映えないからこそ、愛おしい。自分を見つめる17人の休日ひとり時間の過ごし方
休日のひとり時間、あなたは何をして過ごしますか?--世代やバックグラウンドの異なる17人による、ひとりで過ごす休日についてのエッセイ・アンソロジー。20代から50代まで、独自の視点と感性で文章を書く人たちに執筆を依頼。書き手の肩書きは、事務職、マーティング職、システムエンジニア、バリスタ、専門紙記者、大学院生、イラストレーター、書店店長、ライター、ひとり出版社経営者など。無名でありながらも、その人ならではの「孤独」の風景を持つ方々から、魅力あふれるエッセイが届きました。
誰かの「映えない」休日の裏にあるさまざまな孤独に触れることで、あなた自身の平凡な休日も、不思議と味わい深く感じられるかもしれません。
休日のショッピングモールのことは大好きだけどたぶん僕とは相性が悪い…上ネズミ
渡り廊下…小黒悠
真夜中宇宙航海日誌…みすみ
脱衣…shun
何もしない。それもいい。…西谷恭兵
バーで孤独と乾杯したい…三毛田
中規模イオンで妄想する未来…澁谷玲子
僕と他人事と気分転換…中野
丁寧な暮らしはサザエさん症候群を打破できるのか…のろのろな野呂
布団のなかにいる…勝本育実
二十五時の国…青野朝
人が嫌いなわけではなくて…タムラ
出不精の言い訳…きのこやろう
社会から切り離された、いくつもの休日…鈴木豊史
さてどうしたものか…。…宇佐見明日香
日曜日の内野指定席B…伊野尾宏之
その舞台裏が愛おしい…藤川明日香
日曜日、お父さんがいてお母さんがいて「僕」がいて、お兄ちゃんとお姉ちゃんは恋人がいてー。ある町の春夏秋冬、日常の些細な出来事を12の短編小説でラッピング。忘れかけていた感情が鮮やかに蘇る。夜空のもとで父と息子は顔を見合わせて微笑み、桜の花の下、若い男女はそっと腕を組み…。昨日と同じ今日なのに、何故だか少し違って見える。そんな気になる、小さな小さなおとぎ話。
「私は今、六十五才の老人であるが、いきものに対しては子供と同じように興味を持っている」。“小説の神様”志賀直哉が生涯見つめ続けた子どもと生きもの。それらの短篇を集めた『日曜日』『蜻蛉』を合本とし、網野菊「先生と生きもの」を付す。〈解説〉阿部公彦
日曜日の図書室は、しーんと、しずまりかえってると思うでしょ。ちがうんですよね、これが……。図書室で遊ぼうとしていた国語じてんと英語じてんのところにのっぺらぼうがやってきました。だれかに顔をらくがきされたと、ないています。らくがきしたはんにんは、だれ?
やってもいいいたずらなんてあるの?
日曜日の図書室は、しーんと、しずまりかえってると思うでしょ。ちがうんですよね、これが……。
図書室で遊ぼうとしていた国語じてんと英語じてんのところにのっぺらぼうがやってきました。だれかに顔をらくがきされたと、ないています。らくがきしたはんにんは、だれ?
※小学初級から
雨の日曜日。サッカーもすなあそびもできない。そんな日には,ちらかったへやをかたづけて,おかしを用意して,それから本を読もうと……。
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。どこにでもある小学校だと思うでしょ。でも、ちょっとちがうんですよね。とくに、日曜日は……。
というわけで、今回は教室のなかまたちのお話です。
教室のみんなは、おおなわとび大会にむけて猛練習。でも、しょうかきが失敗ばかりで、時計のふまんは爆発寸前。ふたりのなかをなんとかしないと、練習も進みません。そんなときに、突然現れた宇宙人に、ほかのメンバーは、ふたりの仲直りのために、協力してもらおうとするのですが……。
池波正太郎のエッセイにはー男の本音がある、人生がある、生きる楽しみを享受する男のリズムがある。作家への道を拓いた幼き日の観劇の一日、手と躰で物を造る感覚を養った旋盤工時代、行きづまった小説の結末を見いだしてくれた飼い猫ネネの話、映画のこと、衣食住について、現代人の見失ったもの、仕事の裏ばなしなど。手練の切れ味を見せる“とっておきの51話”。
「皆さん、おはようございます、日直の杏子(アンズ)です」「拒食も過食も不眠も自傷の一種だ」「僕はあなたがたを愛しているので、方法は記しません」「関東地区でパーティー希望です」「それでもお願いだから!」「俺は死にたくない!」「だってわたしはもう子供じゃないから!」人々の声は、あなたに届くでしょうか? 第39回野間文芸新人賞受賞作。
剃刀みたいな文章が
「居たい」と「痛い」を引き裂く。
ぱっくり開いた穴はどうせ空っぽなのに、
なぜだかいつまでも目が離せない。
--- クリープハイプ 尾崎世界観さん
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。どこにでもある小学校だと思うでしょ。でも、ちょっとちがうんですよね。とくに、日曜日は……。というわけで、今回は体育館のなかまたちのお話です。バケツが飼っていた金魚が行方不明。ほうき、ぞうきん、はね……みんなで相談して、ペットショップにまいごさがしのポスターをはってもらうことにしました。なわとびを先頭に、ペットショップをめざして歩きはじめたのですが……。
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。
どこにでもある小学校だと思うでしょ。
でも、ちょっとちがうんですよね。
とくに、日曜日は……。
というわけで、今回は体育館のなかまたちのお話です。
バケツが飼っていた金魚が行方不明になってしまいました。ほうき、ぞうきん、はね……みんなで相談して、ペットショップにまいごさがしのポスターをはってもらうことにしました。なわとびを先頭に、ペットショップをめざして歩きはじめたのですが……。
子どもたちのがっしょうをきいていて、自分たちも歌ってみたくなった、がっきたち。でも、いったいなにを歌う? だれが、ばんそうのピアノをひく? だいじょうぶ、みんなでいいことを考えましたよ。
がっしょうって、たのしいね!
日曜日の音楽室は、しーんと、しずまりかえってると思うでしょ。ちがうんですよね、これが……。
子どもたちのがっしょうをきいていて、自分たちも歌ってみたくなった、がっきたち。でも、いったいなにを歌う? だれが、ばんそうのピアノをひく? だいじょうぶ、みんなでいいことを考えましたよ。
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。今までないしょにしてたけど、じつはこの小学校には、こんな部屋も、あるんですよ……。
これまで「音楽室」や「理科室」などまんねん小学校の10の部屋を舞台にしてきましたが、今回は「防災室」のなかまたちが登場です。
防災室の板チョコはもうすぐ賞味期限が切れてしまいます。だれかに食べてもらいたいという板チョコの願いをかなえるため、防災ベストやヘルメットの防災室のなかまたちは駄菓子屋さんにでかけます。駄菓子屋さんのおじいちゃんに板チョコをおいてもらおうとお願いすると、「やってもらいたいことがある。カラスてんぐをなんとかしてほしいんや」といわれます。いったいどうして?
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。どこにでもある小学校だと思うでしょ。でも、ちょっとちがうんですよね。とくに、日曜日は……。今回は図書室のなかまたちのお話。「本の中に、遠足に行きたいな」という英語じてんの提案で、国語じてんも、ももたろうも、のっぺらちゃんとすなかけババアも、みんな『たのしいことわざの国』という本の中へ、入っていくことになりました。ところが……?
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。
どこにでもある小学校だと思うでしょ。
でも、ちょっとちがうんですよね。
とくに、日曜日は……。
というわけで、今回は図書室のなかまたちのお話です。
「どこか、本の中に、遠足に行きたいな」
という英語じてんの提案で、
国語じてんも、ももたろうも、のっぺらちゃんとすなかけババアも、みんな『たのしいことわざの国』という本の中へ、入っていくことになりました。
ところが……?
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。今までないしょにしてたけど、じつはこの小学校には、こんな部屋も、あるんですよ……。
運動会などでつかう道具たちがいる「用具室」。くらい部屋でいつもみんなといっしょのさんかくコーンは、「たまには、ひとりになりたい」と思います。そんなさんかくコーンの願いをかなえてくれたのがカミナリこぞう。さんかくコーンはカミナリこぞうの雲にのって、ひとり空に出かけます。一方、ほかの用具室のなかまたちは、いなくなったカミナリこぞうのおかあさんをさがす手伝いをすることに。そんなとき、ペットショップでふくろうがぬすまれる事件が起きて……。
不思議なスケッチクラブで本当の自分を見つけたい。しゃべる陶器の人形、動く剥製の狐、時間の狂った時計…。学校へいけなくなった繭は、おかしな“日曜日舎”で絵を描きはじめる。
今日は日曜日。体育館にいる体育用具とそうじ用具は、みんなでドッジボールをして遊んでいます。気の強い「はね」は、やる気がないぞうきんとはいっしょのチームになりたくないと言いだしました。ぞうきんがやる気がなさそうに見えるのには、実は理由がありました。心やさしいぞうきんは、みんなと勝ち負けをきそうのが、にがてだったのです。にぎやかな仲間たちは、どうしたらぞうきんが楽しめるのか、知恵をしぼります。
好評の「日曜日」シリーズ。音楽室、理科室、図書室、給食室、保健室に続く第6作目は、体育館の仲間たちのおはなしです。
今日は日曜日。体育館にいる体育用具とそうじ用具は、みんなでドッジボールをして遊んでいます。
気の強い「はね」は、やる気がないぞうきんとはいっしょのチームになりたくないと言いだしました。ぞうきんがやる気がなさそうに見えるのには、実は理由がありました。心やさしいぞうきんは、みんなと勝ち負けをきそうのが、にがてだったのです。
「勝ち負けだけがスポーツじゃない。」「全力をつくすことがだいじ。」「だれにでも、とくいなことと、ふとくいなことがある。」「一番になるのは気持ちいい。」--。仲間ときそうから楽しいのでしょうか。それとも、勝ち負けがなくても楽しめるのでしょうか。にぎやかな仲間たちは、どうしたらぞうきんが楽しめるのか、知恵をしぼります。
みんなは、ひっこみじあんなぞうきんから、いまいちばんやってみたいことを聞き出します。みんなでいっしょにそれを楽しむために、いざ学校のそとへ元気よく出かけますが……。
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。このさい、はっきりいうけれど、じつはこの小学校には、こんな部屋も、あるんですよ……。
用具室のみんなは「こどもまつり」におでかけ。そこには「おしごとたいけんコーナー」のテントがいっぱい。おかしづくりや、花屋の仕事を体験できるテントなどがならぶなか、手品師のおじさんが、自分のテントがないとおこっています。でも、なんだかへんなしゃべりかた。ほんものの手品師なのかな?
ここはせんねん町の、まんねん小学校。どこにでもある小学校だと思うでしょ。でも、ちょっとちがうんですよね。とくに、日曜日は……。「らいしゅうの日曜日、『せんねん町運動会』があるけど、みんなでそれに、出場しようと思うんや」人体もけいの提案にみんな大賛成です。ただ、どんどん計画を進めていく人体もけいのことが、三角フラスコとビーカーはおもしろくありません。そこで三角フラスコが考えたのは!?
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。
どこにでもある小学校だと思うでしょ。
でも、ちょっとちがうんですよね。
とくに、日曜日は‥‥。
というわけで、今回は理科室のなかまたちのお話です。
「らいしゅうの日曜日、まんねん小学校の運動場で、『せんねん町運動会』があるけど、みんなでそれに、出場しようと思うんや」
人体もけいの提案にみんな大賛成です。
ただ、どんどん計画を進めていく人体もけいのことが、
三角フラスコとビーカーはおもしろくありません。
そこで三角フラスコが考えたのは……!?