「科学の客観性」の意味が問い直される現在、「過去の科学」が規定した「女性の本質」がいまなお信じられている。一方、科学/技術に女性がいかに貢献し、何ゆえ貢献を妨げられたのかは、闇に葬られてきた。その知られざる歴史と日本の女子教育の考察を通して、科学/技術と人間が良い発展をとげるためには何が必要か、を明らかにする。
開発パラダイムから平和パラダイムへの転換に向け、オルタナティブを提言。
最高の音で楽しむために!
同一性や平等の原理を超える〈差異〉の新しい地平をめざし,女性運動の現場とフェミニズムの現在を架橋する。
日本の女性解放運動史上類稀な理論家であり、戦前・戦後を通して働く女性のために闘ってきた山川菊栄。当時、交流のあった関係者の証言と各分野の専門家の分析・解析からなる「山川菊栄の人と思想」を知る一冊。
フェミニズムという新しい視点で私たちの生活を見つめなおすために、女性をめぐる「現在」に焦点をあてて理論と実践の両面からわかりやすく解説する。
本書は、著者がネパールへ行ったときの2週間の旅行記。著者にとっては普段の生活とは離れた非日常の体験をまとめようとして書き出したものだったが、書き進めていくうちに、いつも家族のことが気になる著者の生活にもふれて、女の本音の部分にまで話を進めたものとなった。
女性天皇で男女平等ってホント?!隠されていた天皇・天皇制の罪を「慰安婦」問題を問う視点から、いまここに炙り出す。
「ポスト」とは「フェミニズムが終わった」という意味ではない。近年、他の批評理論と交差しながら理論をより先鋭化・深化させ、新たな領野を切り拓いているフェミニズムの新段階のことである。本書は、“ポスト”フェミニズム理論が、どのような現実的文脈から内発的に要請されてきたのか、社会・政治・科学の現況が今何を思考することを迫っているのか、そして、今後どのような展望を描きうるのかを問いかける、新たな時代への「挑戦」の書である。