マスコミが醸成し強要する先導的な「歴史解釈」「空気」「同調圧力」に異議あり。
大英帝国の女性たちは、19世紀後半、フェミニズムを追い風に中・高等教育を獲得し教師となって、男子進学校と同等レベルの、女性による女子教育という領域を切り開いた。さらに植民地拡張の時流に乗って、単身オーストラリアやアフリカなどへ渡っていく。2つの大戦期までの女教師たちの姿を追いながら、彼女たちが女子教育にかけた夢、その光と影を浮き彫りにする。
「ポストモダン派」マルクス経済学者たちの知の越境と経済学の新地平。
前人未到の読書案内『松岡正剛千夜千冊』の著者が贈る人生を変える読書術。この「一冊」で「千冊」が読める。
「美しい国」づくりの号令の下、天皇家の「お世継ぎ」妊娠・出産に狂喜する一方で、日本軍「慰安婦」にされたアジア女性たちの声は徹底的に消し去られていくージェンダーの観点から、日本の自国・自民族中心主義を問う。
何(誰)をどのように守るのか?環境保護をめぐる多様な言説を踏まえ、人間と自然の存在論、近代と自然、フェミニズムと自然、等を軸に、「政治理論としての環境論」のあるべき姿を考究。
性的な不平等の克服のために哲学は何ができるのか。ウィーンの哲学的蓄積から、英米のジェンダー論、フレンチ・フェミニズム等を読み直す。“差異化”をキー概念に、人間学、美学、科学論と理性批判、政治論と法哲学における代表的議論を整理・検証。「フェミニズム哲学」の展望を示す。
爆撃されるイラクの街に生き茂った棗椰子が、世界を変える夢の力を呼びさますー第三世界の女性たちの声に耳を澄ましフェミニズムを大きく動かした著者が、文学や映画をはじめとして、出来事の深みに降りゆく想像力をもつさまざまな試みのなかに、新たな世界への扉をさぐりあてる。
男はいつでも抑圧者で女はいつでも犠牲者?母性は女の本能でポルノは男だけのもの?男性虐待/少女の蛮行/男性の美容整形/女性用ポルノ…多様化する男女関係やセクシュアリティの現実を見ようとしないフェミニズムに明日はあるか。真の男女共生・男女平等への道は何か。