< 可能的自他関係における自己実現の倫理>を問う書
ケア倫理、フェミニズムの立場、それを批判しきれずにいる従来の議論を乗り越え、見逃されてきた主体を顕在化させることで「新しい死生の術」をここに再構築する!
小泉義之立命館大学名誉教授による推薦文
医療・ケアの場で、新しい死生術、すなわち、「人生の最終段階」における「人生の物語り」によるACP・共同意思決定がなされている。IC・自己決定の限界を超えて、生/死をめぐる倫理は変遷してきた。そこにケア倫理やフェミニズムも関与し、関係性や親密性としての(拡張)家族が顕在化してきた。その次第を批判的に検討し、多くの人間によって現に生きられ/死なれる倫理を、「つながっていない」者さえも生きる/死ぬ倫理を、分析して構成する初めての書である。
『ハーパーズ バザー』10月号【通常版】のカバーを飾るのはFashion特集よりモデルです。
カバーが異なる【特別版】も同時発売します。
※カバー以外の中面はすべて同じです。
【10月号の主なコンテンツ】
■SPREAD YOUR WINGS パリにて、きらめきのラプソディ
6月に発表されたミキモトの新作ハイジュエリーコレクション「The Bows」。
Number_iの神宮寺勇太がまとう唯一無二のマスターピースが、パリの夏空と共鳴し、華やかに輝く。
■ANATOMY OF DAILY WEAR デイリーウエア解体新書
時代のムードとともに常連となったデイリーウエア。
毎シーズン、デザイナーたちの斬新なアイデアやメゾンのクラフトマンシップによって進化を遂げている。
この秋冬に注目すべきデイリーウエアの最新形を解剖する。
■READ MORE BOOKS! 読書には無限の可能性がある
本、読んでいますか?
SNSやニュースサイトをはじめ、求めていなくても目に入ってくる情報を消化するだけで精いっぱい、
日々のルーティーンに読書を加えることは至難の業…、そんな人も多いのでは?
話題の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者をはじめ、
識者の読書術から夢中になれるガイドブックまで、久しぶりに本を手に取りたくなる特集をお届け。
■INDIVIDUALITY OF MY BODY 身体から生まれる創造性を信じて
女性の身体が豊穣や美と神聖の象徴とされていた古代に始まり、
宗教や道徳的規範から身体そのものが“罪”となり、覆い隠すことが求められてきた歴史を経て、
女性たちはどのような表現をしてきたのか。
政治や社会情勢、家父長制に大きく翻弄されながらも、草の根的に続いてきたフェミニズム運動とともに、
女性の身体は自己表現や政治的主張の手段としての地位を、苦戦のなかで獲得してきた。
ヴァージニア・ウルフ、ジェイン・オースティン、ルイーズ・ブルジョワ、オノ・ヨーコ…。
今日まで残り続けてきた作品は、私たちを鼓舞してくれる。
彼女たちに続く文学作品や映画、アートなど、現在進行形の作品から、身体性と内面が生み出すクリエイティビティの今を探る。
『ハーパーズ バザー』10月号【特別版】のカバーを飾るのはNumber_iの神宮寺勇太さん。
カバーが異なる【通常版】も同時発売します。
※カバー以外の中面はすべて同じです。
【10月号の主なコンテンツ】
■SPREAD YOUR WINGS パリにて、きらめきのラプソディ
6月に発表されたミキモトの新作ハイジュエリーコレクション「The Bows」。
Number_iの神宮寺勇太がまとう唯一無二のマスターピースが、パリの夏空と共鳴し、華やかに輝く。
■ANATOMY OF DAILY WEAR デイリーウエア解体新書
時代のムードとともに常連となったデイリーウエア。
毎シーズン、デザイナーたちの斬新なアイデアやメゾンのクラフトマンシップによって進化を遂げている。
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■INDIVIDUALITY OF MY BODY 身体から生まれる創造性を信じて
女性の身体が豊穣や美と神聖の象徴とされていた古代に始まり、
宗教や道徳的規範から身体そのものが“罪”となり、覆い隠すことが求められてきた歴史を経て、
女性たちはどのような表現をしてきたのか。
政治や社会情勢、家父長制に大きく翻弄されながらも、草の根的に続いてきたフェミニズム運動とともに、
女性の身体は自己表現や政治的主張の手段としての地位を、苦戦のなかで獲得してきた。
ヴァージニア・ウルフ、ジェイン・オースティン、ルイーズ・ブルジョワ、オノ・ヨーコ…。
今日まで残り続けてきた作品は、私たちを鼓舞してくれる。
彼女たちに続く文学作品や映画、アートなど、現在進行形の作品から、身体性と内面が生み出すクリエイティビティの今を探る。
フェミニズムは何と格闘し,何を獲得してきたのか。資本主義が変容した社会で今起きている新たな課題とは。労働と再生産,家父長制,ケア,国家と女性の権利などの論点を現代的視点で再考し,次の理論形成へ向けて,第一線の研究者が集結。渾身のメッセージ。
序 章 今フェミニズムは何を議論するべきなのか──グローバリズムとネオリベラリズムを超えて(江原由美子)
第1章 再生産費用の分配公正を求めて──家父長制と資本制・その後(上野千鶴子)
第2章 グローバル資本主義と再生産領域の金融化──「フェミニズムの相貌を気取る新自由主義」を異化するフェミニズムを(足立眞理子)
第3章 資本主義批判としてのフェミニズム──マルクス主義フェミニズムを振り返る(伊田久美子)
第4章 生産中心主義批判から,リベラリズムとの対抗へ──第二波フェミニズム理論はいかに継承されてきたか(岡野八代)
第5章 「男性稼ぎ主」型が命と暮らしを毀損している──社会政策の比較ジェンダー分析による洞察(大沢真理)
第6章 ケアの再公共化とフェミニズムの政治──福祉国家・ケア・新自由主義(山根純佳)
第7章 女性の貧困の再考察──長期時系列データから(阿部彩)
第8章 女性労働のゆくえ──能力発揮をフェミニズムはどのようにとらえるか(金井郁)
第9章 フェミニズムと戦争・軍隊──21世紀の新たな難問(佐藤文香・児玉谷レミ)
第10章 フェミニズムの新自由主義化に抗う──女性解放の現代的課題(三浦まり)
中国に女権主義(フェミニズム)ブームがやってきた。「なぜこの社会は不公正で不条理なのか」。自らの境遇に不満を募らせる女性たちの問いに、女権主義が答えを与えたからだ。「天の半分を支える」といわれてきた中国の女性だが、建国以来、中国共産党最高指導部にその姿はない。改革開放政策は男女格差を広げ、出産や結婚から女性は遠ざかる。女性への暴力や人身売買の報道もあとを絶たない。女権主義を手に入れた女性たちに対し、政権は神経をとがらせる。MeToo運動の最中に現地取材をした中国特派員が見た、抵抗と弾圧の最前線。
階級、ジェンダー、セクシュアリティなどの視座から、女性文学の多様な側面に切り込む。
宮本百合子を中心に、大塚楠緒子、野上彌生子、平塚らいてう、岡本かの子、林芙
美子、石牟礼道子、向田邦子、角田光代らの作品を幅広く取り上げ、一世紀にわたる
女性文学の内実を解き明かす、フェミニズム批評の実践。
1
一フェミニズム批評
女と言説/フェミニズム批評の有効性/フェミ
ニズム批評・ジェンダー批評・ケアの倫理/女
性文学史の新たな構築をめざして
2
二宮本百合子とセクシュアリティ
百合子とセクシュアリティ/『伸子』の素子/
『乳房』/ 鼎談 愛と生存のかたち
三宮本百合子と反戦・平和
『杉垣』にみる反戦表現/『築地河岸』『二
人いるとき』/『鏡の中の月』『雪の後』『播
州平野』をめぐって/占領下の百合子
四宮本百合子の世界と表現方法
百合子と日本女子大学校/『伸子』/『伸
子』にみるスペイン風邪と恋/『未開な風
景』/宮本百合子と佐多稲子
3
五女性表象の変容
女性による樋口一葉論/大塚楠緒子『空
薫』『そら炷 続編』/野上彌生子『噂』
/求愛の表現/戦時下の「母性」幻想/
角田光代『八日目の蝉』にみる母と娘
六フェミニズムとセクシュアリティ
『青鞜』におけるセクシュアリティの政治学へ
の挑戦/平塚らいてうと成瀬仁蔵/平塚
らいてう/田村俊子宛鈴木悦書簡をめ
ぐって/林芙美子『ボルネオダイヤ』『牛肉』
『骨』/林芙美子『晩菊』
七社会とジェンダー
岡本かの子『生々流轉』/石牟礼道子の世
界/三浦綾子『細川ガラシャ夫人』/向田
邦子のまなざし
性差別を撤廃するための知は、他者とともに考え、展開する実践の中で生み出される。では、そのような実践はどうすれば創り出せるのか? カナダのケベック州において、フェミニズム運動の流れを受け継ぎ誕生した2つのコミュニティの記録からは、意識化、実践、ネットワーク、インターセクショナリティがキーワードとして浮かび上がる。差別構造を変革していく実践の学習構造を分析した一冊。
フェミニズムとは、女の解放を意図しながら、「女」と位置付けられている者以外にフェミニズムを開いていくこと──最良の入門書であるとともに、男/女のカテゴリーを徹底的に解析する本書は、性差の虚構性を暴き、この身体から未来を展望する可能性を示す。齋藤純一氏との『思想』対談を付して文庫化。(解説=岡野八代)
はじめにーーいまフェミニズムを書くことについて
1 どこから来て、そしてどこまで来たのか
前=啓蒙主義の時代
錯綜性と矛盾の胚胎
初期の女性運動ーーセネカ・フォールズ大会の場合
第一波フェミニズムと「ドメスティック・イデオロギー」
第二波フェミニズムとマルクス主義
ジェンダー
ラディカル性と連帯意識
本質主義
精神分析に対する両面的なアプローチ
セクシュアリティ
2 どこへ行くのか
第1章 身体
1 身体的性差という虚構
2 〈女のエクリチュール/身体〉のアポーリア
3 形態論をめぐるフェミニズムの可能性
第2章 慣習
1 ジェンダー化され、ジェンダー化するハビトゥス
2 ホモソーシャルな公的領域
3 ポスト・ファミリーに向けて
第3章 グローバル化
1 境界によって分断される女
2 他者性の呪縛
3 グローバル化とフェミニズム
3 基本文献案内
あとがき
対談 親密圏と公共圏の〈あいだ〉--孤独と正義をめぐって……………齋藤純一・竹村和子
解説 未来からもたらされた、フェミニズム……………岡野八代
現代の女性が直面する日常生活の疑問や課題をフェミニストの視点から掘り下げる、現代版フェミニズム案内書。恋愛や仕事、テクノロジーやメディアの性差別など、幅広いテーマを取り上げ、ベル・フックスからボーヴォワールまで、さまざまなフェミニストの考えを解説。時代とともに変化するフェミニズムの姿を通じて、自分の立場と考え方を見つめなおすための一助となる一冊。
★第6回「書店員が選ぶ今年の本」選出(自己啓発・経営、経済、科学部門/韓国書店組合連合会発表)
★寄せられた賛辞
“女性の経験と共にあるさまざまな議論が複雑に入り混じった科学の話を読んでいるうちに、私自身も、科学と女性が出合うことで、目の前の壁を飛び越えられる日が来るかもしれないと夢見るようになった。”--キム・チョヨプ(韓国SFの俊英)
“我々が今まで男性の立場から科学をしてきたことに気づかされた。(…)女性が参加し、女性の観点で創造されるフェミニズムと科学技術の研究は人類の希望だ。”--チャン・ハソク(科学史・科学哲学者/ケンブリッジ大学教授)
★本書の内容
受精は、能動的な精子が受動的な卵子を捕獲する過程ではない。
卵子凍結はあるのに、男性のための精子凍結がないのはなぜ?
アシスタントロボットが「女型」である理由とは?
本書は、かつて科学者になる夢をあきらめた著者が、フェミニズムと科学技術社会論に出合い、憎んでいた科学と「和解」し、女性の観点から科学を見つめ、科学の観点から女性の体と経験を理解しようとした思索の軌跡をまとめたものだ。
“私は、科学と分かり合えなかった経験のある人たち、そのせいで科学の本にはなかなか手が伸びないという読者を思い浮かべながら本書を執筆した。ほかでもない、私がそういう人間だったからだ。”(「はじめに」より)
本書の探究は、「子どものような純粋無垢な好奇心」からばかり出発するわけではない。その出発点は、卵子凍結について悩むことかもしれないし、高校を卒業してすぐに受けた二重手術かもしれない。うつ病になること、摂食障害になること、妊娠とキャリアについて考えること、無責任な父親について考えること、かもしれない。さまざまな要素が混ざり合う、複雑な個人の暮らしから、本書は話を始めていく。
客観的で普遍的で価値中立的であることを装いつつ、じつのところ女性について無知だった科学にかけられた「呪い」を解き、「よき友」として付き合っていくためのエッセイ集だ。同時に、理系への進学を検討している学生や、その子らを見守る大人たちにもおすすめしたい。
“科学が本当の意味で変化するためには、賢い女子学生ではなく、平凡な女子学生こそもっと必要なのだ。(…)科学者や工学者になりたいという女の子や青少年が周囲にいたら、めいっぱい励ましてあげてほしい。(…)「実力さえあれば女でもなんだってできる」といった言葉の代わりに、「今までそこそこしか勉強してない男子学生だって科学者になれたし、科学界の80%に所属できているんだよ」と付け加えてあげてほしい。”(「おわりに」より)
表紙:<初登場!>中条あやみさん
【特集】
●新生活は、新しい私に着替えよう!
春は、環境が大きく変わる人もいれば
気持ちの面で心機一転する人も多い、新生活シーズン。
そこで、おしゃれもフレッシュなムードを後押しする新しいスタイルにアップデートを。
それぞれの新生活を支える着まわしの正攻法から、
今こそ投資したい憧れブランドのベーシックアイテム、
おしゃれの偏差値をアップさせる、一生ものジュエリーやビスポーク小物まで、
私も、ワードローブも、これまでとはひと味違うワンランク上にレベルアップ!
●私らしい未来の働き方
人生100年時代、AI技術の発展、副業など、仕事をめぐる環境が激変するなかで、
私たちはどう考え方をシフトチェンジし、働き方を選択していけばよいのか?
一人ひとりが心地よく暮らす未来に向けて、自分らしいキャリアを考えてみよう!
●激動するハリウッドの“これから”
フェミニズムや多様性、コロナ禍、配信サービスの台頭、そしてストライキと、業界の根幹を激震させるような
変革の時を迎えたハリウッド。世界の映画界の行く末を暗示するエンタメの殿堂の“今”に迫る。
●きらめきをまとった新スター、ケイリー・スピーニー
シックなドレスアップスタイルを披露したのは
ソフィア・コッポラ監督の新作映画『プリシラ』で主役を演じている新星、ケイリー・スピーニー。
才気あふれるまなざしを感じて。
●私史上最高の、透明感のある肌へ
ケアをしているのに肌のくすみが取れないという人にこそ、知ってほしい。最新の美容医療と
スキンケアを味方にすれば、透明感あふれる肌への道は開ける! ブライトニングの最新事情を徹底紹介。
●脳疲労をセルフケア
世界的に見て睡眠時間が短い多くの日本人が陥っているといわれる“脳疲労”。
が、ちょっとしたアクションを実践するだけで、頭の重だるさは解消できる。今日からスッキリ脳へシフトして!
●アスティエ・ド・ヴィラットの世界
繊細なフォルムと白い釉薬がつややかな表情を見せる、
古と今が共存した独創的なデザイン。
世界中から愛される、アスティエ・ド・ヴィラットの魅力を丸ごとご紹介!
表紙:SHINee
『エル・ジャポン』4月号 SHINee特別版は、SHINeeが表紙を飾るだけでなく、通常版より拡大の9ページでSHINeeの特集をお届けする特別エディションです。
※通常版と特別版では、下記内容が異なります。
・表紙(特別版の表紙=SHINee)
・SHINeeが登場する企画「ELLE MEN」のページ数(特別版は、通常版のELLE MEN特集ページに加えて追加ページがあります)
※通常版に掲載される写真はすべて、特別版にも収載予定です。
【特集】
●新生活は、新しい私に着替えよう!
春は、環境が大きく変わる人もいれば
気持ちの面で心機一転する人も多い、新生活シーズン。
そこで、おしゃれもフレッシュなムードを後押しする新しいスタイルにアップデートを。
それぞれの新生活を支える着まわしの正攻法から、
今こそ投資したい憧れブランドのベーシックアイテム、
おしゃれの偏差値をアップさせる、一生ものジュエリーやビスポーク小物まで、
私も、ワードローブも、これまでとはひと味違うワンランク上にレベルアップ!
●私らしい未来の働き方
人生100年時代、AI技術の発展、副業など、仕事をめぐる環境が激変するなかで、
私たちはどう考え方をシフトチェンジし、働き方を選択していけばよいのか?
一人ひとりが心地よく暮らす未来に向けて、自分らしいキャリアを考えてみよう!
●激動するハリウッドの“これから”
フェミニズムや多様性、コロナ禍、配信サービスの台頭、そしてストライキと、業界の根幹を激震させるような
変革の時を迎えたハリウッド。世界の映画界の行く末を暗示するエンタメの殿堂の“今”に迫る。
●脳疲労をセルフケア
世界的に見て睡眠時間が短い多くの日本人が陥っているといわれる“脳疲労”。
が、ちょっとしたアクションを実践するだけで、頭の重だるさは解消できる。今日からスッキリ脳へシフトして!
●アスティエ・ド・ヴィラットの世界
繊細なフォルムと白い釉薬がつややかな表情を見せる、
古と今が共存した独創的なデザイン。
世界中から愛される、アスティエ・ド・ヴィラットの魅力を丸ごとご紹介!
正義論は家族やケアの問題にいかに応答しうるか。リベラル・フェミニズムの立場から法哲学の再構築に挑んだ先駆的著作。待望の新版。
性別役割分業、ケア、婚姻制度など、「家族」の問題を直視するフェミニズムのリベラリズム批判を真摯に受けとめたうえで、リベラルな公私区分を再編し、家族関係への契約アプローチを試みる。リベラリズムとフェミニズム双方を刷新し、リベラル・フェミニズムの可能性を徹底して追求した挑戦の書。近年の展開を捉える寄稿論考2本を増補。
[解説]井上達夫 [寄稿]川崎修/齋藤純一/ダニエル・H・フット/松田和樹/池田弘乃
編者序言[新版]
第1部
1 リベラル・フェミニズムの再定位(抄)--家族論を中心に
序
第一章 リベラル・フェミニズムの再定位
第1節 複数のフェミニズムスからのリベラル・フェミニズム批判
第2節 フェミニズムのアポリア
第3節 リベラル・フェミニズムの基本的理念
2 正義論における家族の位置ーーリベラル・フェミニズムの再定位に向けて
序
第一章 公私二元論再考ーー正義論の主題としての家族
第1節 第二波フェミニズムによる近代的公私二元論批判
第2節 公私区分の再定位
第二章 性別役割分業の解消と正義の諸領域
第1節 正義と性別役割分業
第2節 正義の諸領域
第三章 家族への契約アプローチ
第1節 家族関係の法的な捉え方ーーミノウとシャンリーの見解の検討
第2節 契約アプローチ再考
おわりにーーリベラル・フェミニズムの再定位に向けて
第2部
3 「親密圏」と正義感覚
1 問題の所在
2 正義の理念と家族
3 対外的レレヴァンスと対内的レレヴァンス
4 家族と正義感覚
5 おわりに
4 日本型「司法積極主義」と現状中立性ーー逸失利益の男女間格差の問題を素材として
1 はじめに
2 交通事故紛争の解決と裁判所
3 未就労者の逸失利益の算定における男女間格差の問題
4 現状中立性(status quo neutrality)
5 あり得べき正当化
6 結 論
第3部
5 応 答
1 フェミニズムとリベラリズムの革新[川崎 修]
2 〈「親密圏」と正義感覚〉について[齋藤純一]
3 経験、多様性、そして法[ダニエル・H・フット]
6 展 開ー新版に寄せて
4 婚姻の契約アプローチの展開と課題ーークレア・チェンバーズの「婚姻なき国家」の再考から[松田和樹]
5 国境を超えるケア労働と正義[池田弘乃]
解説 野崎綾子ーー人と作品[井上達夫]
新版へのあとがき
初出一覧
参考文献
索 引
身体性に結び付けられた「女らしさ」ゆえにケアを担わされてきた女性たちは、自身の経験を語る言葉を奪われ、言葉を発したとしても傾聴に値しないお喋りとして扱われてきた。男性の論理で構築された社会のなかで、女性たちが自らの言葉で、自らの経験から編み出したフェミニズムの政治思想、ケアの倫理を第一人者が詳説する。
序 章 ケアの必要に溢れる社会で
第1章 ケアの倫理の原点へ
1 第二波フェミニズム運動の前史
2 第二波フェミニズムの二つの流れーーリベラルかラディカルか
3 家父長制の再発見と公私二元論批判
4 家父長制批判に対する反論
5 マルクス主義との対決
第2章 ケアの倫理とは何かーー『もうひとつの声で』を読み直す
1 女性学の広がり
2 七〇年代のバックラッシュ
3 ギリガン『もうひとつの声でーー心理学の理論とケアの倫理』を読む
第3章 ケアの倫理の確立ーーフェミニストたちの探求
1 『もうひとつの声で』はいかに読まれたのか
2 ケアの倫理研究へ
3 ケア「対」正義なのか?
第4章 ケアをするのは誰かーー新しい人間像・社会観の模索
1 オルタナティヴな正義論/道徳理論へ
2 ケアとは何をすることなのか?--母性主義からの解放
3 性的家族からの解放
第5章 誰も取り残されない社会へーーケアから始めるオルタナティヴな政治思想
1 新しい人間・社会・世界ーー依存と脆弱性/傷つけられやすさから始める倫理と政治
2 ケアする民主主義ーー自己責任論との対決
3 ケアする平和論ーー安全保障論との対決
4 気候正義とケアーー生産中心主義との対決
終 章 コロナ・パンデミックの後を生きるーーケアから始める民主主義
1 コロナ・パンデミックという経験からーーつながりあうケア
2 ケアに満ちた民主主義へーー〈わたしたち〉への呼びかけ
あとがき
参考文献
非婚/未婚/既婚、正規労働/非正規労働、性差別的な売春か/セックスワークか、女性の保護か/男女平等かーー。差別に抗いながらもともに声を上げられない現実を、権力構造によるジェンダー分断、考え方や生き方、個人の関係性などの視点から読み解く。
はじめにーーオンナの呪いを解く
第1章 女は連帯できないのかーーフェミニズムとシスターフッド
1 呪いを解く知としてのフェミニズム
2 フェミニズムが見据えてきた「女同士」
3 シスターフッドの発見ーー分断のメカニズムへの抵抗として
第2章 対話、問い直し、フェミニズム
1 女性の活動への関心と縁
2 平場という関係とその困難
3 「対話」の工夫と調整
4 他者との対話、自己との対話
第3章 フェミニズムの「呪い」と女の欲望
1 フェミニストとしての自分を縛る「呪い」
2 ロック文化とフェミニズム
3 「エロ」はフェミニズムの敵なのか
4 「酒場女子」をめぐるモヤモヤ
5 フェミニズムか反フェミニズムかの二分法を超えて
おわりにーー他者と適度につながり続けるために
How to Choose a Place to Live
さがす、つくる、
私が住みたい、まち。
Change in a Favorable Way
綾瀬はるか、私を変える、はじめかた。
未来を考える人。
吉野北人/駿河太郎/AI
Part 1 "Find” a Place
Find My Place, Better Life
私が見つけた“心地よい”まち。
Vibrant Places
だから住みたい、みんなが集まるまち。
新しい働き方が叶う 島根・隠岐諸島・海士町
アートで風景を守る 広島・尾道市
教育に多様性がある 徳島・神山町
More Place for a Better Life
まだまだあります、みんなが集まるまち。
Part 2 “Make” a Place
How to Design a Sustainable City
フィンランド、持続可能なまちのかたち。
Visit Alvar Aalto
巨匠アルヴァ・アアルトが大切にしたこと。
あの人に聞く、住みたいまちのつくりかた。
前村達也 × 長野県御代田町 新井和宏 × 北海道ニセコ町
奥田知志 × 福岡県北九州市 高野翔 × 福井県福井市
あったらいいなこんなまち!妄想まちづくり。
Life with Nature
自然に寄り添う場所づくり。
小スペースで実践するパーマカルチャー
食べて学ぶビル街の学校菜園
家から徒歩1分の畑
線路跡地でガーデニング
WELL-BEING FOR MY LIFE
與 真司郎 心のままに生きるということ
NEW SUSTAINABLE WELLNESS
今ほしいのはサステナブルなウェルネス。
伊達公子/佐田真由美/原沙知絵
WELLNESS NEW TOPICS 15
「皮膚の変態」大野真理子の快楽エイジング
FRaU ×SDGs project has continued. / Shop List / Act for 2030
【Serialization】
eatrip野村友里 あかりの灯る場所 第4回 訪ねた人:アリス・ウォータース/ジェローム・ワーグ
小林エリカ invisible visible # 4 私たちのフェミニズム 対談:松尾亜紀子
福岡伸一 大阪・関西万博のつくりかた。vol. 5「いのち輝く未来社会のデザイン」を考える
つくるを、生きる アウトサイドの臨界点。vol. 7
【Learn from Companies & Organizations】
セブン&アイグループと地域で実現する、誰もが住みやすい社会。
山崎怜奈さんと巡る、五感で学ぶ小松旅
大和ハウスが考える、サステナブルな「団地再耕プロジェクト」。
衣・食・住、そして環境……「生きる」を支える、京都生まれの酵素
三越」伊勢丹と考えるサステナブルな暮らし
文×論。
【連作】
「耳たぶに触れる」小川洋子
【中篇一挙掲載】
「春の苺」青木淳悟
「猿の戴冠式」小砂川チト
「コレクターズ・ハイ」村雲菜月
【『マルクス解体 プロメテウスの夢とその先』刊行記念】
「資本主義の先にあるもの」斎藤幸平、聞き手・構成=斎藤哲也
【『「誰でもよいあなた」へーー投壜通信』刊行記念】
・書評
「小説にとっての庭、そして「誰でもよいあなた」」町屋良平
・本の名刺
『「誰でもよいあなた」へーー投壜通信』伊藤潤一郎
【New Manual】
「ワンピース旅をする」山内マリコ
【秋のエッセイフェス】
「恋愛アニメの雪月花」石田光規
「星座が街に溶け込めば」久保勇貴
「断ち切られた悲しみ」崎川修
「「#国は安楽死を認めてください」について、どう考えるべきか」末木新
「スナック涼のこと」武塙麻衣子
「「おいしい」のリハビリ」寺本愛
「海を眺める」頭山ゆう紀
「研究の愉しみ」徳田功
「ふたつか、ひとつか」ひらいめぐみ
「「教養としての」とは何なのか」牧野智和
「仏前のフェミニズム」ユリ・アボ
【続々完結・最終回】
「翔ぶ女たち」小川公代
「磯崎新論」田中純
「こんな日もある 競馬徒然草」古井由吉
【本の名刺】
『トゥデイズ』長嶋有
【連載・書評】
町田康/井戸川射子/上田岳弘/保坂和志/堀江敏幸/丸山俊一/新田啓子/岩内章太郎/吉岡乾/岩川ありさ/戸谷洋志/松村圭一郎/木下龍也/諏訪部浩一/青葉市子/鎌田裕樹/奈倉有里/宇野常寛/永井玲衣/百瀬文/三木那由他/竹田ダニエル/穂村弘/くどうれいん/石井ゆかり/大澤真幸/川勝徳重/年森瑛/小池水音/小林エリカ/高柳聡子
表紙:TWICE MINA
1
●センスがいい人のスタイル術
身の回りにいるセンスのいい人は、自分のおしゃれ力を磨く最高の教科書。
世界の都市で見つけたファッショニスタたちのクローゼットや、私的マストアイテム、
注目トレンドを、秋冬コーディネートのヒントにしよう。
2
●思い込みをはずせ!最新フェミニズム案内
多様性の尊重や性差別からの解放が叫ばれる時代で手ごわいのは、これまで培われてきた思い込みや刷り込みによる考えを変えること。
誰もが自分らしく生きるために、心のバイアスから自由にしてくれるヒントを本やドラマ、映画などカルチャーからもらおう。
3
●モードなオケージョンスタイル
パーティーやディナーなど、ドレスアップして
出かけるシーンが増えるホリデーシーズンに向け、
ELLE流のオケージョンスタイルを提案。
ルールやマナーの多いドレスコードを楽しむための
着こなしレッスン、スタート!
4
●香りのチカラを味方につける
脳に直接作用するといわれる「香り」。今の時代を生き抜く「力」を得るために、
私をエンパワーメントしてくれるベストなフレグランスを見つけよう。
5
●白髪、どうしてる?
進化を続ける白髪ケア研究にグレイヘアの浸透など、
今、白髪を取り巻く環境や価値観は大きく変わってきている。
最新研究とリアルボイスから、自分らしさを表現するための
白髪との向き合い方を見つけてみよう。
6
●私の好きなクロード・モネ
あまりにも有名なモネだけど、意外と知らないことがある……そんなふうに思う人も多いのでは?
国内外からモネ作品が大集結する展覧会「モネ 連作の情景」の開催に合わせて、
モネとの思い出が深い3人の方々に、作品との出合いや魅力をたっぷりと語ってもらった。
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●NCT テヨン 異次元の魅力を放つ
NCT 127のカムバックの話題が
記憶に新しいテヨン。
グローバル ブランド アンバサダーを務める
ロエベの2023-24年秋冬コレクションを
軽やかにまとい、
時代を先駆ける無二のカリスマを
ELLE KOREAがキャッチ!
※NCT テヨンの特集(インタビューを含む13p)は『ELLE KOREA』2023年9月号からの転載です。
男女平等をうたいながら、性差別的な言葉や行為に満ちた学校空間。差別と抑圧を超え、自己を解放する力をもたらすために教育に何ができるのか? 性差別の再生産を止め、既存の権力関係に変化をもたらそうとする新しいフェミニズム教育論!
[目次]
序章
第1章 フェミニズムとフェミニズム教育
1 権力をめぐるフェミニズムの考え方
2 構造としての権力関係への対応の仕方
3 女性学の誕生とその教育実践
4 フェミニズト・ペダゴジーによる権力関係への対応と失敗
5 権力関係の構造を変えるには
第2章 ポストフェミニズムにおける女性の主体性
1 頭のなかの得体のしれない力
2 ポストフェミニズム
3 ポストフェミニズムと新自由主義の共鳴
4 ポストフェミニズムの主体性
5 「作者とは何か」
第3章 学校教育のなかの二重基準と二重意識
1 学校がもたらす二重基準
2 二重基準への対応
3 W・E・B・デュボイスの論じた黒人の「二重意識」
4 学校現場の女性たちの二重意識
5 ハラスメントの構造ーー二重基準のあらわれ、そして二重意識を生み出すもの
6 バックラッシュと性差別ーー変化への抵抗
7 どちらの自己を養うのか
第4章 性差別はそこにあるのに、私たちはみんな見えなくさせられている
1 男子は落ちこぼれていない
2 リベラル・フェミニズムの教育研究
3 「男とか女とかことさら取り立てない」という学校文化
4 フェミニズムの意識を持つ教師
5 女子生徒たちの「抵抗」とポストフェミニズムとのつながり
第5章 困難な「セーフ・スペース」づくり
1 意識化
2 「習慣」の力
3 セーフ・スペース
4 権力が聞きたいことを繰り返す
5 女の語りは疑われる
第6章 情動のフェミニズム教育
1 身体を通じたコミュニケーション
2 エロスと情動
3 情動が伝わる教室環境
4 予測不可能なことを教室にもたらす情動
5 情動のコミュニケーションを習慣化する
終章