日本全国にファンがいたパンダのタンタン。手足が短く小柄で丸っこいスタイルはパンダの中でも特に可愛いと評判です。神戸市に震災復興のシンボルとしてやってきたエピソードをはじめ、飼育員との心温まる交流や、ひまわりの種の活動、「日本一」といわれるほど頑張った毎日のトレーニングなど、タンタンのかわいさと人と動物のかけがえのないきずなを伝えます。心温まるノンフィクション。
WEBメディア「現代ビジネス」で、ジャイアントパンダ・タンタンの日常を伝えてきた人気連載「水曜日のお嬢様」。これまで撮影してきた膨大な写真の中から、タンタンの個性と魅力があふれるカットを厳選してお届けします。各写真にはタンタンらしい絶妙な一言を添え、クスっとしたり、ほっこりしたりすること間違いなし!
●今日もタンタンで心を満タンに!
阪神・淡路大震災で傷ついた神戸の人々の心を癒やしてくれたタンタン。その上品な所作から、「神戸のお嬢様」と呼ばれ、多くの人々を虜にしてきました。
晩年は心臓疾患が見つかるなど、平穏とはいいがたい「パン生」を歩んできましたが、日々の振る舞いは辛い状況とは無縁の自由奔放ぶり。お世話をする飼育員さんたちとの交流もあり、見る人の心をほっこりとさせ、元気づけてきました。
「のんびり」「気まぐれ」「マイペース」「グルメ」「圧タン」「ガウッ!」……、本書にはタンタンが見せてくれたさまざまな表情やしぐさがたっぷりと掲載されています。それらひとつひとつから、タンタンのメッセージを感じてください。
ある動物園のパンダ舎の屋上で、咲き誇るひまわりたち_____
これは神戸で暮らした一頭のパンダと、そばで支えた二人の飼育員の約束の物語。
兵庫県にある神戸市立王子動物園にいたパンダのタンタンを知っていますか?
短い手足にモフモフとした毛並みがぬいぐるみのようにかわいらしく、
“神戸のお嬢さま”と呼ばれています。
しかし、来園者に見せる愛らしい姿の一方で、わが子を失いパートナーと死別し、
飼育員の二人とともに闘病の日々を送るなど、その背景にはタンタンのパンダとしての一生がありました。
これまで数年にわたり放映されてきたタンタンの密着番組
NHK「ごろごろパンダ日記」の番組プロデューサーの杉浦大悟氏が執筆し、
人と命ある生きものとの関係性や、老いるときも責任を持ってともにあるとはどういうことなのかを伝えます。
動物園に行くことが好きな子はもちろん、身近な生きものとの関わり方や、
生きものを育てることについて、大人も一緒に考え直すきっかけとなる一冊です。
全ページルビ付きなので、お子さまから大人の方まで、幅広い世代の方におすすめです。
<全国学校図書館協議会選定図書>に選定されました。
朝日小学生新聞1面に著者取材と書籍内容が掲載され、大反響!
ダ・ヴィンチの「パンダを愛で尽くす10冊」にて、毎日パンダの高氏貴博様に3位に選書していただきました。
神戸市立王子動物園に2000年、4歳のときにコウコウと一緒に来日したタンタン。2024年3月31日、日本最高齢パンダとして28歳で生涯を閉じました。阪神淡路大震災の復興のシンボルとして神戸にやってきて24年。その生涯は決して順風満帆ではありませんでした。円いフォルムと短い手足はかわいらしくチャームポイントでもありましたが、育児が難しいといったデメリットもありました。死産、その後再び妊娠するも産後4日目には子供を失ってしまうという悲しみ深い出来事も乗り越えてきたタンタン。偽妊娠、偽育児、心臓疾患というさまざまな悩みを抱えながらも飼育員さんをはじめとするチームタンタンが一丸となってタンタンを見守ってきました。日本だけではなく世界のパンダファンを魅了したタンタン。なぜそこまで愛されたのか、タンタンの激動の一生に迫ります。涙なしには読めない永久保存版です。
■contents
タンタンへ
PART1 タンタン物語
阪神・淡路大震災 タンタンの誕生
タンタンとコウコウ来日
神戸にパンダブーム!
キュートなタンタン
初代コウコウが帰国、2代目コウコウが来園
タンタンとコウコウの赤ちゃん死産
悲しいニュース
タンタン1頭での生活がスタート
オスの来日を希望
タンタン5年間の延長
コロナ禍で王子動物園が休園
タンタンの返還が決定
タンタンと神戸の人たち
タンタンの心臓病が発覚
タンタン心臓病の治療開始
タンタンとサトウキビジュース
チームタンタン
眠り姫 タンタン
タンタンとの別れ
桜とタンタン
PART2 タンタンの歩み タンタンが神戸で過ごした日々
タンタンヒストリー
タンタンのケア
タンタンのひ・み・つ
タンタンの好きなもの
タンタンライフ
column タンタンとひまわり
PART3 チーム タンタン タンタンの強い味方たち
チームタンタンとは?
“チームタンタン”思い出写真館
column 王子動物園の人気もの ズゼ
PART4 タンタンのかわいらしさのひみつ パーツごとにまるわかり
column パンダのからだはやわらかい!
PART5 タンタンがいっぱい〜ここだけの写真集〜 タンタンの思い出をギュッと
神戸市立王子動物園ってどんなところ?
WEBメディア「現代ビジネス」で、最高420万PVを記録した人気連載「水曜日のお嬢様」がついに書籍化。2024年3月末に亡くなった神戸市立王子動物園のアイドル「タンタン」の生前の日常をつたえる写真日記。
■「神戸のお嬢様」こと、パンダのタンタン
神戸市立王子動物のメスのジャイアントパンダ「タンタン」。ちょっと短めのおみ足に、まんまるなボディ。このかわいらしいフォルムと、優雅な所作から、ファンの間では“神戸のお嬢様”とも呼ばれ、愛されてきました。
しかも超がつくほどのグルメで、おいしい「竹」しか召し上がりません。竹がその日の好みでないと、飼育員さんに「竹チェンジ」を要求することも。また気に入らないことがあると、鼻息荒く「フンッ!」と、飼育員さんにクレームを浴びせます。
わがままいっぱいのお嬢様パンダですが、お世話をする飼育員さんにとっては、かわいくて仕方がない存在。ご機嫌をとるためにブラッシングをしてあげたり、誕生日やクリスマスには特別なメニューを用意してあげたり……。
本書では、お嬢様パンダと飼育員さんの心あたたまる日々を紹介。しかも非公開のバックヤードでの過ごし方やトレーニングの様子なども、たっぷり掲載。自由奔放で、ちょっとおちゃめなパンダ「タンタン」の魅力がたっぷり詰まっています。
若きルポ記者タンタンと愛犬スノーウィは、ソビエト連邦へと向かいます。新しく生まれた社会主義の国、ソビエトの実情をレポートするためです。ところが、それを阻止しようとするソビエト側の陰謀により、タンタンたちは、何度も絶体絶命の危機に陥ります。その都度、勇気と機転でピンチを脱しますが、ほっとする間もなく、次の危険が…。シリーズ中、唯一カラー版にならなかった幻の第一作目が日本語版でついに登場。
『タンタン ソビエトへ』に続く、シリーズの第2作目にあたる作品。少年記者タンタンと愛犬スノーウィは、今回は、アフリカンのコンゴへと船で旅立つ。コンゴでは、大歓迎を受けるタンタンだが、一方で、タンタンを目の敵にする白人の一味にねらわれる。猛獣に襲われたり、呪術師の罠にはまりそうになったり…。タンタンとスノーウィは、絶体絶命の危機を何度も乗り切って、ついには悪人たちを一網打尽にする。
奇妙なエジプト学者の案内で未知のファラオの墓を探険したタンタンが見たのは自らの棺だった! 麻薬密輸団をめぐってエジプトからインドを舞台に展開する大冒険。
ひょんなことから古い帆船の模型を手に入れたタンタンはマストに隠された羊皮紙を発見した。この羊皮紙に書かれた暗号は海賊レッド・ラッカムの財宝のありかを示していたのだが……。
前作で3枚の羊皮紙の暗号を解明したタンタンとハドック船長は、いよいよ財宝を求めて出航した。しかし、首尾よく目ざす宝の島に到着したタンタンたちがそこで見出したのは……。
アメリカはシカゴにやってきたタンタンは、アル・カポネや他のマフィアの大物たちと対決します。マフィアのボスを追っているうちに、西部の草原地帯にやってきて、インディアンにつかまったり、強盗犯と間違われてつかまりそうになったり、相変わらず危機一髪の連続です。それでも不死身のタンタンは、あきらめずにマフィアを追いつづけます。果たして、タンタンは無事故郷に帰れるのでしょうか。
ちょっとおおきすぎて困ることもあるけれど、ブランコや電車ごっこ、それにもっとすごいこともできる吊りズボン。アイデア秀逸の絵本。
ひょい、と投げると小鳥やバッタをつかまえてもどってくる、子ざるのタンタンのすてきな帽子。ゆかいな結果が幼児の夢を広げます。