別居中の夫との関係に苦しんでいた泉は、両親との関係に悩み、命を絶とうとしていた千代子と出会う。戸惑いながらも、お互いをかけがえのない存在だと気づいたふたりは、泉の一人息子・草介を連れて、星がきれいな山里「マチュピチュ村」へと駆け落ち。新しい生活が始まるー。特別なようでいてどこにでもいる、温かな家族の物語。
オトコは何に金を払う?オンナは何を求めている?『ダ・ヴィンチ』連載中から話題絶頂の、セイコ初の性風俗取材がついに一冊に。
それぞれの思春期、周囲との軋轢と孤独そして運命の出会いから試練多きプロポーズを経て、TDR史上初の同性結婚式へとー。二人の軌跡のすべてを、繊細かつビビッドに描く初にして唯一の、コミックエッセイ!
キャバクラ、風俗店など25店を徹底取材。もがくほどに深く、抜けられなくなる楽しい穴生活、セイコ流・男女風俗現代考。
セクシュアリティはすべての人の中にある。ただ、それと本当に向き合える人は少ない。ノンフィクション作家が瑞々しい感性で描くもうひとつの幸せのかたち。
キリスト教神学とレズビアン・スタディーズが切り結ぶセクシュアリティ研究の新たな地平。『福音と世界』好評連載に大幅な加筆修正。当事者であること、他者と連なること、現場にふみとどまることから見えてくる生き延びるための思想。
幼なじみ、旅先での出会い、姉と妹。言えなかった思い、ためらいと勇気……見えにくいけど確実に紡がれてきた「ありのままの」彼女たちの物語。多くのツイートに応え待望の再刊!
<目次>
マーサの愛しい女主人 セアラ・オーン・ジュエット
ライラックの花 ケイト・ショパン
トミーに感傷は似合わない ウィラ・キャザー
シラサギ セアラ・オーン・ジュエット
しなやかな愛 キャサリン・マンスフィールド
ネリー・ディーンの歓び ウィラ・キャザー
至福 キャサリン・マンスフィールド
エイダ ガートルード・スタイン
ミス・オグルヴィの目覚め ラドクリフ・ホール
存在の瞬間ーー「スレイターのピンは役立たず」 ヴァージニア・ウルフ
ミス・ファーとミス・スキーン ガートルード・スタイン
無化 デューナ・バーンズ
外から見た女子学寮 ヴァージニア・ウルフ
女どうしのふたり連れ ヘンリー・ヘンデル・リチャードスン
あんなふうに カースン・マッカラーズ
なにもかも素敵 ジェイン・ボウルズ
空白のページ イサク・ディーネセン
解説 利根川真紀
マーサの愛しい女主人 セアラ・オーン・ジュエット
ライラックの花 ケイト・ショパン
トミーに感傷は似合わない ウィラ・キャザー
シラサギ セアラ・オーン・ジュエット
しなやかな愛 キャサリン・マンスフィールド
ネリー・ディーンの歓び ウィラ・キャザー
至福 キャサリン・マンスフィールド
エイダ ガートルード・スタイン
ミス・オグルヴィの目覚め ラドクリフ・ホール
存在の瞬間ーー「スレイターのピンは役立たず」 ヴァージニア・ウルフ
ミス・ファーとミス・スキーン ガートルード・スタイン
無化 デューナ・バーンズ
外から見た女子学寮 ヴァージニア・ウルフ
女どうしのふたり連れ ヘンリー・ヘンデル・リチャードスン
あんなふうに カースン・マッカラーズ
なにもかも素敵 ジェイン・ボウルズ
空白のページ イサク・ディーネセン
解説 利根川真紀
レズビアンである「彼女たちのストーリー」において示唆されていた問題意識を、女性学・ジェンダー研究、セクシュアリティ研究、クィア理論で取り組まれている課題と接続し、「時代遅れ」なものとして見過ごされてきた「彼女たちのストーリー」の新たな「読み」を提示する。
水野晴菜は恋人の死をニュースで知った。副島奈槻が沖縄で何者かに殺されたのだ。友人のレズビアンバー取材に同行して奈槻と出会った。男性に恐怖心があり、離婚願望もあったが、まさかの同性との恋だった…事件によって明るみに出た関係は夫の怒りを買い、警察に疑いをかけられ、晴菜は家を飛び出す。逃げる晴菜は南へ向かう。奈槻が死の間際に見た風景をみようと。その地で次々に明かされる真実とは?ベストセラー『転落』著者の渾身作、待望の文庫化。
性も「十人十色」。性同一性障害と同性愛の人びとが協同してつくった初めての本。
レイコを狂わせ直子も死に追いやる『ノルウェイの森』を支える魔性のレズビアン美少女。発表から22年、発表された影の主人公。
セクシュアル・マイノリティとは、同性愛、両性愛、性同一性障害など、典型的なセクシュアリティとは異なるセクシュアリティのあり方を示す人々のことをいう。セクシュアリティのありようが少数派であるがゆえに、偏見にさらされ、生きづらさを抱えることも多いため、セクシュアル・マイノリティの人たちの心理的支援へのニーズは、顕在化しにくいが多大にある。人口の数%程度を占めるといわれる彼・彼女らに、臨床の場においてもそうとは知らずに出会う可能性、もしくは出会っている可能性は大きい。多様なセクシュアリティを示す人々を理解し、受け止め、支えるための1冊。
ーー 生きがたさへの、怒り
「わたしは、使い古された言葉「アイデンティティ」のなかに、その限界だけでなく、未完の可能性をみつけだしてみたい。
というのは、わたしの日常でみえる光景は、生きがたさにしても、そこから生み出される自己肯定の低さにしても、いまだ解決などとは、ほど遠いからだ。
とくに、わたし自身がこだわってきたレズビアン(たち)をめぐる〈アイデンティティーズ〉の可能性について、えがいてみたい。」
19世紀〜現代までの英米カナダ文学作品にみる
「レズビアン表象」の変遷、レズビアン文学ブックガイド!
『赤毛のアン』『キャロル』『カラー・パープル』
『めぐりあう時間たち』『半身』等の作品論のほか、
コラムとして、映画のアダプテーションやエポック・メイキング小説も
取り上げ、英米カナダのレズビアン文学を紹介します。
「主要レズビアン小説選書リスト(1816〜2019)」付。
【取り上げる主な作品】
コールリッジ「クリスタベル」/モンゴメリ『赤毛のアン』
ハイスミス『キャロル』/ウォーカー『カラー・パープル』
フラッグ『フライド・グリーン・トマト』
マーラット「母親語で物思う」
マクドナルド『おやすみデズデモーナ(おはようジュリエット)』
ケイ『トランペット』/カニンガム『めぐりあう時間たち』
ウォーターズ『半身』
【取り上げる主な映画】
『バンパイア・ラヴァーズ』/『赤毛のアン』/『噂の二人』
『カラー・パープル』/『フライド・グリーン・トマト』
『オルランド』/『アルバート氏の人生』/『めぐりあう時間たち』
『アフィニティ』/『お嬢さん』
序章 レズビアン文学批評概観
第1章 怪物としてのレズビアン
第2章 女同士の友情
第3章 レズビアンの自認
第4章 レズビアン的繋がり
第5章 レズビアン・リアリティを創る言語
第6章 クィアなパフォーマンス
第7章 レズビアン・アダプテーション
第8章 レズビアン・ミステリー