臨床工学技士を目指す学生や若手臨床工学技士が,実習や現場に出て直面するであろう疑問にQ&A方式で答えたサブテキスト.特定の製品に依存しない,普遍的な機器の取扱いに焦点を当て,図表を多用して解説.年々高度な進歩を重ねる人工心肺・補助循環装置について,原理・構成から操作・トラブル対処法・保守管理の実際までを143のQ&Aにまとめた.
世界中で起きている,患者の自殺という最も重大な問題の予防に向き合うには何が重要か。
自殺の危険の高い患者に対する治療にとって,本書で紹介するCAMS(Collaborative Assessment and Management of Suicidality)の治療的アプローチは革新的な枠組みとなる。
CAMSでは治療者と患者の「協働」が鍵となる。治療者は患者自身も積極的に診断や治療に関与していくよう働きかけることで,治療の効果を最大限に引き出そうとする。著者は,初回セッションでの危険評価,治療計画の立案,その後の評価,終了の決定,終了後の計画といった治療経過で一貫して患者の関与を強調する。
また,CAMSの治療においては自殺状態評価票(SSF: Suicide Status Form)が欠かせず,危険評価用紙としてだけでなく,治療を通して応用的に使用する臨床ツールとなっている。巻末付録にはSSF本体と記入例,記入における各マニュアルを収録しており,実際の臨床での使用を見据えたつくりとなっている。
SSFには,万が一患者の自殺が起きてしまった場合の医療過誤訴訟から臨床家を守る治療の記録としての役割もあり,この問題に関する章も一読の価値がある。
本書は自殺予防に携わる臨床家にとって新たな道標となる治療の哲学と実践的アプローチの書である。
序文
はじめに
謝辞
第1章 自殺の危険の協働的評価と管理ー現代の治療領域における自殺に焦点を当てた臨床的介入
第2章 SSFとCAMSの発展
第3章 臨床的ケアの体制とCAMSの最適な実施法
第4章 CAMS危険評価ーSSFの協働的使用
第5章 CAMS治療計画ー患者と協力して自殺に焦点を当てた治療計画を立てる
第6章 CAMS中間セッションー自殺の危険評価のモニターと治療計画の更新
第7章 CAMS臨床結果と治療後計画ー人生からの教訓と自殺の危機後の人生
第8章 医療過誤訴訟の危険を減らす手段としてのCAMS
第9章 CAMSの適用の拡大と将来の発展
おわりに
附録A 自殺状態評価票(Suicide Status Form: SSF)第4版(SSF-4)
附録B SSF主要評価尺度ー評点マニュアル
附録C SSF生きる理由と死ぬ理由ーコード・マニュアル
附録D SSFたったひとつのこと反応ーコード・マニュアル
附録E 治療ワークシート
附録F CAMS評価尺度(CRS.3)
附録G CAMSについてしばしば尋ねられる質問
附録H ビルに対して実施したCAMSの実例
訳者あとがき
本書は、借地権についての様々な問題を取り上げ、法人税、所得税及び相続税にかかる問題を体系的に解説しています。
借地権については、その発生から現在に至るまでの経緯をわかりやすく説明しており、本書が一冊あれば、借地権の課税実務について把握することができるように構成しています。
前回の発行から7年が経過し、本書の発行に至るまでの期間において蓄積された、借地権課税の判例等、また研修会などでの質問、さらに税理士会で著者が受けた個別相談なども盛り込みました。
判型がA5版からB5版に大きくなり、前著のわかりやすさは変わらないまま、内容を充実させています。
本書は、借地借家法の制定の経緯から始まり、借地権の設定、譲渡、更新(更改)、返還までの課税上の取扱いを法人税及び所得税の双方を比較しながら記述。さらに個人間における使用貸借が容認されるケースや相続時における借地権及び貸地の評価など、借地権課税に係る実務を体系的に質疑応答形式で詳解。
★借地権の設定から返還に至るまでの一連の課税実務を法人税・所得税・相続税・評価などの視点から解説。
★借地権課税(評価)に係る具体的な計算例や様式、参考法令や判例なども掲載。
★290問にも及ぶ質疑応答事例により借地権課税の全てを網羅。
19世紀末葉から20世紀初頭、近代化へと向かう中国はその道徳意識にも大きな変化が生じた。清末の動乱は聖人を志す理学の教えにどのような影響を及ぼしたのか。西洋勢力の進出から広まった倫理学はどのようにして人々に受け入れられたのか。当時の道徳観を示すテクストを豊富に紹介し、近代以前の理学の様相と新時代の倫理学の特徴を鮮やかに浮かび上がらせる。
台湾人研究者が中国の思想・文学・歴史を紐解く学術専門書シリーズ第一弾。
「台湾漢学研究叢書」刊行の辞(王徳威)
日本語版序
第一章 はじめに
第二章 理学の黄金時代とその余韻
第三章 理学家の道徳観ーー『大学』『近思録』『伝習録』を例として
一、『大学』--「自天子以至於庶人、一是皆以修身為本」
二、『近思録』--「聖賢気象」
三、『伝習録』--「致良知」
四、 おわりに
第四章 太平天国の挑戦と義理学の再興
第五章 倫理の近代性の追求ーー梁啓超の「道徳革命」とその追随者たち
一、はじめに
二、『新民説』--道徳の革命
三、『倫理教科書』--「倫理学」の制度化
四、『中国倫理学史』--道徳の系譜学
五、おわりに
第六章 清末民初道徳意識の転化についての若干の観察
一、道徳は「有意識の善指向」
二、脱形而上学の倫理観
三、「権利」を基底とする倫理思想へ
第七章 おわりに
引用書目
『義理学から倫理学へーー清末民初の道徳意識の転化』解説(石井剛)
訳者あとがき(工藤卓司)
『磁力と重力の発見』『一六世紀文化革命』に続き「なぜ、どのように西欧近代において科学が生まれたのか」を探る、近代科学誕生史〈三部作〉の堂々たる完結篇。「遠隔力」の問題とともに、著者が17世紀科学革命への「戦略高地」の一つであったと見る天文学の近代科学化を、16世紀文化革命はいかに準備したのか。
プトレマイオス理論の復元にはじまり、コペルニクス地動説をへてケプラーの天体力学へいたる15-16世紀の天文学史の展開は、観測にもとづく天文学を、自然哲学としての宇宙論より上に据えるという学問上の下剋上をなしとげ、まったく新しい自然研究のあり方を生みだした。多くの科学史家を虜にしてきたこの一大変革を、著者は前作から貫かれる独自の視座と周到な目配りで捉えなおす。
話は、後世の天文研究の改革にとって最大級の足がかりになると同時に障壁にもなった、プトレマイオスの数学的天文学から始まる。アリストテレス宇宙論とプトレマイオス理論の屈折した関係、そしてこの理論が二千年紀にわたり通用したほどの精度をもつ理由が、スリリングに説き明かされる。レギオモンタヌスら人文主義者がその体系を復元し、数学や観測による天文学を自然哲学への有力なアプローチと位置づけることで、変革への最初の一歩を刻む第1巻。
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プレトニョフ&ロシア・ナショナル管
チャイコフスキー・シリーズ
交響曲第3番&戴冠式祝典行進曲
ドイツ・グラモフォンの全集から15年。ペンタトーンを新たな舞台として2011年にスタートしたミハイル・プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団(RNO)の新チャイコフスキー・チクルス。今回は、交響曲第4番、交響曲第5番、交響曲第6番、交響曲第1番、交響曲第2番に続く第5弾となります。
物議を醸したベートーヴェン全集の場合とは大きく異なり、チャイコフスキーの音楽では、真正面から音楽に向かい合った堂々たる円熟の演奏を展開してきたプレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団。
1990年の創設からすでに20年以上。同コンビによる新全集は、旧ソ連の崩壊やロシアのオーケストラの乱立など、多くの混乱を乗り越えてきた彼らの実績を代表する力作として、高度な水準を維持しながら着々と進行しています。
今回のアルバムでは、交響曲第3番と『戴冠式行進曲』が収録されています。交響曲第3番は、ピアノ協奏曲第1番と同じ頃に書かれた力作で、大規模な5楽章構成となっているほか、終楽章ではキャッチーなポーランドの舞曲のほか、フーガも使用されるなどユニークな特徴も持った作品。
『戴冠式行進曲』は、『1812年』や『スラヴ行進曲』、『デンマーク国歌による祝典序曲』でも使われていた帝政ロシアの国歌が印象深い行進曲。プレトニョフは前記3曲はDGの全集に録音していたものの、『戴冠式祝典行進曲』はまだだったので、今回の新録音は歓迎されるところです。(HMV)
【収録情報】
チャイコフスキー:
・交響曲第3番ニ長調 Op.29『ポーランド』
・戴冠式祝典行進曲
ロシア・ナショナル管弦楽団
ミハイル・プレトニョフ(指揮)
録音時期:2011年4月
録音方式:ステレオ(デジタル)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
Disc1
1 : (Tempo Di Marcia Funebre) - Allegro Brillantentroduzione E Allegro - Moderato Assai
2 : Alla Tedesca - Allegro Moderato E Semplice
3 : Andante - Andante Elegiaco
4 : Scherzo - Allegro Vivo
5 : Finale - Allegro Con Fuoco (Tempo Di Polacca) - Presto
6 : Coronation March
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