「心は脳が作り上げた幻想である」ことを述べている著者が、さらに詳しく、自己意識や五感が錯覚であることに的を絞って説明した。たとえば、「なぜ会話相手の声は口から聞こえるのか?」あたりまえと思っていたことが、考えてみると確かに不思議なことだとわかる。「すべてがイリュージョン」と言われるとむなしくなるかもしれないが、むしろ生きる重荷から解放されて、どうせなら、何にもとらわれずに思い切り生きよう、というポジティブなメッセージを伝える結論になっている。『脳はなぜ「心」を作ったのか』の続編。
マクスウェルの魔物の話からエントロピー・情報理論、心理学・生理学、複雑系の概念までも駆使して「意識」という存在の欺瞞性を暴いたデンマークのベストセラー、待望の邦訳。
本人が選曲に参加した上、自筆コメントも掲載したファン待望のベスト盤。再放送で注目されるNHKアニメ『不思議の海のナディア』の主題歌「ブルーウォーター」ほか、タイアップ曲が満載だ。
人気アニメ『City Hunter』のTVシリーズ、劇場版、TVスペシャルのオープニング&エンディング・テーマを完全収録したコンピレーション・アルバム。TM NETWORK、小比類巻かほるら錚々たるアーティストを収録。
上半期TVアニメ中いち押しのウテナのサントラ。特に毎回使われる(23)などの合唱曲は最初聴いた時からとても新鮮。2クール以後同じシーンには(33)にさし変わったのが残念。(2)のヴォーカルの歌詞が聴きづらいのが難。初回特典のブックレットなかなかの出来。★
バップ名物の“ミュージック・ファイル”の流れで作られているので、タイトル通り、グッとコアな選曲になっている杉山清貴のベスト。もろもろの資料、解説も充実。洗練されてるけどどこか懐かしい、気分はもう80年代末。ジャケットがゴチャついてんのも気分か。
70年代の歌謡曲シーンにジャズ・テイストあふれる本格派シンガーとして登場した彼女。デビュー曲「合鍵」からの初期作品シングル17作品のAB面すべてを収録した初のコレクション・アルバム。
87年にリリースされたBUCK-TICKのメジャー・デビュー・アルバムが、デジタル・リマスターで再登場。当時流行っていたビート・バンド的な音作りだが、その中にもキラリと光るセンスの片鱗がうかがえる。
藤竜也の刑事ドラマって、なんかいつもうらびれてない? 大野雄二の音楽って、どれも『ルパン三世』みたいに聴こえない? サントラ復刻盤+TVからのオリジナル音源、さらに音楽マスターテープリスト付きで、「テレビジョンドラマ」の愛読者は大喜びだあ。
初のベスト・アルバム。曲は外部への発注だが、詞はすべてGAO自身。セレクション・アルバムだからということもあるのかもしれないが、いい楽曲が丁寧にパフォーマンスされていることを再認識する。最近の作品からスタートする構成が、意外。
ソロ第一弾「悲しみのオーシャン」が大ヒットと幸運なスタートを切った杉山清貴のファースト。多少アダルト志向を意識した曲の大半は杉山自身の作曲によるものだ。
UHF系人気TVアニメのサントラ。スコアを手がけるのは、数々のアニメや映画音楽を手がけてきたベテラン作曲家の川井憲次。原作ゲームで使用された人気楽曲の新アレンジ・ヴァージョンやオープニング&エンディング曲も収録した充実の1枚。
ある日、大きな画用紙に簡単な猫の絵を描いて飼い猫に見せた。するとすぐに絵に寄ってクンクンと匂いを嗅ぎだした。二次元の絵に本物と同じ反応を示す猫の不思議な認識。しかしそれは決して不思議なことではなく、動物が知覚している世界がその動物にとっての現実である。本書では、それら生物の世界観を紹介しつつ人間の認識論にも踏み込む。「全生物の上に君臨する客観的環境など存在しない。我々は認識できたものを積み上げて、それぞれに世界を構築しているだけだ」。著者はその認識を「イリュージョン」と名づけた。動物行動学の権威が著した、目からウロコが落ちる一冊。
Computer History Museum(シリコンバレー)が所蔵しているヴィンテージコンピュータをユニークな手法で撮影。誰も見たことがない圧倒的な質感とディテールで、50年に及ぶ計算機の進化を映し出す。ENIAC、UNIVAC1、IBM System/360、DEC PDP-8、Altair 8800、Cray、Apple I、そしてGoogle最初の運用サーバまで、30数台のコンピュータを収録。
ゴットハードの2007年発表の9thアルバム『ドミノ・エフェクト』に、アコースティック・ミニ・ライヴ・アルバムを加えた2枚組。後者では過去の名曲やカヴァーなどが楽しめる。
アニメ制作会社のサンライズによる、歴代アニメ作品の主題歌を集めたコンピレーション・アルバム。『戦闘メカ ザブングル』『装甲騎兵ボトムズ』など、人気作品で使用された名曲の数々が楽しめる。
デビュー25周年記念のメモリアル・ベスト。往年の人気ロボット・アニメの主題歌を収録したDISC1とオリジナル曲を収録したDISC2、さらにPVなどが楽しめるDVDも付いたファン必携盤だ。
ポニーキャニオンの『ベスト・コレクション』シリーズのポップス編。人気アニメ『幽☆遊☆白☆書』のエンディング・テーマ「アンバランスなKissをして」、「太陽がまた輝くとき」ほかを収録した、高橋ひろのベスト・アルバムだ。