致命的な失敗を未然に見つけ、生産性を高める組織改革の全てがここにある。
多様性は大事だ。一方で、多様性を推奨する言説や態度にどこか違和感を覚えてしまう人も多い。多様性はむずかしく、面倒くさい? 多様性はきれいごとで逆差別? いま私たちに必要なのは、様々な違和感を起点にしながら、しかしその違和感に開き直ってしまうことなく、現実を直視して問い続けること。そのためのレッスン。
はじめに
多様性について考えることがなぜ重要なのか
多様性奨励への違和感を問いほぐす
第1章 多様性は豊かさをもたらす?
1 多様性の現実と出会うーー日本とオーストラリア
2 多様性を称賛する語り
3 多様性は私たちを豊かにする?
4 多様性の寛容による差異の管理
5 多様性は生産的?
6 多様性が差異を封じ込める
第2章 多様性の奨励にコミットする?
1 多様性はイノベーションをもたらす
2 多様性の奨励と差別・不平等の後景化
3 見せかけのコミットメント
4 前向きで心地よい多様性
5 問いとしての多様性
6 反多様性が照らし出す根源的な問い
第3章 日本に多様性はない?
1 日本に多様性はない?
2 多文化社会としての日本
3 「日本人ー外国人」が覆い隠す多様性
4 多文化共生と「外国人」の限定的な受け入れ
5 多文化主義なき多文化共生
6 多文化共生から多様性の奨励へーー何が変わったのか?
7 「外国人問題」の台頭
8 差別の深刻さに向き合う
9 差別禁止法の不在
10 心の問題を超えて構造・制度を変える
第4章 多様性が押し付けられる?
1 違和感を問いほぐす
2 正しさの押し付け?--対話を遮断しないために
3 一方通行ではないーー相互行為としての受け入れへ
4 全面的な受け入れではないーー共感・同調できなくとも
5 ゼロサムゲームではないーー逆差別を超える
6 構造化された差別・不平等への視座
第5章 他者の生きづらさを自分ごととする
1 自分ごととする社会的想像力
2 共感力と向社会的行動
3 共感から共関へ
4 特権を学びひらく
5 連帯の困難さーー協繫に向けて
6 インターセクショナリティと協繫
第6章 多様性が封じ込めてきたものを解き放つ
1 多様性が封じ込めてきたものを解き放つ
2 「透明化」された隣人の可視化
3 必ずしも調和的ではない共生の現実
4 多様性がもたらす豊かさとは
5 自分ごととして関わり合う学び
6 批判的は建設的ーー多様性をモヤモヤと問いほぐす
おわりにーー周回遅れのトップランナーたれ
参考文献一覧
猫たちの世話をし、買い物帰りにビールを飲んで、
タヌキと闘い、たまにお客に料理を振る舞う。
そんな女将の胸の内。
独特な味覚の父や女王様のような母を懐かしみ、おかしなルールやお上に怒り、美味しいものを作り続ける……。“人外魔境”より再び届いた、「真っ当な食、真っ当な命」をめぐるエッセイ。
『猫屋台』は赤字上等の道楽仕事。
料理に“愛”があり過ぎたのかもしれない。
50年以上通い続ける実家のような民宿の“メシマズ問題”の解決。安いお店のおひとり様でも、守らなければならない“お行儀”。38年前の阪神優勝祝勝会でのほぼ“遺影”となった記念写真。ネパールの空港で思い知った「食うことは、信教にも勝る」ということ。猫のために開け放した家に上がり込む、タヌキとの合戦。
美味しさとユーモアと、憤りと懐かしさに満ちた、食エッセイ。
アフリカ大陸の東側にある世界で4番目に大きな島、マダガスカル島。生息する生物の約70パーセントが固有種で、地球上でもここでしか見られないという貴重な島の自然を紹介する写真絵本。巨大なタコの足のように繁茂するディディエレアの森や林立するバオバブの大木、色あざやかなカエルやユニークなデザインの昆虫たち、絶滅した巨鳥エレファントバードの卵のかけらがちらばる砂浜など、見どころ満載の1冊です。
LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践ーー様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。
特集:ウミウシの多様性と進化 -貝殻の退化がもたらした多様な形態と生態
本特集では,巻貝の革命児,ウミウシの多様性と,したたかな生きざまの一端を紹介する。
巻貝の仲間でありながら殻がない,あっても小さかったり体内に埋もれていたりと,身を守る“鎧”を持たないウミウシたち。
かつてウミウシたちは,後鰓類とよばれる,巻貝類(腹足類)の一大グループを成すと考えられていた。
しかし,分子系統学的研究の進展により,ウミウシにはいくつかの異なる系統のものがいることが明らかになった。
貝殻に頼らない生き方を選んだウミウシたちはどんな進化を遂げてきたか?その過程でどんなことができるようになったか?
ウミウシの進化と系統分類から,各環境での多様性と出現傾向,様々な生存戦略(摂餌生態(専食性),化学防御,盗葉緑体現象,種分化と共生),さらに“泳ぐウミウシ”クリオネに迫る温暖化と海洋酸性化の脅威まで,各研究者たちが巻頭グラビア付きで紹介・解説する。
ほか各連載も必見(「高校生物・ワクワク宣言!!」「実験観察の勘どころ」「植物を集める!! 」「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「フォトコンテスト 生物科学学会連合」)。
◎巻頭グラビア
1.沖縄のウミウシ
II.ウミウシクイズ -私はどこ?
3.ただいまお食事中
◎特集:ウミウシの多様性と進化 -貝殻の退化がもたらした多様な形態と生態
総論.ウミウシの進化と系統分類
福田 宏(岡山大学)/平野 弥生(千葉県立中央博物館分館 海の博物館)
1.さまざまなウミウシ,さまざまな暮らし -生息環境から読み解く多様性と出現傾向
柏尾 翔(きしわだ自然資料館)
2.ウミウシの摂餌生態 -専食性に見る生存戦略
西田 和記(鹿児島大学)
3.アメフラシ類の化学防御 -Aplysia californicaのインクとオパリン
神尾 道也(東京海洋大学)
4.葉緑体を飼うウミウシたち -盗葉緑体現象の分子的基盤を探る
前田 太郎(慶應義塾大学)
5.ムカデミノウミウシの多様性 -種分化と共生の研究最前線
依藤 実樹子(新潟大学)/溝端 秀彬(東京大学)
6. 見えない閾値が海を変える:クリオネが告げる温暖化・酸性化の連鎖崩壊 -泳ぐ“ウミウシ”, クリオネにも忍び寄る地球温暖化の脅威
山崎 友資(公益財団法人 東洋食品研究所)
◎連載
高校生物・ワクワク宣言!!
立川高校生物部のゆかいな仲間たち -好奇心を形にする探究活動
田中 菜月(東京都立立川高等学校)
実験観察の勘どころ
泥付き野菜で日本各地の細胞性粘菌を調査 -簡易な種株の入手と同定
細野 春宏(放送大学)
植物を集める!!
[第25回]ユリノキ
長田 敏行(東京大学名誉教授・法政大学名誉教授)
日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全
[第15回]富山市ファミリーパーク地内に生息するホクリクサンショウウオの保全および普及啓発活動 -地域と連携した保全活動を目指して
森 大輔/加藤 朋美(富山市ファミリーパーク)
フォトコンテスト
生物科学学会連合「第7回 生きものの“つぶやき ”フォトコンテスト」 -審査結果(5)
★作品社公式noteで「訳者あとがき」全文公開中→「人間の多様性 試し読み」で検索!
人種差別や不平等は悪いと思いながらも、
「なぜ悪いのか」「どうして差別や不平等があるのか」を
うまく説明できず、困っている人に。
科学的なファクトに基づいた、議論のための入門書。
人間はひとりひとり違うし、人間の集団もそれぞれに異なっている。
しかし、そこにはどのような違いがあり、それは何を意味するのだろう?
人間のDNAは、人種、ジェンダー、そして平等について何を教えるのか?
本書は、最新の研究に基づいて、科学的な事実と、疑似科学的な神話を検討。
「遺伝」、「人種」、「進化」が、今日の人間の生活をつくり上げるのに果たした役割について解き明かし、よくある誤解を明らかにしていく。
「人間の差異は、生物学的あるいは遺伝的な違いで簡単にまとめられるものではなく、そこには環境、文化、教育、政治など、さまざまな要素が複雑に絡み合っている。本書は自然(生物)人類学と進化遺伝学の視点から、人間の差異のパターンに関する科学的な事実を明らかにし、疑似科学の神話から生まれた誤解をひとつひとつ解きほぐしていく。」--「訳者あとがき」より
【目次】
序文
謝辞
第1章 「DNAは人間の奥底にある核心」ではない
第2章 「運命は遺伝子の中にある」のではない
第3章 「人とチンパンジーは九八パーセントが同じ」ではない
第4章 「人間の差異とは人種のこと」ではない
第5章 「政治的・経済的不平等は遺伝子のせい」ではない
第6章 人間の親族関係は遺伝子を超える
第7章 男と女はどちらも地球生まれ
第8章 「二パーセント異国の血が混じっている」の嘘
第9章 ヒトはよりよい種類のヒトを産むことはできない
第10章 結論
参考文献と関連資料
図版および引用の出典
訳者あとがき
女性、子ども、性的少数者、疾病・障害、外国人、民族、出自、犯罪被害者…。メディアはどう、「人権の尊重」の役割を果たしてきたのか。一方で、組織の中に多様性はあったのか。SNS時代に、メディアと私とあなたの新しい関係を探る「次世代のジャーナリズム考」。
到来するAI社会。大事なのは、SDGsと正しく向き合う思考法。
持続可能な社会とは、科学的なアプローチで達成すべきもの。しかし現在の国際社会では、科学的なデータが都合よく利用され、本質とはかけ離れた政策が実行されている。さらに、グローバリズムの思想が世界全体の持続性を失わせるとともに、社会的な道徳性や規範も崩れつつある……。
工学博士武田邦彦が、科学的な知見から環境問題とサステナブル政策の欺瞞を解き明かし、AI革命後の未来に光を当てる一冊。
現代の多様化した教育問題を考えるにあたり必要不可欠である、
「ジェンダー」や「ダイバーシティ」(多様性)の視点から編まれた、
いわゆる「教育原理」の学びを深めるテキスト。最新の教育状況を盛り込んだ第二版。
第1部(第1章から第5章)では、教育の思想および歴史について扱う。
前半2章では、教育とは何かについて考え、教育思想の成り立ちについて理解を深める。
後半3章では、ジェンダーや多様性の視点を取り入れた西洋と日本の教育の歴史について理解を深める。
第2部(第6章から第9章)では、教育の理念について扱う。教育課程とカリキュラム・マネジメント、
子どもの権利、教育の公共性、および教育の機会均等の理念および課題について、
ジェンダーおよび多様性の視点を織り交ぜつつ、考察を深めていただきたい。
そして、第3部(第10章から第13章)では、現代日本の学校教育が抱える諸課題を扱う。
現在も可視化されにくく社会的支援の網の目からこぼれやすいと考えられる、貧困家庭の子ども、
社会的養育によって育つ子ども、外国につながる子ども、性的マイノリティの子どもが直面する困難について
理解を深めるとともに、教育的支援の可能性について考える。
コラムでは、初版からの「特別支援教育」「児童虐待」「性教育」「地域社会」のトピックスに加え,
「子ども」「フリースクール」「夜間中学」「学校教育におけるDX」というテーマを新たに追加した。
【執筆者】
奥野佐矢子、本多みどり、田渕久美子、高橋英児、*藤田由美子、*谷田川ルミ、二井仁美、
角替弘規、岩本健良(*は編者)
『多様性トレーニング・ガイド』を増補・改訂。参加型学習理論の解説をはじめ、外国人労働者など、近年の社会の変化にもとづく資料、実践のためのアクティビティなどを収録。多様性にかかわるファシリーター必携の書。
人間は物事を理解するために、まず分類をする。だから自然界に境い目などないのに、人間は世界を理解しようとしてさまざまな境界線を引いて分類をしてきた。厳密に見える分類の仕方は実は人類の都合でしかなく、知見を重ねながら分類のものさしは変わってきた。そうまでしても枠に収まらないのが自然界であり、多様性なのだ。多様性を理解するのは大変だ。だが、多様性は美しい。
【登場する生物・植物(一部)】イヌ、ネコ、クジラ、イルカ、パンダ、ミドリムシ、イチゴ、オオバコ、ワスレグサ、ツメクサ。精緻で親しみのある挿画を豊富に掲載(イラスト点数:約30点/イラストレーター:金子貴富)
いま、気候変動、生物多様性の喪失、そして生態系の崩壊という課題に直面するなかで、さまざまな産業分野で〈ネイチャーポジティブ〉への意識が高まっている。
本書は〈ネイチャーポジティブ〉とは何を意味するのかを多様な視点から解説するとともに、それを実現するために必要な取り組み、その実現可能性、そして何よりも、それがなぜ「今」不可欠な行動なのかを明らかにする。
自然を守り、人類の安全な未来を築きたいと願うすべての人にとって、必読の一冊。
「一番重要なのは、自分の頭の中の多様性」
無駄に増える不要なルールやコンプライアンス至上主義、カタチだけの女性優遇、SNSで暴走する正義幻想、「変わり者」の徹底排除ーー。
「多様性の尊重」が叫ばれて久しいが、今の日本社会は上っ面の「多様性」が自由を奪い、差別と分断を生む本末転倒な状況に陥っている。その原因は一体どこにあるのか?
『ホンマでっか!? TV』でもおなじみの“生物学の専門家"池田清彦が、「多様性」とは何かを解き明かし、世の中にはびこる “なんかいやな感じ”を喝破する!
「多様性社会」を正しく生きる知恵と教養が身につく一冊。
●尊重されるのは「都合のいい枠の中の多様性」
●誰にでも「能動的な欲望」を解放する自由がある
●道徳的に生きること=正しい生き方だとは限らない
●必要なのは「多様性の尊重」というフィクションに近づく努力
●感性や嗜好を他人に「理解してもらう」権利は誰にもない
●配慮するのは自由だが、強制されるものではない
●コミュニケーションとは、自分や相手が「変わること」
●イノベーションを起こすのに必要なのは異質な頭脳
縄文人ってスゴイ!
クリやドングリをアク抜きしてクッキーをつくったり、イヌやイノシシを飼ったり、クリ林を長期間にもわたって管理して大型建物をつくったり、インフラさえも整備していた。さらには、特産品や鉱山を開発し、特産品は水上交通を利用して遠隔地まで運び、交易していた。
みな定住生活がもたらした産物である。
縄文人と縄文文化、変化する暮らしと「いのり」「まつり」が意味する精神世界を紐解く。
第一章 縄文文化と縄文人
縄文時代とはどのように定義されるのか?/縄文人とはどのような人びとか
第二章 土器の登場と生活の変化
縄文土器とは何か?/定住生活の開始と定住革命への胎動
第三章 高度な動植物利用─定住革命の進展・その1
低地遺跡の調査からわかってきたこと/動植物管理技術の発達
第四章 ムラと「ムラのネットワーク」──定住革命の進展・その2
縄文時代の集落/縄文ネットワークの発達
第五章 墓から読み解く縄文社会──定住革命の進展・その3
縄文時代の墓/複雑化してゆく社会
第六章 精神文化の発展──定住革命の進展・その4
縄文人のいのり/縄文のまつりーー祖霊祭祀の発達
4巻は、性や障がい、民族など、わたしたちの社会にある多様性についてわかりやすく解説。社会のなかで多数を占めるマジョリティと少数のマイノリティの間にある差別や不平等をなくすにはどうすればいいのか? だれもが生きやすい社会に変えていくためのヒントがつまったシリーズ最終巻。