本書は,「毎日イヤなことばっかり」「何をやってもうまくいかない」そんなモヤモヤした気持ちをとらえて,自分のための行動を取れるようになることを目指した思春期の子どもたち向けのワークブックです。
これまで3,000人以上の中高生を支援してきた思春期発達専門クリニックの精神科医が,認知行動療法のスタンダードなワークを,子どもたちが飽きずに取り組めるように,イラストを多用したわかりやすいワークシートに仕上げました。
医療現場だけではなく,学校や教育関連の相談室,福祉関係の施設などでも明日からすぐ使える,ワークたっぷりの認知行動療法の新しいベーシックブックです。
主な目次
第1部 気持ち編 ネガティブな感情に振り回されないようになる
〇感情理解
〇認知行動療法(CBT)理解
〇認知・感情
〇自動思考
〇認知のクセ
〇認知再構成法(3コラム)
第2部 行動編 自分のための行動を取れるようになる
〇行動分析
〇スモールステップ
〇活動記録
〇行動活性化
〇ストレス対処
〇リラックス法
〇問題解決法
なんでうちの子が…。どうして何も話してくれないの? 私の育て方が悪かったの?--大切なのは、「焦らず、見捨てず、ともにいる」こと。学校に行けない子どもの気持ちと、“家庭でやってはいけないこと”がよくわかる本
10〜18歳までに育む!思春期の子どもの心と体の変化から親子の距離感まで、全部マンガでわかる!
今も、そして将来離れて暮らしても。一生、子どもの絶対的な味方でいるために。親も学びの一歩をふみ出しましょう
「反抗期で何を考えているのかわからない」と親の目が届かなくなる不安や、「大学生がストーカー行為で逮捕!」などデートDVや性犯罪のニュースに心が揺れる日はありませんか?そんな時は「性教育」が助けになります。
本書は、思春期の子どもに訪れる男女の心と体の変化はもちろん、なにが暴力や性被害かを知り、自分を守るための考えを家庭で育むことができます。
18歳で成人を迎えるまであとわずか。子どもが自分の力で生き抜く力を養い、親は子の判断を受け止め、変化していく家族の関係を共に学ぶ思春期の「おうち性教育」を始めましょう。
●第1章・思春期のおうち性教育って必要?
○1話:これからを生きる力を育てる「性教育」 ○2話:世界の性教育と日本の現状
●第2章・思春期に知っておきたい自分を守る考え方
○3話:そもそも思春期って何が変わる?○4話:最初に学びたい「プライベートパーツ」○第5話:人との距離を学ぶ/NOを伝え、受け入れる○第6話:人との距離を学ぶ/バウンダリーを築く○第7話:人との距離を学ぶ/「同意」をとる
●第3章・性の多様性と平等
○第8話:性のあり方を学ぶ○第9話:カミングアウトは必要なこと?○第10話:ジェンダーとらしさ
●第4章・思春期のからだと心
○第11話:女子のからだQ&A○第12話:男子のからだQ&A○第13話:性欲を自分で管理することが大人になること
●第5章・性的に親密になるとき起こること
○第14話:セックスとは?/親が語る言葉を持つ○第15話:セックスとは?/10代と判断力○第16話:セックスとは?/いつからしていい?○第17話:予期せぬ妊娠 避妊○第18話:デートDV/暴力は殴るだけじゃない!○第19話:デートDV/対等・平等な関係って?
●第6章・自立とこれからの親子関係
○20話:毎日イライラ!反抗期はいつまで続く? ○第21話:思春期特有の3つの大きな不安 ○第22話:外見とコンプレックス ○第23話:親子の距離/タッチングとリスニング ○第24話:親子の距離/二つの傾向と関わり方 ○第25話:親子の距離/自立と子別れの始まり
大人に近づくこころ、変化するからだ、誰かを好きになって、それから…?
思春期男子の尽きない悩みをあすか先生がすっきり解決!
最近の問題にも触れながら、13のテーマをマンガ+Q&Aでわかりやすく解説。
自分と大切な人を守るために、科学的な正しい性の知識を身につけましょう!
あすか先生の授業、開講☆
CHAPTER1 女の子の親が、まず受け入れるべきこと
CHAPTER2 知っておきたい女の子の特性
CHAPTER3 意識したい娘の「自己肯定感」が高まる接し方
CHAPTER4 うかつに「自己肯定感」を下げない思春期女子の対応法
CHAPTER5 自分で「自己肯定感」を獲得する女の子の育て方
思春期の親子関係が、一生を決める!
12歳までは子ども脳、15歳からはおとな脳。
13歳から15歳の間の3年間は、脳の移行期に当たる。
思春期の脳は不安定で制御不能のポンコツ装置。
そのポンコツ脳で、受験や初恋や身体のアンバランスなど
様々な困難を乗り越えていかなければならない。
しかもここで親子関係に亀裂が入ってしまうと、
それが一生モノになってしまう可能性も。
「取扱い要注意」の難しい思春期に、人生の命運がかかっている!
近ごろ機嫌の悪いわが子、トリセツなしで扱えますか?
本当は怒りたくないのに、なぜかイライラして気持ちが晴れない。いろんなことが、うまくいかない。そんなときに読んでほしいのが本書です。著者自身、ほんの十年ぐらい前は土下座をしてお金を借りるぐらいド貧乏だったとのこと。でも、ひょんなことから「怒らない生活」を始めることで、人生がどんどん好転し、人間関係がよくなり、今では全くお金に困らない生活を送れるようになっています。実は怒りを感じやすい人ほどパワフルなので、恋愛や仕事、人間関係などがうまくいく可能性が高く、人生を好転させる機会に恵まれます。実際、著者のクライアントさんに、怒らない生活を送る秘訣をアドバイスしたところ、振られた怒りをパワーに変えてきれいになったり、喧嘩が多いご夫婦が一気にラブラブになったり、手痛い出来事をきっかけに一年ではなく、ひと月で7桁、8桁稼ぐように大成功したりする方々が続出しているとのこと。本書は、著者の実体験を踏まえ編み出した、イライラ生活から抜け出して、毎日を楽しみ、仕事やプライベートを充実させるコツを4コママンガと共に、わかりやすく解説していきます。
思春期の子にとって、親の助けは干渉、心配は子ども扱い、忠告は親のエゴでしかない。
助けようとするとうらまれ、導こうとするとこばまれるとき、
どんなふうにコミュニケーションをとればいいのだろう?
・子どもの混乱と不満を受け入れる
・子どもの性格や気質を批判しない
・性急にまちがいをただそうとしない
・決まり文句や説教は避けよう
・先のことをあれこえ考えず、ただ目の前の状況に対処しよう
争いを避け、尊重しあってともに生きるためのコミュニケーション・スキルを教えてくれる貴重な一冊。
はじめに
1章〉親の気持ち、子どもの本音
「親の関心」対「子どもの欲求」/「親の心配」対「子どもの気持ち」/平和に共存できるか?
2章〉思春期の子を上手に助ける
混乱の時期 答えられない疑問/アイデンティティの探求/助けるための指針
3章〉もっとも大切なこと
子どもの経験を認める/議論ではなく、共感の言葉を
4章〉効果的な聞き方、答え方
擁護者としての親 感情の救急措置/トラブルに発展する七つの道/中立的な対応
5章〉批判しないほうがうまくいく
助けになる指摘/助けにならない批判/批判は悪循環を生む/物事がうまくいかなかったとき/どのように事態は悪化するか?/程度の感覚/大切なアドバイス
6章〉子どもを責めない怒り方
怒りの響き/怒りにたいする態度/怒りがあることを認める/どのように怒りを表現すればいいか?/突発的な怒り/侮辱をともなわない怒り方/変化のプロセス
7章〉子どものためになるほめ方
どんな反応を生むか?/罪悪感を抱かせるほめ方/悲観させるほめ方/子どものためになるほめ方/葛藤させるほめ方/評価せずに、ありのままを述べる/自己イメージを高めるほめ方
8章〉子どもの目に大人はどう映っているか
論理には限界がある
9章〉人づきあいとデート
人気者にならなくてもいい/二人きりのデートは負担になる/高校生ーー自立と導き/親の責任ーー規範と限界
10章〉セックスと人間の価値
セックスについての話し合い/価値観の衝突/一般社会の矛盾/転倒したタブー/性教育は何のためにあるのか?/情報と価値/マスターベーション/同性愛/親とピル/成熟した愛
11章〉運転、飲酒、ドラッグ
ティーンエージャーの運転と親の恐怖/飲酒の危険性/薬物乱用の悪夢/健康への道
12章〉学び、成長し、変わる
沈黙のレッスン/憎しみを生む説教/実りのある対話/ドロップアウトした息子/わが子はエコノミスト/革命家の息子/人間として尊重されたい/役割を変える/宿題についての会話/だれが決めるのか?/スポーツと親の心配/失われかけた週末/説教したくなったら/ふだん言っている言葉が自分に返ってきた
エピローグ
「いつメンはいるけど友達じゃない」「いつメンはインフラ」「キャラかぶりはNG」「世界中にいじめられてると知られた」……。空気を敏感に察知し友達関係に腐心、SNSに縛られる子どもたち。日常と非日常を往還し、ときに劇的な変化を見せる姿に出会ってきた臨床家がエピソード豊かに描き出す、今どきの思春期。
自分らしく、コミュニケーションを楽しむためのヒントがここに!
吃音のある人に向けた思春期を輝かせるためのサポートブック
具体的なアドバイス満載
発話面→効果的な発声練習やコミュニケーション技法
心理面→自己肯定感を育む方法やストレスと不安への対処法
生活面→自分を取り巻く人、情報、環境と良い関係を築くための方法
はじめに
序 章
1 吃音の基礎知識を学ぶ意味
2 吃音とは
3 吃音の種類
4 吃音について分かっていること
5 吃音のライフステージ
第1章 発話面
1 症状の波
吃音が悪化しているように思うのですが……
2 話し方の仕組み
話すとき、喉はどうなっているの?
3 話すときの呼吸
話すとき、呼吸が速くなってしまいます
4 吃音が出にくくなる話し方
話しやすくなる方法ってありますか?
5 吃音とコミュニケーション
うまく話すことばかり考えるとかえって吃音が出てしまいます
事例1 音読が苦手な男子
事例2 自己紹介が苦手な男子
第2章 心理面
1 ポジティブな目標を立てる
どもらずに発表したいのですが……
2 緊張をただ眺める
発表のときに緊張で頭が真っ白に……
3 不安には事前の対策
音読中にどもったらどうしよう……
4 本当のことを確かめる
どもったらまたみんなに笑われます
5 良い行動をコピペする
いろいろ対策してもうまくいきません
6 次につながる考え方
嫌なことが浮かんでつらいです
7 不安を探求
どうして不安はなくならないの?
8 ポイントの取り方
発表は全くいいところがありません
事例3 吃音に対する不安が強い女子
第3章 生活面
1 思春期
2 人間関係
3 カミングアウト
4 学校への取り組み
5 合理的配慮
6 不登校
7 社交不安症
8 進路
9 情報リテラシー
事例4 吃音に社交不安を抱えた女子
事例5 合理的配慮を希望する女子
あとがき
参考文献
第1章 なぜ、日本人の「自己肯定感」はこれほど低いのか
第2章 思春期男子の「自己肯定感」
第3章 男の子の「自己肯定感」の高め方
第4章 男の子のポテンシャルを伸ばす育て方
友だち関係や「自分らしさ」などをめぐる不安や葛藤を抱え、学校に行きづらくなってしまった子どもたち。思春期を取り巻く変化につまずいた彼ら・彼女らが、SNSやオンラインゲームなどの世界につながりを求めることは少なくありません。
大人にとって大切なのは、「それは危ない」と警鐘を鳴らすのではなく、子どもたちが「安心」や「居場所」を感じられるようにかかわること。
そんな「安心」や「居場所」のつくり方を、児童精神科を訪れる親子の事例から考えます。
【1 「つながる気持ち」のゆくえ】
第1章 「生きているのがつらい」とSNSでつぶやく子どもたち
●コラム1 SNSと自殺
第2章 YouTuberやeスポーツプレイヤーになりたいと語る子どもたち
第3章 小説やイラストなどの創作活動でつながる子どもたち
第4章 ネットのなかでつながり、恋をする子どもたち
●コラム2 SNSやネットを使い始めるのは早いほうがいい? 遅いほうがいい?
【2 不登校とその背景】
第5章 ゲームを取り上げると暴れてしまう子どもたち
第6章 朝、起きられない子どもたち
第7章 SNSやネットでのいじめに思い悩む子どもたち
●コラム3 SNSやネットでのいじめに対して大人ができること
【3 ゲームやネットにお金を使ってしまうとき】
第8章 オンラインゲームにお金を使う子どもたち
第9章 ライブ配信でお金を使う子どもたち
●コラム4 VTuberという文化
【4 発達障害とゲーム・SNSの世界】
第10章 自閉スペクトラム症の子どもたちとSNS
第11章 自閉スペクトラム症の子どもたちとゲームの世界
第12章 注意欠如・多動症の子どもたちとゲームの世界
●コラム5 大人と子どもでつくるゲームやネットをめぐる約束ごと
●コラム6 大人の協力が得られにくいとき
終 章 子どもたちの「つながる気持ち」と居場所
この時期の親の関わり方で、男の子の人生は決まる!3000組以上の親子関係を見てきた心理セラピストが「心と体」「友だち関係」「勉強」など5つの側面から、それぞれの問題に親がどう対応すべきかを平易に解説した必読バイブル。
思春期は、児童期とは異なる課題が次から次へと生じ、不安やストレスが高まるとき。本書は、日々の生活の中だけでは社会性を十分に学ぶことができない子どもたちのために、習得すべきことをワークで「意識化」し、自分の心と体の成長についての基本の知識を身につけるとともに、学校や家庭・社会生活で必要な自己表現やコミュニケーションのしかたを、課題別に学べるようになっています。
はじめに 発達が気になる子どもの思春期の課題
第1章 プレ思春期の心と体
第2章 プレ思春期の社会生活
おわりに さくらんぼ教室でSSTに取り組む生徒の声
★ 自己肯定感を育む!
★ 気もちが届くと劇的に変わる!
★「話し方」のスキルと成長に合わせたアプローチ
★ お悩み別の実践編
*夜ふかし
*進路
*SNS …etc.
◇◆◇ 著者からのコメント ◇◆◇
思春期になると、
子どもたちを思ってかけているはずの言葉が、
かえってギスギスした関係を生んで、
家の中の雰囲気が悪くなることもあります。
そんなときに出会ったペップトークでは、
「子どもたちのために一生懸命に働き、
家事や育児に頑張っている自分を励まして下さい。
まずはそこがスタートです」と言われたのです。
子育ての時間は案外短いそうです。
あっという間に過ぎていく時間をどう過ごすのか。
それを自分で決められるとしたら、
楽しい時間にしたいと思いませんか?
仕事で疲れていても、
育児や家事に追われて心の余裕がなくなっても、
そんな自分を受け入れて
前向きな気持ちにさせてくれる力が
ペップトークにはあります。
この本が、そしてペップトークが、
思春期の難しい年ごろの
子どもたちを相手にするみなさんの
道しるべの一つになればと願っています。
◇◆◇ 本書について ◇◆◇
思春期の親は、日々葛藤中。
「このままだと心配」
「やればできるはずなのに」
そしてつい言ってしまう
「どういうつもり?」
「そんなことだから××なんだ」
どう言えば子どもに響くのか。
そんなときに試してほしいのが
ペップトークのスキル。
どんよりした空気を変えるための
【ペップな言葉を生むヒント】
【ペップな言葉がけ】を
わかりやすく紹介します。
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆ 第1章
ペップトークとは?
* ペップトークとは?
* ペップトークの特徴
* ペップとプッペ
* 承認のピラミッド
* 承認の大切さ
* とらえかた変換
・・・など
☆ 第2章
子どもの成長に合わせたアプローチのコツ
* 父親から見た思春期の子どもたち
* 距離感を大切にしながら対話を深める
* 家庭を安心安全にするためにできること
* 実際どんな風に言いかえればいいのか
* コラム 大谷選手のペップトーク
☆ 第3章
実践! ペップトーク!
* 夜ふかしする
* 朝起きられない
* 洗面所を独占する
* 食べ物を残す
* 片付けない 散らかす
* お弁当箱や洗濯物を出さない
・・・など
女の子の本音は、こんな行動や態度に表れる!3000組以上の親子関係を見てきた心理セラピストが「心と体」「友だち関係」「勉強」など5つの側面から、それぞれの問題に親がどう対応すべきかをわかりやすく解説した必読バイブル。
「ドキッ」じゃねーよ…!!
調子がくるうお坊ちゃんVSお節介執事の攻防が急展開!?
ますます加速していく、むずキュン・ドタバタコメディ!
完璧に仕事をこなす専属執事のアルに
悪戯を仕掛けては失敗ばかりのお坊ちゃんフィン。
アルの弱点を見つけようとしていたある日、
屋敷に遊びに来た学友のレイラがアルを見て「運命の人!」だと言い…。
フィンはその日を境にある感情に悩まされ、
アルの言動の数々に、もどかしくドギマギする日々を過ごしていた。
そんな時、口うるさい執事をぎゃふん(!?)と言わせる出来事がーー!!
「ダメだッ…アルは俺のだ!!」
思春期真っ只中のお坊ちゃん×有能すぎる専属執事の攻防(!?)が加速します!!
※コミックス限定、描き下ろしストーリー漫画+アイキャッチ等を収録予定です。
【担当編集より】
フィンとアルの関係性の変化が徐々に見えてくる第2巻。
1巻時よりも1話ごとのお話が長めにもなり、より坊ちゃんの心情が丁寧に描かれていきます。
坊ちゃんは頭の中で考えることがいっぱいで、
おかしな言動をくりだしながらも、そのグルグルと悩む姿が愛おしいです…!!
フィンお坊ちゃんをとりまく使用人や学友たちとの掛け合いも増え、
坊ちゃん自身のキャラクターも色んな視点から楽しめます。
思春期ならではのやきもきしながら感情を持て余す姿と
その様をあたたかく(!?)見守る周囲の人たちとのやりとりも必見!
エピソードが進むに連れてキュン?ギュン?が加速していく本作、どうぞお楽しみください。
※描き下ろしストーリー漫画は、ライリーとノアのお話とフィンたち学友のお話です。
各話のアイキャッチ(カバーを外した本体表紙も)も描きおろしなのでお見逃しなく!
第13話 騒音
第14話 運命の出会い
第15話 特別な日
第16話 もやもや
第17話 意識すんな
第18話 ゆらゆら
第19話 ぬくもりのおすそわけ
第20話 気持ちの正体
描き下ろし1
描き下ろし2
※幕間にも描き下ろしアイキャッチ入り
男の子が必ず通る反抗期・思春期の特徴をわかりやすく紹介します。
マンガですぐわかる一冊、コミュニケーションや教え方、親の不安や悩みの解決法も提示します。
マンガだからおもしろく、文章でもきちんと読める「そうだったの!」といった発見が満載です。
〜はじめに より〜
私は開成中学校・高等学校の校長を9年にわたって務めました。まさに思春期真っただ中の男の子ばかりを相手に日々を過ごしてきたことで、思春期男子の実態がどういうものなのかというデータを得ることができました。また、私生活でも二人の男の子を育ててきました。本書では、それらの経験に基づく思春期男子の心や体の成長について解説し、思春期男子に立ち向かうための対応策を紹介します。
その前にまず、子育ての五箇条を紹介しておきましょう。
1 しゃべらせる
2 「ダメ」と言わない
3 成長をほめる
4 得意を伸ばす
5 自立を促す
学校の授業では読書感想文を書かせることが多いと思いますが、これでは情緒的な表現力しか身に付きません。社会で必要な「論理的な表現力」というのは、「人に伝える技術」。相手に伝えたいことを論理的に組み立て、相手を納得させるための表現力を身に付ける必要があります。このためには子どもに積極的に「しゃべらせること」が大事です。頭の中で文章を組み立て、言葉にして出すというのは、論理的な表現を身に付ける訓練になります。
子どもは短所ばかりを指摘されるより、長所をほめてもらったほうが、自分の好きなこと、得意なことを見つけやすくなります。得意なことがわかれば、将来のやりたいことも見えてきます。人間の長所と短所は常に背中合わせです。短所だけを気にしていると、大事な長所を見逃してしまいます。子どもを客観的にじっくりと観察して、いいところを見つけてほめてあげましょう。子どもがやりたいと望むことを、頭から否定することも避けましょう。自分で選んだことをやり遂げれば、子どもは大きな自信を得ます。
同じように、成長が見られる部分もほめて、頑張ったことを認めてあげましょう。「もっとできるはず」とさらに高いレベルを求めると、子どもはゴールを見失います。以前よりもできるようになったところ、努力したところが認められれば、人はもっと成長したいと思うもの。「ダメ」と言わず、成長したところをほめ、得意を伸ばす。この繰り返しで子どもは大きく成長していきます。