竹中恵美子を知っていますか?竹中恵美子の「女性労働研究」に出会った人たちが、その出会いをどう受けとめ、自身の実践や人生にどのような影響を受けたのか、熱く語る。
この本を読んでみてください。フェミニズムとはなんなのか、どんな運動をしてきたのか、わかるから。
現代を代表する思想家にして、ブラック・フェミニストのベル・フックスが新しい世代に向けてバトンを渡す、世界でロングセラーのフェミニズム入門書を復刊! 平易な語り口で、フェミニズムの定義、理解と前進のための批判、運動の変化と展望を説く。フェミニズムの歴史を知り、今に活かしたい新しい読者たちにとって最適の一冊。
はじめに フェミニズムを知ってほしい
1 フェミニズム わたしたちはどこにいるのか
2 コンシャスネス・レイジング たえまない意識の変革を
3 女の絆は今でも強い
4 批判的な意識のためのフェミニズム教育
5 私たちのからだ、私たち自身 リプロダクティブ・ライツ
6 内面の美、外見の美
7 フェミニズムの階級闘争
8 グローバル・フェミニズム
9 働く女性たち
10 人種とジェンダー
11 暴力をなくす
12 フェミズムの考える男らしさ
13 フェミニズムの育児
14 結婚とパートナー関係の解放
15 フェミニズムの性の政治学 互いの自由を尊重する
16 完全なる至福 レズビアンとフェミニズム
17 愛ふたたび フェミニズムの心
18 フェミニズムとスピリチュアリティ
19 未来を開くフェミニズム
訳者あとがき
17世紀のメアリー・アステルの時代から最近の#MeToo運動まで、フェミニズムの流れを追いながら、先住民族、ブラックフェミニズム、LGBTQなどマイノリティの問題や、アジア・イスラム圏のフェミニズムなども広く取り上げ、オールカラーの写真と図解でわかりやすく解説、その歴史と全体像を捉える待望の一冊。
「もうフェミニズムに頼らなくても、女性だって活躍できる」
「女性差別がなくなった現代において、フェミニズムの時代はもう終わった」
と彼女は言った。
では、私やあなたの心のどこかに張りついている「女であることの不安」はいったいどこからくるのだろうか。
ーー「女らしさからの自由」と「女らしさへの自由」、どちらも実現できる世界をともに目指すために。
「ポストフェミニズム」という視点から、若い世代の性別役割分業や性行動の意識調査のデータを分析。さらにSNSにおけるハッシュタグ・ムーブメントや、雑誌『Can Cam』による「めちゃモテ」ブーム、「添い寝フレンド(ソフレ)」経験者などへの調査を通じて、現代社会における「女らしさ」のゆくえを追う。
一冊の本に何度でも出会い直し、人生の糧にできる我々はなんて幸福なんだろう。
ー松田青子(作家)
「私はフェミニストじゃないけど」って前置きにイラっとする人は全員読もう
ー小川たまか(ライター)
育児のため新聞記者の夢を諦め、ライターとして働くステファニーは、
果てしなく続く家事と育児と仕事に追われ、閉塞的な日々を過ごす。
ある日、学生時代に読んだベティ・フリーダンの『女性学の神話』を再読し
感銘を受けた彼女は、母校でフェミニズムを学びなおす決意をする。
15冊の名著を授業形式でひも解き、
現代の女たちが生き延びるすべを探すエッセイ。
【本書に登場するテキスト】
メアリ・ウルフトンクラスト『女性の権利の擁護』
バージニア・ウルフ『私ひとりの部屋』
シモーヌ・ド・ボーボワール『第二の性』 ほか
【目次】
まえがき
第1部 発見
過去を振り返って理解する/フェミニズム再訪/最初の授業の日/アダムとエバと蛇/自然体の女性、不自然な世界/逃げることはできても、隠れることはできない
第2部 運命
ペルペトゥア/母親らしさについての考えを改める/女性の権利の擁護/結婚の運命/目覚め/元いた場所に戻る
第3部 分離
自分ひとりの部屋/第二の性/女らしさの神話/変革者の娘/「しあわせ」になる時間があるのは誰?/性の弁証法/フェミニストはどうやって洗濯するか?/奥さんが欲しい/性の政治学/オブジェクト・レッスン
第4部 欲望
飛ぶのが怖い/ドラ/もうひとつの声/レイプの後で/ジェンダー・トラブル/女性ブロガー、リバーベンド/前に向かって生きる
あとがき
謝辞
参考文献
索引
「文藝」86年ぶり3刷の2019年秋季号特集小説がパワーアップ!日韓最前線、12人の作家たちが響きあう。ベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』のチョ・ナムジュが贈る、夫と別れたママ友同士の愛と連帯を描いた「離婚の妖精」をはじめ、覆面SF作家デュナ、松田青子による初邦訳作&書き下ろしを収録した決定版。
いま、フェミニズム再燃のとき!
〈戦後女性文学〉の軌跡を辿る
敗戦後から1980年代末まで、近代の断絶と連続という複雑な時代を背景に、様々な生の可能性を、多様な表現で描出した女性文学の豊かな全容を検証する画期的な試み。
宮本百合子❖中本たか子❖林芙美子❖正田篠枝❖大田洋子❖松田解子❖円地文子
小林美代子❖壺井栄❖大原富枝❖佐多稲子❖阿部静枝❖石垣りん❖野溝七生子
吉屋信子❖幸田文❖森茉莉❖野上弥生子❖秋元松代❖倉橋由美子❖有吉佐和子
石牟礼道子❖大庭みな子❖高橋たか子❖茨木のり子❖津島佑子❖増田みず子
干刈あがた❖山田詠美❖李良枝❖〈沖縄〉の女性作家
1────戦争の傷痕/占領下からの出発
2────戦後を生きる女たちの記憶
3────多様な表現/制度への揺さぶり
4────女性戦後派の挑戦
5────近代幻想からの越境
❖ 執筆者
秋池陽子 阿木津英 アダム・グレグッシュ 有元伸子 伊原美好 岩淵宏子 内野光子 遠藤郁子 王晶 岡野幸江 菊原昌子 北田幸恵 高良留美子 小林裕子 小林富久子 小林美恵子 近藤華子 但馬みほ 永井里佳 中島佐和子 沼田真里 野田敦子 橋本のぞみ 長谷川啓 羽矢みずき 藤木直実 松田秀子 溝部優実子 矢澤美佐紀 吉川豊子 与那覇恵子 羅麗傑 和佐田道子 渡邊澄子 渡邉千恵子
環境共生、人間共生、多文化共生など、「共生」に関するさまざまな個別研究が広がるなかで、「共生学」という新たな学問の開拓に挑戦する。「他者との出会い」「グローバリゼーション」という基礎的概念から出発し、高齢者、食と健康、フェミニズムと地域史、性教育と学校、国際協力、宗教と科学技術をめぐる共創、災害復興とボランティア、死者、潜在的な他者、植物といった共生にまつわる諸課題への実践を包含・体系化し「共生のフィロソフィー」「共生のサイエンス」「共生のアート」として整序する。大阪大学大学院人間科学研究科が宣言する「共生学」とは何か。『共生学が創る世界』(2016年刊)発展編。
はじめに
序章 私たちが考える共生学
第1部 共生学とはなにか
第1章 共生の相互作用的基盤とはなにかー違和感、不快感と不断の交渉
第2章 「共生」の位相を巡る思想史ー小さな物語の横溢?大きな物語の欺瞞?
第2部 今を生きる
第3章 「地域共生社会」の再検討ー高齢者を起点とする多世代共生の実践
第4章 フィールド栄養学からみた食と健康ーインド・ヒマラヤ高地の遊牧民と難民を事例として
第5章 戦時性暴力と地域女性史ーフェミニズムが支えるスピークアウト
第6章 なぜ子供たちが知らないままでいることを望むのか?-学校で包括的性教育を実施することの困難とその解決に向けて
第3部 ともに生きる
第7章 国際的支援と住民の自助を再考するーケニア・スラムの無認可私立学校を事例として
第8章 共生社会に向けての共創ー宗教と科学技術による減災のアクションリサーチから
第9章 共生のグループ・ダイナミックスとその技法ー中越地震からの復興過程を通して
第4部 さまざまな共生のかたち
第10章 死者との共同体ー記憶の忘却と存在の喪失
第11章 消滅というリアリティに向き合うー非人間的な存在とのかかわりをとらえなおす
第12章 共に治すー人新世における人間と植物の共生をめぐって
補論 共生学はどこからきて、どこにむかうのか
おわりに
執筆者紹介
●春の映画、百科繚乱!“女たちの絆”がキーワード
映画界でもフェミニズムの意識が高まり、女たちの絆や団結をテーマにした話題作が続々と公開される春。
魅力的な公開作の中から、大人の女性におすすめする新しい時代の必見作を厳選してピックアップ!
●決定版! これが私たちのスタンダード フレンチシック白書
毎シーズン発信されるトレンドの中に、「これは自分の定番スタイルにしたい!」と思うことはありませんか?
この春のおすすめはやっぱりフレンチシック! エルが提案するアイテム、スタイル、ルール集など、
あなたらしく輝けるTIPSをお届けします。
●量よりアイデアでスタイルを完成!サステナ・ガールの着まわし31Days
ファッション大好きだけど、新シーズンの服を買うなら少しでも環境のことを考えているアイテムを着たい。
おしゃれも仕事も楽しみながらハッピーに都会をサバイブするサステナブルライフをご提案。
●モトーラ世理奈の春メイク7Days
冬からガラリとバランスが変わった春メイク。シーンごとにどんなメイクを楽しめばいい?
今、大注目のItガールのモトーラ世理奈さんが限られたメイクアイテムで7つの顔に大変身!
●俳優 門脇麦の素顔
2019年エル・シネマアワード「ベストアクトレス」賞を受賞、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』では
ヒロイン・駒を演じ、話題作への出演が絶えない俳優、門脇麦。彼女のまなざしと魂を、写真家、高橋恭司が撮る。
●世界No.1シェフの新たな挑戦
イタリア人として初めて「世界のベストレストラン50」首位に上り詰めた情熱の人、マッシモ・ボットゥーラ。
NGO「フード・フォー・ソウル」を立ち上げ、世界が抱える大きな課題に挑むことを決意した
ソーシャル・ガストロノミーの牽引者だ。彼の原点である「食材と人への愛」について自らの言葉で語りたいと、
エルの取材に応えてくれた。
●写真家・森山大道が撮る!不滅のスターの輝き 木村拓哉という存在
世界的写真家と日本を代表するスターの初顔合わせが実現!撮影が行われたのは、
2020年が明けて早々の新宿ゴールデン街。混沌としたこの街を舞台に数々の作品を生み出してきた
森山大道が希代のスター、木村拓哉の現在を切り取るスペシャルなストーリー。
●春の映画、百科繚乱!“女たちの絆”がキーワード
映画界でもフェミニズムの意識が高まり、女たちの絆や団結をテーマにした話題作が続々と公開される春。
魅力的な公開作の中から、大人の女性におすすめする新しい時代の必見作を厳選してピックアップ!
●決定版! これが私たちのスタンダード フレンチシック白書
毎シーズン発信されるトレンドの中に、「これは自分の定番スタイルにしたい!」と思うことはありませんか?
この春のおすすめはやっぱりフレンチシック! エルが提案するアイテム、スタイル、ルール集など、
あなたらしく輝けるTIPSをお届けします。
●量よりアイデアでスタイルを完成!サステナ・ガールの着まわし31Days
ファッション大好きだけど、新シーズンの服を買うなら少しでも環境のことを考えているアイテムを着たい。
おしゃれも仕事も楽しみながらハッピーに都会をサバイブするサステナブルライフをご提案。
●モトーラ世理奈の春メイク7Days
冬からガラリとバランスが変わった春メイク。シーンごとにどんなメイクを楽しめばいい?
今、大注目のItガールのモトーラ世理奈さんが限られたメイクアイテムで7つの顔に大変身!
●俳優 門脇麦の素顔
2019年エル・シネマアワード「ベストアクトレス」賞を受賞、2020年大河ドラマ『麒麟がくる』では
ヒロイン・駒を演じ、話題作への出演が絶えない俳優、門脇麦。彼女のまなざしと魂を、写真家、高橋恭司が撮る。
●世界No.1シェフの新たな挑戦
イタリア人として初めて「世界のベストレストラン50」首位に上り詰めた情熱の人、マッシモ・ボットゥーラ。
NGO「フード・フォー・ソウル」を立ち上げ、世界が抱える大きな課題に挑むことを決意した
ソーシャル・ガストロノミーの牽引者だ。彼の原点である「食材と人への愛」について自らの言葉で語りたいと、
エルの取材に応えてくれた。
●写真家・森山大道が撮る!不滅のスターの輝き 木村拓哉という存在
世界的写真家と日本を代表するスターの初顔合わせが実現!撮影が行われたのは、
2020年が明けて早々の新宿ゴールデン街。混沌としたこの街を舞台に数々の作品を生み出してきた
森山大道が希代のスター、木村拓哉の現在を切り取るスペシャルなストーリー。
日本の何が問題なのか?
母娘問題、セクハラ、結婚・恋愛・子育て、団塊世代と大学闘争、性暴力などについて徹底的に語り合った7時間!
・日本の女が大変なワケ
・世代でくくると見えてくるもの
・結婚、恋愛、ナメんなよ!
・子どもを産むのは親のエゴイズム
・オヤジは再生産される!?
・性暴力は女性ではなく男性の問題
・私たちは山ほど洗脳されている!
<著者について>
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクショネットワーク(WAN)理事長。
専門学校、短大、大学、大学院、社会人教育などの高等教育機関で、40年間、教育と研究に従事。
著書に『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『女ぎらい』(朝日文庫)、『ケアの社会学』(太田出版)など多数。
田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ
『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)がベストセラーに。主な著書に『ママだって、人間』(河出書房新社)、
『キレる私をやめたい?夫をグーで殴る妻をやめるまで?』(竹書房)、『「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました』(大和書房)など。
キリスト教は女性をどのように眼差してきたのか。聖母マリア、ジャンヌ・ダルク、マザー・テレサ……、世界を動かした女性たちの差別と崇敬の歴史を読み解く。
創刊以来86年ぶりの3刷となった「文藝」2019年秋季号の特集「韓国・フェミニズム・日本」、内容を新たにした完全版!
ベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者チョ・ナムジュによる傑作短編「家出」、シンガー・ソングライターのイ・ランによる初邦訳作「手違いゾンビ」、新世代のフェミニスト作家ユン・イヒョンの代表作「クンの旅」、性暴力をめぐり社会の現実を克明に暴くパク・ミンジョン「モルグ・ジオラマ」など、韓国文学の最前線をいち早く紹介!
さらに、いま韓国で最も注目を集め、文学の未来を担う作家ファン・ジョンウンとチェ・ウニョンのふたりによる、本書のための書き下ろしエッセイを収録。
他にも大注目の書き手たちによる書き下ろしと特別企画を加え、「文藝」の特集からさらにパワーアップし、『完全版 韓国・フェミニズム・日本』としてここに誕生!
ひとつの建築をつくること、それはまちづくりと同じことだった。論考・作品解説・対談・エッセイに加え、多木浩二らによる批評、作品資料を付す全四巻。第三巻は、「公共建築の可能性」。
フェミニズム・リブート、江南駅女性殺人事件を契機に若い女性たちがフェミニズムに覚醒し、声を上げ、社会に変化をもたらしている韓国。現在起きているフェミニズムムーブメントとその背景を検証、女性作家、アクティビスト等の声を伝え、韓日女性たちの連帯をすすめるための1冊
1 韓国のヤングヤングフェミニストたち
脱コルセット 到来した想像 イ・ミンギョン
フェミニストのコミュニティ設計 シン・インア(FDSC)
interview ボムアラム(出版社)
interview ハン・セッピョル(DSO=デジタル・性暴力・アウト研究チーム長)コラム:江南駅付近女性殺人事件
2.彼女たちが書くことば
私たちが石膏人形に生まれたとしても チョン・セラン
女友達にコクられた イ・ラン
韓国フェミニズム文学に描かれる共同体 すんみ
interview ユン・イヒョン(作家)
interview キム・ジナ(コミュニケーション・ィレクター)
コラム:フェミニズム・リブート
3.ソウルで知ったこと 女性たちの行動
性平等図書館「ヨギ」/記憶ゾーン
ウルフソーシャルクラブ
カフェDoing
マリーモンドラウンジ
戦争と女性の人権博物館
水曜デモは平和だ リュ・ジヒョン
4.連帯、そして日本の私たち
ガールズ・ビー・アンビシャス 小山内園子
フェミニストであることが一番収まりがいい 小川たまか
日本の読者がK文学に見つけたもの 倉本さおり
韓国 あたらしいフェミニズムの本
韓国 女性と社会の歴史
職場のパンプス・ヒール強制にNO!
ミソジニークソリプにNO!
愚痴ツイートが世界の注目を集める署名キャンペーンに発展!
「私はいつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなきゃいけないという風習をなくしたいと思ってるの。なんで足怪我しながら仕事しなきゃいけないんだろう、男の人はぺたんこぐつなのに。」
1 #MeToo→#KuToo
1 #MeToo「私も。」
2 フェミニストであることをめんどくさがられたって
3 仕事でパンプスやヒールを強制されてしまう話 #KuToo
4 #KuTooに関わってくださったみなさんへ、感謝の気持ちを込めて
2 #KuTooバックラッシュ実録ーー140字の闘い
3 女の未来を変える#KuToo
インタビュー 内藤忍さん(労働政策研究・研修機構 副主任研究員)
国民的マンガ『ドラえもん』。この有名すぎるマンガの裏には、現代社会を予見したかのようなテーマが隠されている。
藤子・F・不二雄が描いた人間ドラマは、世の中の縮図だ!
なぜ、「クラスでいちばんかわいい女の子」しずかちゃんは、凡庸なのび太の妻となるのか?
なぜ、ジャイアンとスネ夫は、必ずタッグを組んでのび太をいじめるのか?
なぜ、のび太は、いじめっ子と絶縁する道を選べないのか?
なぜ、ドラえもんは、のび太を助けに学校には行けないのか?
なぜ、『ドラえもん』世界の住人は、ドラえもんを見ても驚かないのか?
世代論、女性学、政治学、教育論、郊外論……。『ドラえもん』を多角的に読み解けば、現代社会が見えてくる。
もしドラえもんが大学のテキストになったら? 楽しく読める「ドラえもん」講座!
※『源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか』(PHP新書)を加筆のうえで、文庫化。
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本書では、『ドラえもん』をいくつかの角度から論じていく。
『ドラえもん』が描くもの、とくに「ひみつ道具」については、現実世界には存在しないものであり、たとえ二十二世紀になっても実用化不可能と思われるものが多い。とくに、タイムマシン系、多元宇宙系、空間ワープ系のものがそうで、まさに、奇妙奇天烈・摩訶不思議、奇想天外・四捨五入なものだ。
ところが、『ドラえもん』で描かれる人間関係は、現実世界の縮図でもあり、デフォルメでもあり、さらには、何かを隠蔽することで主張しているとも思われる、奥の深い、とても出前迅速・落書無用なものではない。
本書は、『ドラえもん』のホンワカパッパな社会学的考察である。 (「はじめに」より)
文学の“話題”は常に小説から発信リニューアル第2弾。特集「韓国・フェミニズム・日本」対談:斎藤真理子×鴻巣友季子/小説:イ・ラン、チョ・ナムジュ、西加奈子他