ある土曜日の朝4時。ふと目が覚めた脳神経外科医ヘンリー・ペロウンは窓の外に、炎を上げながらヒースロー空港へ向かう飛行機を目撃する。テロか?まさか?弁護士の妻、ミュージシャンの息子、詩人となった娘…充足しているかに見えるその生活は、だが一触即発の危機に満ちていたー。名匠が優美かつ鮮やかに切り取るロンドンの一日、「あの日」を越えて生きるすべての人に贈る、静かなる手紙。ブッカー賞候補作、ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞受賞。
公共放送として全国民に向けて良質な番組を届けるNHK。
一方で、なぜこのような企画を?と驚かされるような斬新な番組も日々作り続けている。
伝統と革新。メジャーとニッチ。
その間を軽やかに行き来することで、人々の深い好奇心に訴え、感動を呼び起こす番組が生まれる。
だからこそ、大人になるほどNHKの良さがわかってくるし、子供の頃に親しんだ忘れられない番組がある。
誰もが気になる、NHKのつくりかた。
今回、放送100年の節目に、BRUTUSはNHKの全面協力の下で舞台裏を徹底的に取材。
ドラマ、ドキュメンタリー、報道、音楽、教育、生活情報、バラエティ、人形劇……。
あらゆる番組に密着し、NHKのクリエイティビティの源に迫っていきます。
NHKにしか作れない『人体』という番組。タモリ×山中伸弥
特集
NHKのつくりかた
[大河ドラマ] 『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』のすごみは、美術にあり。
[視聴者参加型番組] あなたが知らない『NHKのど自慢』の11のこと。
つくりかた番組表 月曜日
NHKであの人に会いました。1博多華丸・大吉/岩崎宏美
[連続テレビ小説] 中園ミホさんに8の質問。朝ドラ脚本のつくりかた。
つくりかた番組表 火曜日
[パペットショー] がんこちゃんが、ニャンちゅうに会いに来た!
[教育番組] ピタゴラスイッチの「考え方」、の伝え方。
[ドキュメンタリー] 『ドキュメント72時間』全記録。
つくりかた番組表 水曜日
[紅白] 『第75回NHK紅白歌合戦』完全プレイバック。
NHKであの人に会いました。2濱家隆一、生田絵梨花/ゴン太くん、ゴロリ
つくりかた番組表 木曜日
[ドキュメンタリー×ドラマ] 『未解決事件』が追求するリアルとフィクションの狭間とは。
[ドラマ] NHKが進める、攻めたドラマ作り。
つくりかた番組表 金曜日
[報道] NHK記者たちの忘れられない1日。
[ラジオ] 生放送中のラジオで「公開取材」を敢行しました。
つくりかた番組表 土曜日
[新番組] 年間100本以上の企画を提案するプロデューサーたちの苦悩とは。
[スペシャリスト] 知られざるつくりかた図鑑。
つくりかた番組表 日曜日
NHKであの人に会いました。3所ジョージ
NHKの未来はこの新番組にあり。
Book in Book
もう一度観たいNHKドラマガイド。
NHK ON DEMAND DRAMA
GUIDEBOOK
次の100年に向けてNHKからお知らせです。
100人に聞いた、NHKの忘れられないあの番組。
柳瀬博一/穂村弘/ヒャダイン/松村邦洋/絶対に終電を逃さない女/大森克己/菊地成孔/大根仁/みうらじゅん/大九明子/今村翔吾/長谷川朗/武田砂鉄/岩崎う大/夢眠ねむ/加賀美健/深津さくら/コカドケンタロウ/ドリアン・ロロブリジーダ/島田潤一郎/鈴木ジェロニモ/伊勢春日/山田由梨/久野遥子/坂口涼太郎/滝口悠生/永野/くどうれいん/坂東祐大/児玉雨子/長井短/Rachel/江崎文武/ダ・ヴィンチ・恐山/福島暢啓/金山寿甲/葛飾出身/蓮沼執太/深田充宏/能町みね子/武井壮/竹中夏海/大前粟生/寺坂直毅/野木亜紀子/佐久間宣行/ベテランち/千代田修平/上出遼平/金井球/FRUITS ZIPPER・鎮西寿々歌/井上咲楽/布施琳太郎/藤岡拓太郎/高島鈴/藍にいな/岩田奎/佐伯ポインティ/吉田靖直/ゆっきゅん/金子由里奈/竹田嘉文/小宮山雄飛/伊藤ガビン/岸裕真/菅原敏/西森路代/島口大樹/りおな/TaiTan/ラランド・ニシダ/向坂くじら/ヒコロヒー/星野概念/森岡督行/想田和弘/永井玲衣/水野しず/澤部渡/長久允/スズキナオ/てれびのスキマ/瀬尾夏美/瀧本幹也/田中みゆき/皆口大地/マヒトゥ・ザ・ピーポー/犬山紙子/宇垣美里/浜口京子/STUTS/木下龍也/ヒコ/瀧波ユカリ/minokamo長尾明子/落合翔平/ファーストサマーウイカ/岩谷翔吾/小原晩/前田エマ
「ある土曜の昼下がり、タピオカミルクティーを飲みながら颯爽と歩いていたら、喉に異変が。苦しい……タピオカをバキュームしたとき、まちがって気管に入ってしまったようです。(中略)タピオカブームは、もしかしたら年齢的に上限があるのかもしれないと、涙目でむせながら思いました」(本文より)。
40代も半ばにさしかかった辛酸なめ子さんが、日常の思わず叫びたくなる瞬間を、エッセイとイラストで語ります。「『忙しいのに、何てことしてくれたの!』(咳をしながらマスクをしない男性編集者にインフルエンザをうつされて)」「『遺伝子くださーい! クローン作りたい!』(少年合唱団のコンサートで)」「『めっちゃ熱い!めっちゃ怖い!』(参拝客に火の粉がぶちまかれるという、大分の起源不明の祭り『ケベス祭り』に参加して)」……。
感動、焦り、欲望、恐怖などを職人芸で切り取った珠玉のエッセイ21編。タピオカのように食感抜群です。どうぞご賞味ください!
顔は知らない、見たこともない。けれど、おはなしの神様はたしかにいるーー。恩田陸が眺める世界を堪能できる、傑作エッセイを待望の文庫化!
路地裏のフレンチレストランで魔法のような特別な時間をー週に一度だけオープンするフレンチレストラン「シャルール」には、様々なお客様が来店します。結婚前夜の娘と父親、仲直りのきっかけがつかめない女子大生、亡き夫との思い出の一皿を探す老婦人、“もう一人”のお客様といらした老紳士ー極上の料理とワインと共に紡がれる6つの物語のア・ラ・カルト。土曜日の夜にだけ訪れる、誰も知らない小さな奇跡。感動と癒しのひとときを、どうぞ召し上がれ。
ある土曜日の朝、突然訪れた幼なじみの女性に抱きつかれ……すべてはそこから始まった──
いま一番面白い、書下し官能エンタメ!
ある土曜の朝、アパートのチャイムが鳴り、外に幼なじみの美波が立っていた。連絡もとっていなかった彼女の来訪に驚く大樹。
そして出かけようとする彼に美波は「いかないで!」と唇を重ねてきた。
次の土曜も、大樹が昔から憧れていた琴音をつれてきて、再び淫らな展開に。美波にはなにか思惑がありそうなのだが、それは……?
書下し官能エンタテインメント!
第 1 章 突然の来訪 …… 7
第 2 章 何かが起きる土曜日 …… 64
第 3 章 守りたい人妻 …… 114
第 4 章 ベッドに縛りつけられて …… 180
第 5 章 二度目のロストヴァージン …… 226
美波は片足ずつ持ちあげて、パンティを抜き取った。
これで女体にまとっている物はなにもない。美波は生まれたままの姿になり、乳房を右腕で、股間を左の手のひらで覆い隠す。そして、身体をゆっくりこちらに向けた。
赤く染まった顔をうつむかせている。耳までまっ赤になっており、羞恥の大きさを物語るように、耳までまっ赤に染まっていた。
「あんまり見ないで……恥ずかしいから……」
消え入りそうな声だった。
だが、そう言われても視線をそらすことはできない。美波は内股になってうつむき、乳房と股間を隠している。
「見たいんだ。美波のこと、全部……」
彼女の手首をつかむと、乳房から引きはがす。とたんにふたつの大きなふくらみが、波打ちながら露になった。
(す、すごい……)
大樹は思わず双眸を見開いた。
土曜日は、何かが起こる。4人きょうだいの結成したぼうけんクラブは、夢いっぱい、ゆかいな事件もいっぱい。おさげを切って大変身したり、サーカスへでかけて迷子になったり、子どもたちがニューヨークの街をかけまわります。小学4・5年から。
日本が戦争へと突き進もうとする1930年代半ば、京都で『土曜日』という週刊新聞が刊行された。1年4カ月という短い刊行期間にもかかわらず、『土曜日』は民衆への志向を持ち、人間への信頼を語りつづけた新聞として、戦後、研究者らから「日本における反ファシズム文化運動の記念碑的な出版物」と賞賛された。
その編集・発行名義人である斎藤雷太郎は、小学校を4年で中退し、職人をへて映画界へ転出したものの、役者としては無名の大部屋俳優で終わった人物である。そんな彼がなぜあの「暗い時代」に身の危険を冒してまで自ら新聞を発行しようとしたのか。知識人が書く新聞ではなく「読者の書く新聞」を目指したのはなぜか。
最後まで「貧乏人に対する裏切りができなかった」斎藤雷太郎という人物への聞き書きを通して、『土曜日』とその時代を描き出す京都新聞長期連載の書籍化。
連載終了当時、複数の出版社から書籍化の話が提案されたというが、この時点では中村は出版に同意しなかった。それからも機会あるごとに書籍化がすすられたが、話は進まないまま30年余りの歳月が流れ、そしてようやく出版化に向けての話し合いが始まった矢先の2019年1月、中村は病によってこの世を去った。今回の書籍化に力を尽くしたのは、近現代史研究者の井上史、『古都の占領』などの著作で知られる西川祐子、そして中村の後輩である元京都新聞記者の永澄憲史である。それぞれ中村と親交があり、本書刊行のためにチームを組んだ。
斎藤雷太郎が映画界に入るきっかけともなる関東大震災が起こった1923年から、『土曜日』が公権力により廃刊を余儀なくされる1937年前後までの日本社会を熟視すると、市民に不自由を強い、戦争につながっていく出来事に嫌でも目が留まる。そして私たちは、2011年3月の東日本大震災以来、あの時代と相似形のような時代の流れが日本で続いていることに気づく。
斎藤の次のような言葉を私たちは重く受け止めなければならない時代にいるのではないだろうか。
「権力に対する憎しみ、ですねえ。この気持ちは今でも同じですよ。力をもったものの偽善性。人間がどこまで悪くなるかという一つの見本ですよ、権力をもったものが腐敗する過程は……」
「自分でいうのもおかしいけど、私は事業をやれる人間だと思っているのですよ。新聞をやっていたら、おそらくやれた。でも、総会屋のような人間になっていたかも知れない。映画にいたときでも、もう少し要領よく監督につけ入って、月給の十円や二十円あげることはできたと思うが、見栄でそれはできなかった。それが人間の誇りというものではないかな、それをやらなかったということは。私の人生をふりかえって結局、貧乏人に対する裏切りができなかった、ということだと思う」
診療所⇔病院総合診療科,紹介はするけれど,「培養とらずに抗菌薬投与して効かないときって紹介して大丈夫?」「土曜の紹介はやめて」など,モヤモヤしたことありませんか?本書ではそんな齟齬を解消するため,お互いの立場や考えを理解すべく,カンファ形式で診療所と総合診療科のスタッフが語り尽くします.
第1回 抗菌薬にまつわるあれこれ
第2回 病診連携の落とし穴
第3回 終末期の連携
第4回 ポリファーマシー
第5回 頻回救急受診
第6回 後医は名医
第7回 red flag
第8回 病院・診療所・福祉との連携
第9回 紹介状
第10回 土曜日の紹介は嫌われる
全 10 回のカンファを振り返って