2024年、NHK大河ドラマ「光る君へ」題字揮毫および書道指導を担当した気鋭の若手書道家による、平安時代の「かな書道」入門。紫式部も書いた美しい〈平安かな〉の世界へ優しく導きます。
筆について、紙についてといった初歩的な事柄から、平安時代の代表的な古筆と伝承筆者の紹介、実際の筆の持ち方、運筆についてなど、鑑賞と実践の両面から「平安かな書道」の魅力を一般読者にもわかりやすく解説。図版・写真等全ページオールカラーで掲載。
目次
はじめに
準備編
用具・用材・筆について/墨について/硯について/紙について/筆の持ち方/古筆の鑑定と伝称筆者について/道具の準備・扱い方
基礎練習
筆線/柳葉線/筆づかいと連綿の基礎/いろは歌
連綿練習
中心をそろえる/下の字を右に寄せる/古今集「仮名序」
古筆の臨書と変体仮名
伝紀貫之「高野切第三種」
解説「高野切第三種」/「高野切第三種」の特徴/変体仮名(1)/むすびの注意点/変体仮名(2)/著者筆 高野切第三種風創作作品
伝紀貫之「高野切第一種」
解説「高野切第一種」/高野切第三種と第一種の「の」の違い/「高野切第一種」の特徴/墨継の強弱と行のくびれ/変体仮名(3)/【注意点】背すじをそろえる/変体仮名(4)/著者筆 高野切第一種風創作作品
コラム「伝紀貫之」について
伝藤原行成「関戸本古今集」
解説「関戸本古今集」/【ポイント】平行と垂直、そこに回転を加える/【ポイント】右にずらす/変体仮名(5)/著者筆 関戸本古今集風創作作品
伝紀貫之「寸松庵色紙」
解説「寸松庵色紙」/【ポイント】行を曲げるために字形をゆがめる/変体仮名(6)/著者筆 寸松庵色紙風創作作品
コラム「伝藤原行成」について
伝西行「中務集」
解説「中務集」/【ポイント】筆を持ち上げて回転するように右下へ払う/【注意点】これまでの「や」と中務集の「や」/変体仮名(7)/著者筆 中務集風創作作品
コラム「伝西行」について
変体仮名一覧表
散らし書き参考作品
あとがき
〈NHK大河ドラマ「光る君へ」題字揮毫および書道指導担当の若手書家による「くずし字」の読みかた入門〉
〈平安人も親しんだ文字を読み解くヒントがつまった一冊。「10の法則」と丁寧な解説で初心者にもわかりやすい!〉
本書は、「くずし字」の読みかたの入門書です。読み解くために押さえておくべき最小限のルールを「10の法則」とし、丁寧に解説。
わかりやすい図解とともに禅語・和歌を実践的に読み解いていきます。平安より手紙や和歌、墨跡などで書かれ、今も美術品や看板に見られる「くずし字」。書を読めるようになる楽しさがわかる一冊です。
森丘美術大学のグラフィック学科に在籍する彩輝は、課題に対して思うような結果が出ない日々に焦りを感じていた。そんな時、彫刻学科の先輩・天野から突然「君、可愛いね」と声をかけられる。その日から度々彩輝の前に現れる天野に戸惑いながらも、あるきっかけから彼に課題を手伝ってもらうことに。共に過ごす時間が増えるにつれ、真っ直ぐに彩輝と向き合ってくれる天野を意識するようになり──?
天才肌の彫刻学科の大学生×繊細なグラフィック学科の大学生が鮮やかに彩る、青春ラブストーリー。美術大学を舞台に繰り広げられる、様々な恋愛模様も収録。
純粋すぎる演技<ウソ>と本音が入り混じる、臆病なふたりの本気の恋ーー。
28歳、美容師として働く慧は、過去の恋愛のせいで人間不信ぎみ。
長らく本気の恋から遠ざかり”遊び相手<オトモダチ>”とその場の熱を分け合ってきた。
ある日、仕事で超人気俳優・大河を担当することに。
不愛想に見えた大河だったが、カットが終わると人懐っこく豹変してーー?
「慧の匂い、落ち着く」
急に近づく距離感、熱っぽく呼ばれた名前。
流されるまま関係を持ってしまう。
これまでの”オトモダチ”とは違う大事そうに見つめる視線も触り方も、芝居だったとしたらタチが悪い。
そう思うのに、知ってしまった体温は簡単に手放せるものではなくて……
冬季限定 同居生活
あと何度君に「ただいま」を言えるかな
「お願い 解けないで雪」
北海道育ちの春樹は、地元に撮影へ訪れた動物カメラマン・成美を、冬の間家に泊めることに。
成美は垢抜けていてコミュ力が高く、自分とは真逆のまさに都会人。
そんな成美とは相容れない!!!と威嚇しまくる春樹だったが、
教わったカメラには、気付けば成美ばかり収めていて……。
春になれば、彼はこの家を出て行くのにーー。
イケメンすぎる天才パティシエ(でも夢見失い中)と、
猪突猛進・年下わんこバイト
地元の小さな洋菓子店「Fujimura」で、アルバイトをすることになった、
スイーツ大好きな大学生・香月。
超不器用で失敗ばかりの香月に、
パティシエ・洋一郎は、容赦がなくて何だか意地悪。
でも実は面倒見が良くて、何より、
その指先から生み出されるケーキは、とても美しかった。
しかし彼がある理由で某有名ホテルを辞め、
パティシエとしての情熱を失いかけていると知り……。
夢に輝く19歳が、夢を見失った31歳を、その“きらめき”で変えていくーー。
高木は森丘美術大学の彫刻学科卒業後、教授のアシスタントなどを掛け持ちしつつ自分の創作を続けていた。彫刻家としての滑り出しは順調で、作品創りのパートナーでもある恋人のミハイルとの関係も良好。満ち足りた毎日を過ごしていたのだが、ある時期を境に焦りを感じるようになっていく。その一方で、ミハイルに新たな仕事のオファーが舞い込み…。想いあう気持ちは同じはずなのに、2人の気持ちは次第にすれ違って──。悩み多き真面目な彫刻家×一途で麗しいヌードモデルの愛おしく眩いラブストーリー。
前作『カラー・コレクション』から続く、芸術の世界で繰り広げられる色鮮やかな恋愛模様も収録。
立花隆を要約するのは非常に困難である。まさに万夫不当にして前人未踏の仕事の山だからだ。時の最高権力者を退陣に追い込んだ74年の「田中角栄研究ーその金脈と人脈」は氏の業績の筆頭として常に語られるが、ほぼ同時進行していた『日本共産党の研究』で左翼陣営に与えた激震はそれ以上のものがある。
『宇宙からの帰還』にはじまるサイエンスものでは、『サル学の現在』でサルと人間に細かく分け入り、『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』でノーベル賞科学者の利根川進に綿密な取材を施し、『脳死』では安易な脳死判定基準に鋭く切り込んだ。科学を立花ほど非科学者の下に届けてくれた書き手はいない。浩瀚な書物である『ロッキード裁判とその時代』『巨悪vs言論』『天皇と東大』『武満徹・音楽創造への旅』は余人の及ばない仕事であり、また旅を語っても、哲学、キリスト教、書物を論じても冠絶しておもしろい。
立花隆はどのようにして出来上がったのか、そして何をしてきたのかーー。それに迫るべくして、彼の記憶の原初の北京時代から、悩み多き青春期、中東や地中海の旅に明け暮れた青年期、膀胱がんを罹患し、死がこわくなくなった現在までを縦横無尽に語りつくしたのが本書である。彼が成し遂げた広範な仕事の足跡をたどることは、同時代人として必須なのではないだろうか。
字に自信がない!手紙が苦手!一気に悩み解消!
自分の書く字に自信がもてず、そのために手紙を書くことが億劫になっている方へ!
「お礼状」「添え状」「詫び状」「断り状」「依頼状」を一枚の手紙で、ボールペン・万年筆・毛筆で書いた例文を提示。その例文を見ながら、美文字の法則を伝授。手書きコンプレックス、手紙アレルギーを一気に解消する画期的で超実践的な一冊!
例えば「春光うららかな季節となりました」→「春和景明」。面倒な時候の挨拶は、漢字四文字でもOK!
筆記用具1-ボールペン・万年筆・毛筆
筆記用具2-紙
ボールペン・万年筆・毛筆の持ち方
手紙の基本構成
頭語と結語について
新しい時候のあいさつの提案
結びの言葉について
● ボールペンで楷書を書こう!
● 万年筆で行書を書こう!
● 毛筆でさらなる崩し字を書こう!
科学をめぐるポストモダンの「言説」の一部が「当世流行馬鹿噺(ファッショナブル・ナンセンス)」に過ぎないことを示し、欧米で激論をよんだ告発の書。名立たる知識人の著述に見られる科学用語の明白な濫用の数々。人文系と社会科学にとって本当の敵は誰なのか? 著者らが目指すのはサイエンス・ウォーズではなく、科学と人文の間の真の対話である。
「答えは必ずある」などと思ってはいけない。「出来あいの言葉で満足するな」「群れるな、孤独になる時間を持て」--。細胞生物学者にして日本を代表する歌人でもある著者がやさしく語る、本物の「知」の鍛錬法。
芹澤知の大ヒットファンタジーBL〈新装版〉。ドラマCD収録の番外編ほか、10P越えの描き下ろしも収録!大好きな幼馴染・シキを邪馬台国の祭りの贄にされてしまった少年・ヤマト。その喪失感から流浪に生きてきたヤマトだったが、十年後、シキとの再会を果たす。しかし、シキは国を統べる王・卑弥呼となるべく人ならざる力を引き継いでおり、その力を保つためには純潔であらねばならなかった。今度こそどんな形でもシキから離れまいと宮中に入ったヤマト。一方のシキは今まで封をしていたヤマトへの想いから心が乱れーー。
午後対策の定番書『ネスペ』シリーズの30年度試験版。「午後1・午後2」に的を絞り、問題文を掘り下げ、答えを導き出す思考プロセスを詳しく解説します。解答の組み立て方がよくわかり、正答以外がなぜ間違っているかも納得でき、「真の実力」が身に付きます。
今回のテーマは「知」。合格に必要な「知識」というものを、あらためて重要視してもらうことを主眼に置きました。過去問解説の随所に知識を確認する問い掛けが設けられ、それをしっかり考えて答えることで読者自身がきちんと基礎知識を理解できているかに向き合うことができます。また、合格への基盤となる「知識」をどう身につけるのか、ネットワークエンジニアであり指導経験も豊富な著者が自身の体験談を交えて学習方法を伝授します。
■第1章 「知」について/過去問を解くための基礎知識
1.1 「知」について
1.2 MQTTの基礎知識
1.3 OAuth 2.0 の仕組み
■第2章 過去問解説 平成30年度 午後1
2.1 平成30年度 午後1 問1
[ネットワークSE column 1]ネットワークスペシャリストはどれだけ価値があるの
2.2 平成30年度 午後1 問2
[ネットワークSE column 2]捨てることも大事
2.3 平成30年度 午後1 問3
[ネットワークSE column 3]うまくいかないから面白い
■第3章 過去問解説 平成30年度 午後2
3.1 平成30年度 午後2 問1
[ネットワークSE column 4]試験の緊張をほぐす方法
3.2 平成30年度 午後2 問2
[ネットワークSE column 5]SEであるあなたの上司は優秀ですか?
知財=知的財産とは、発明、考案、意匠、商標、商号などの「有用な情報」をいうと定義。これら知的財産について会計学の観点から徹底的にわかりやすく説明した大学テキスト。
私たち生物が避けて通れない「老化」。老化がもたらす不都合は、できることなら体験したくないものだ。
不都合の到来をできるだけ先延ばしにし、到来してもつらいものとせずやり過ごすためにはどうしたらいいのか。
在宅医療の現場で多くの患者さんや家族と接してきた医師がそのコツを伝授。
さらに老化の後にやってくる死ともなれば、その準備も、となると気が重く、できれば考えたくないことだ。
しかし準備はおろか、想定すらしていないと、いざというとき慌てふためき、理想の最後を迎えられないかもしれない。
健康なうちからできる準備を著者が指南。
最後まで正々堂々と、寿命をまっとうするためにーー生きる勇気が湧いてくる一冊。
はじめに
第一章 80歳からの10年がキモーー加齢の不都合をできるだけ遠ざけるには
第二章 認知症と生きること
第三章 サービスや施設をどう選ぶか
第四章 不安に付け込む商売にご用心
第五章 賢い健康管理とは
第六章 希望に幅を持たせる思考実験
第七章 準備こそが幸せをもたらす
第八章 時代の空気に流されないーー最後の瞬間まで堂々と
曹洞宗の開祖・道元禅師の名語録366をここに精選。
あらゆる領域に巨大な影響を与えたフーコーの最も重要な著作を気鋭が四十二年ぶりに新訳。フーコーが『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』を生み出した自らの方法論を、伝統的な「思想史」と訣別し、歴史の連続性と人間学的思考から解き放たれた「考古学」として開示する。それまでの思考のありかたに根底から転換をせまる名著が新たなすがたで甦る。
高校生魔王、カロリアに立つ! 生き別れた名付親との最悪の再会の結末は!?「天にマのつく雪が舞う!」「地にはマのつく星が降る!」の2本を収録した大ボリューム文庫版!
本書は異分野融合研究を実践するための方法論としてテキストマイニング(TM)に着目し、その基本的な仕組みや実際の研究事例を示したものである。基礎編ではTMの理論や手法等を紹介し、実践編では言語学、情報学、政治学、社会学、看護学、環境学など多様な分野の新進気鋭の研究者が、それぞれの分野におけるTMの実践的な研究例を提示する。
執筆者:石田栄美、伊豆倉理江子、内田諭、大賀哲、加藤朋江、金岡麻希、川端亮、木下由美子、清野聡子、田中省作、土屋智行、中藤哲也、永崎研宣、畑島英史、秦正樹
第1部 基礎編
第1章
異分野融合研究のためのテキストマイニング
内田諭・大賀哲・中藤哲也
第2章
テキストマイニングにおけるデータ
中藤哲也
第3章
データ加工ーテキストマイニングのための方法
大賀哲・石田栄美・金岡麻希
第4章
テキストマイニングのためのツール
内田諭
第2部 実践編
第5章 言語学
構文の探索手段としてのテキストマイニング
土屋智行
第6章 情報学
論文のトピック分析による研究者のつながりのマイニング
田中省作
第7章 図書館情報学
図書・書誌データを対象としたテキストマイニング
石田栄美
第8章 政治学
3つのイズム(ism)と争点態度の比較研究
大賀哲・秦正樹
第9章 教育学
教育現場でのテキストマイニング導入による授業の評価と改善の試み
畑島英史・清野聡子
第10章 社会学
新聞報道にみる「チェルノブイリ」
加藤朋江・大賀哲
第11章 看護学
生体肝移植ドナーの語りと看護への示唆
ーグラウンデッドなテキストマイニング・アプローチによる分析
伊豆倉理江子・金岡麻希・木下由美子
第12章 社会調査
ライフヒストリーにおける言葉のあいまいさの活用
川端亮
第13章 デジタル・ヒューマニティーズ
仏教学向け全文テクスト DB の構築・運用から垣間見えるテクストデータ構築の課題
永崎研宣
終章
異分野融合研究に向けて
大賀哲・内田諭・中藤哲也