
中井精一
第11章 ブラジルに根をはる俳句・ハイカイ
白石佳和
第12章 ボリビア日系社会の言語接触と混合言語
ダニエル・ロング
コラム3 “Why me?”-なぜ私がシドニーにいるかー
寺本不二子
第13章 昆布に分散化されたアイデンティティ
尾辻恵美
第14章 彷徨える文化、言語、アイデンティティ
岡田浩樹