運転していた車が雪で溝にはまり、ルーシーは立ち往生していた。ふと見ればそこは、かつて彼女を傷つけ捨て去った男、ジョナス・ウッドブリッジの一族が所有する土地。一刻も早く逃れたくて徒歩で帰った彼女を待っていたのは、水道管破裂で水浸しになり、電気もつかない貧しい我が家だった。懐中電灯を手に呆然と座りこんだルーシーは、何かが動く音を聞き、体をこわばらせた。ジョナス?なぜ彼がここにいるの!11年前と同じ冷たく優美な顔でジョナスが彼女を見つめていた。
夏はなぜ暑いのかと聞かれても当たり前すぎて、どう答えてよいのか戸惑うかもしれません。こんな単純なことでも、面白いことに、太陽と地球との関係ばかりか、電磁波や赤外線天体などのさまざまな知識が絡んできて、地球だけで考えていると気づかない宇宙の深いメカニズムが見えてきます。宇宙論や天文学の専門家である著者が、存分にその知識を活かして、身近な現象の謎解きをしてくれるユニークで楽しいエッセイ集です。二〇〇八年度のノーベル物理学賞を受賞した南部、益川、小林の各氏との交流に因む秘話も珠玉です。
シュワッとしたお酒とともに、夏を楽しむつまみ本。本書では、スパイスや辛味の効いたもの、しょうがやパクチーなどを使ったもの、あっさり、さっぱり味のものなどなど、夏に美味しいつまみを紹介しています。ビールはもちろん、レモンサワーなど炭酸系のお酒と合わせて、暑い夏こそ、美味しいひと時を。
不肖・宮嶋にしか書けない「自衛隊イラク派遣」の真実。
何の自覚症状もなく発見された胸部の白い影ー強い絆で結ばれた働き盛りの弟を突然襲った癌にたじろぐ「私」。それが最悪のものであり、手術後一年以上の延命例が皆無なことを知らされた「私」は、どんなことがあっても弟に隠し通すことを決意する。激痛にもだえ人間としての矜持を失っていく弟…。ゆるぎない眼でその死を見つめ、深い鎮魂に至る感動の長編小説。毎日芸術賞受賞。
夏休みは、子どもだけの特権じゃない!キャンプ、夏祭り、花火大会、青春18きっぷ、夏フェス…遠出から日帰りまで、週末だけでも夏を堪能し、おいしくビールを飲むための実践的旅行書!!巻末付録、日本の夏の年中行事カレンダー6月→9月。海派も、山派も、ビール派も。夏を120%楽しむためのアイデア満載!!