【特集】SFからミステリー、時代小説まで 「ねこ小説」に癒されたい! 【連載小説】葉室麟「墨龍賦」/長岡弘樹「影絵のミザンセヌ」/澤田瞳子「火定」/坂木司「山の学校」 ほか
2021年3月1日に107歳で逝去した孤高の美術家、篠田桃紅先生。
本作は1979年にPHP研究所から刊行された同名の書籍を再編集、新装復刊したものです。
処女作『墨いろ』が第27回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した1979年に発刊された作品で、随筆の分野でも現代の清少納言といわれた著者・篠田桃紅の瑞々しい感性にあふれています。5歳の時に父の手ほどきで初めて墨と筆に触れてから、ほぼ独学で書を極め、やがて美術の世界へ。1956年に単身渡米し、ニューヨークを拠点にボストン、シカゴ、パリ、シンシナティ他で個展を開催した先進性は現代女性にも鮮烈で、随筆にあらわれる感性も古びることがありません。本書では文字の偏にことよせて日々の思いを綴っていて、ニューヨークに遊びに来た従兄弟や友人との交流やホームパーティの様子、着物や食への思いなど、そのセンスに富んだ暮らしにも心がわきたちます。著者の手による初期随筆の中でも珠玉の作品です。
ビジュアルな視覚に訴える確かな情報誌「伝わる文章」が素早く思い通りに書ける方法
AI革命か? 逆レバレッジか?
「日本の活路」か? 「ITバブル崩壊のトリガー」か?
孫正義の大戦略がその鍵を握っている!
・ヤフー・LINE経営統合と「スーパーアプリ経済圏」
・10兆円ファンドと「AI群戦略」
・最大の強みである「金融財務戦略」を詳解
・GAFA×BATHとの比較分析
・シナリオ分析で探るソフトバンクグループの近未来……etc.
いま世界でも注目の企業、ソフトバンクグループを徹底分析&予測!
「10兆円ファンド」「ヤフー・LINEの経営統合」など、世間の注目を集める大勝負を次々と仕掛ける孫正義社長とソフトバンクグループ。その命運は、通信・ITのみならず、あらゆる業界の今後に甚大な影響を与えると言っても過言ではない。
本書では、米中メガテック企業や次世代自動車・金融産業への独自の分析で定評のある著者が、全産業に大再編を巻き起こす「孫正義の大戦略」を読み解き、3つの近未来シナリオを提示する。
「光秀は斎藤道三の家臣だったのか?」「中国大返し 毛利が動かなかった本当の理由」「存亡の時を迎えた家康と長篠に出現した信長の真意」「川中島合戦の実相と両雄の失策」「戦時中の日本と重なる武田氏と北条氏の苦しみ」「信長は室町幕府の継承者であった」……。
近年、新しい史料の発見や定説とされてきた解釈の見直しなどで、研究が大きく進展している戦国時代。歴史研究の最前線が明らかにした合戦の真相や武将たちの実像とは。豪華執筆者による選りすぐりの論考を掲載し、戦国史に新たな視点を提供する。
地球上には多くの生き物がすんでいて、その中でも特に昆虫は種類が多く、生態もさまざまです。しかし、昆虫は体が小さいため、他の生き物に狙われることもあります。そこで、昆虫たちは木の幹や葉の色に姿を似せて、敵の目をあざむいてきました。本書は、擬態で身を守る昆虫を中心に紹介しています。▼<第1章>「擬態」って、なんだろう?……昆虫の身を守る知恵/昆虫の擬態のテクニック/昆虫をさがしにいこう/昆虫の特徴 <第2章>……敵をあざむく目立たないテクニック/葉にそっくり/枯れ葉にそっくり/枝にそっくり/コケにそっくり/花にそっくり/ふんにそっくり/幹にとけこむ/地面や草むらにとけこむ/擬死をする <第3章>敵もおどろく目立つテクニック……アリにそっくり/ハチにそっくり/テントウムシにそっくり/ベニボタルにそっくり/毒チョウにそっくり/威嚇をする(おどかし)/昆虫を学べる施設/昆虫の写真をとろう 他
フォロワーシップとは、一言でいえば「(できる)部下力」。役職に関わらず、組織をより良くするために、上司の「不足している点」や「見えていない点」を積極的にフォローし、影響力を発揮する行動のことです。決して、忖度することやイエスマンになると言ったことではありません。
もともとはカーネギー・メロン大学教授のロバート・ケリー氏が提唱し、グローバルスキルとして広まった理論。本書の著者は、これを日本の職場の実情に合わせてアレンジし、研修の場で伝えていますが、「約5000人に確認したが、知っているのはわずかに3%程度。そのため、実践している人もやはり3%程度しかいない」といいます。
この3%の人材こそが、上司から見てとても頼りになる存在であり、いわゆる上司の参謀として影響力を発揮できる人材なのです。
本書では、フォロワーシップの発揮法をわかりやすく解説。
「将来はリーダーとしてキャリアアップを目指したい若手中堅社員」や「年下上司のもとで働いている専門職のベテラン中堅社員」は、特に必読です!
わたしたちの社会に不可欠な道路。道路はどのような手順・方法でつくられているのでしょうか? 道路の計画から完成までの施工手順、トンネルや橋、高速道路の施工方法や安全のための工夫、すでにある道路の修繕・保全方法などを、写真や図解で紹介します。
[第1章]道路をつくる……道路はどのような流れでつくられる?/建設場所はどうやって決める?/工事の計画と準備/土をほる(切土)/切土の間にしていること/土を盛る(盛土)/土をかためる/舗装する/アスファルト舗装の仕上げ/附属物を設置して完成!/高速道路のつくり [第2章]トンネル・橋をつくる……トンネルをつくる/地下にトンネルをほる/橋をつくる/トラス橋・アーチ橋をつくる/吊橋・斜張橋をつくる [第3章]道路の改良とこれからの道路……道路の改良って何?/道路を直す/附属物を直す/だれもが安心できる道へ/道路を支える新技術
コロナ暴落前に全株を売却した人気経済アナリストが緊急提言! “大不況は1年続く”--いまこそ現金を大事に、好機を待て!
本書は故・葉室麟が最期に書きたかった「近代」に挑んだ作品。「これだけは書いておきたい」と願い、病と闘いながら書き続けた物語である。
明治新政府で外務大臣として欧米列強と対峙し、不平等条約の改正に尽力した陸奥宗光ーー。日本の尊厳を賭けて強国に挑んだ陸奥の気概は、どこで育まれたものなのだろう。
陸奥が生まれたのは幕末の紀州。坂本龍馬に愛され、海援隊で頭角を現し、明治新政府では県知事などを務めたが、政府転覆を企てたとして投獄されてしまう。
そんな不遇の時代を経て、伊藤博文内閣のもとで外交官として、その才能を花開かせる。外務大臣となった陸奥は、日本を欧米に伍する国家にすべく奔走するのだが……。
本書は残念ながら未完。しかしながら葉室麟の溢れる想いが感じ取れる貴重な作品でもある。
陸奥宗光のその後は、解説の細谷正充氏が、連載中の想いは長女の涼子氏が紹介。坂本龍馬の姉を描いた短篇「乙女がゆく」を特別収録。
「自分のことしか見えない」「すぐにムッとする」「逃げる」などと言われ、損をしている人必読! 大人のしなやかな切り抜け方教えます。
地震、津波、火山噴火、台風……。自然災害の多い日本では、被災の体験、教訓を、災害記念碑、古文書、民話、行事、災害遺構、語り部など、さまざまなかたちで伝えてきました。こうした災害伝承は防災上重視され、強化されています。多くの実例から学ぶとともに、これからの災害伝承のあり方をさぐります。
[第1部]災害伝承って何だろう?……自然災害の多い日本/災害伝承の種類を見てみよう/「災害対策基本法」と災害伝承/地図記号になった「自然災害伝承碑」/災害は妖怪や珍獣のしわざ? [第2部]災害伝承の例を見てみよう……多くの村人を救った「稲むらの火」/自分の命を守りぬく「てんでんこ」/半永久的に残る石碑/水害を伝える伝説・民話/100年後の命を救った伝承歌 [第3部]災害体験をどう伝え、残すか……災害伝承と災害遺構/東日本大震災の伝承の活動・施設は?/進む、災害のデジタルアーカイブ化/3D映像、VRで進化する伝承のかたち 他
健康のために「よかれ」と思ってしてきたことが、じつは体に悪いことだった……。その道の専門家が信頼できる情報をレクチャーします。
「誰かの人生とあなたの人生を比べる必要はない」「この人生の主役は『あなた』」など、悩み苦しむすべての人を救う珠玉の言葉集。
「社員稼業」とは、与えられた仕事をこなすだけではなく、社員一人ひとりが経営者的な立場でものを考え、仕事を進めよう、という提言。ビジネス道を平易に語った書。
人生の目的とは何か、運命をどう考えるかーー「生き方」の原点を問う上質なエッセンスが詰まった珠玉の一冊。
刑事だった父は、本当に冤罪を生んだのかー。京都府警捜査一課の川上祐介は、妻を殺したと自白しながら、黙秘に転じた被疑者に手を焼いていた。そこへ、京都地検から「不起訴」の連絡が届く。それを決めた担当検事は、父が違法捜査を疑われて失職した際に別の家の養子となった弟の真佐人だった。不起訴に怒る祐介に、真佐人は意外な一言を返す。刑事と検事の信念がぶつかる連作ミステリー。文庫書き下ろし。
松下幸之助が世を去って11年が経つ。しかし、経営者の人気度を調査すると、いまだに上位に顔を出している。徒手空拳から事業を興し、一代で世界的な電器メーカーを育て上げたカリスマ性に、衰えぬ人気の要因があるのだろう。
この五月に本書以下「経営心得帖」「社員心得帖」「人生心得帖」「実践経営哲学」「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」の六冊が、「心得帖シリーズ」として一挙に文庫化された。ところが、生前“経営の神様”と呼ばれた松下がこのシリーズの一冊目に世に問うたのは「商売心得帖」という点が興味深い。
確かに松下は日本を代表する経営者である。しかし、大成した後も松下が根強く意識していたのは、ささやかな規模で始めた事業で体得した商売人としての行き方だったのではないだろうか。
まさに本書には“商売人・松下”の考え方の真髄が詰まっている。物が売れない時代に商売の原点を見詰め直すための絶好の一冊といえよう。
[第1章]商売の心得いろいろ
●世間は正しい
●対立と協調と
●どれほど喜ばれているか
●販売に成功するためには
●笑顔の景品を ほか
[第2章]人事の心得いろいろ
●人を集める第一歩は
●長所を見つつ
●人を育てるには
●好きこそものの上手なれ
●一人の責任 ほか
[補章]古今の家訓・店訓・社訓いろいろ