外来語を調べる宿題のため、シルクのループ・ホールで、ユッコははじめてラビューランド王国にやってきた。シルクの注意も聞かず、勝手に宮殿の中を歩いていると、男の子が飛びだしてきて言い争いに。イケメンだけど、とっても生意気なその男の子の正体は、な、な、なんとシルクの弟のカシミア王子!?きらめきの「乙女チック」ファンタジー、第三弾。
偉大なる母 西太后、死す。
「この国は私が滅ぼす」。その悲壮な決意に、春児(チュンル)は、光緒帝はーー。
圧倒的感動で描かれる、ひとつの歴史の終焉。中国歴史巨編、佳境!
「春児(チュンル)。春児。私は死ぬけれど、どうかこの国の行末をおまえの目で見定めておくれ。そしていつか、あの世で教えてほしい。陛下、この国はとうとう誰のものにもなりませんでした、ってね」民を愛し、たった1人で清朝を支えた太后の美しくも凄絶な最期。そして最後の皇帝が、玉座に登るーー。
第42回吉川英治文学賞受賞
パロでは、アルド・ナリス公爵と王女リンダの結婚式が華々しく始まった。贅をつくしたセレモニーがとりおこなわれ、ロイヤルウェディングを祝って各国の使節が次次とクリスタルの都を訪れる。しかし、その中には二人が期待していた、出席するはずのケイロニア使節グインの姿はなぜか見えなかったー。喜びに満ちた二人の結婚に酔うパロ。しかし彼らのあずかり知らぬところで、世界はふたたび大きく動き始めていたのだった。
自閉症とアスペルガー症候群の不思議な世界へようこそ。
亡き夫・大海人(天武天皇)との夢であった藤原京を完成させ、遷都を果たした持統天皇。
だが、為すべき国家事業は山積していた。その性急ともいえる政策は周囲の反発を招く。
さらに後継者を、我が子・珂瑠皇子ではなく高市太政大臣に、と望む声が高まっていき…。
亡き夫・大海人(天武天皇)との夢であった藤原京を完成させ、遷都を果たした持統天皇。だが、為すべき国家事業は山積していた。その性急ともいえる政策は周囲の反発を招く。さらに後継者を、我が子・珂瑠皇子ではなく高市太政大臣に、と望む声が高まっていき…。
側室として首里城に返り咲いた真鶴に懐妊の兆し!? 一人二役の二重生活も、いよいよ限界か。否応なく押し寄せる列強の足音と、近代化の波。王国滅亡へのカウントダウンか……。琉球ロマン、いよいよクライマックス
「あれ、エミリー!」光湖(みつこ)には、いっしゅん、虹をわたってくるエミリーの姿が見えました。いいえ、それはエミリーによくにた青い目の人形たちでした。いくつも、いくつも、数えきれないほどの青い目の人形たちが、笑顔でおどりながら光の橋をこえてきます。
3Bをあげての理解と応援のなかで、政則と直はその重すぎる問題に立ち向かう勇気を得た。だが、学校長と正面から対立した金八先生は、ついに桜中学を去ることになる…。
同級生が都会へと去っていく中、地元・浜虹町に残った倫太郎。毎日がなんとなく過ぎ去る日々の中、彼は初恋の人、聖音のことをずっと忘れられずにいた。そんなある日、運命の再会は突然やってきた。13年めにして突然虹浜町に現れた聖音。しかし彼女は・・・。名家の令嬢で優等生、みんなの憧れの的だった聖音。彼女は何を胸に秘め、虹浜に戻ったのか・・・!?
同級生が都会へ去っていく中、地元・虹浜町に残った倫太郎。なんとなく過ぎ行く毎日。初恋の人、名家の令嬢で優等生の聖音のことを忘れられずにいた。そんなある日、突然虹浜町に現れた聖音。彼女は何を胸に秘めて虹浜に戻ったのか?
刑事からある女性のあとを尾けるよういわれた俺。仕方なく引き受け、その女性の日常をたどることになったが、その女性が向かったのは警察署だった……。日本推理作家協会賞の候補作「影」を含む短編4編を収録。高い文章力と巧みな構成力で一気に読ませるミステリー作品集。事件の裏のまたその奥にある真相とは。
ユーラシア大陸に拡がる人類史上最大の帝国、その礎を築いたチンギス・カン。
波乱に満ちたその生涯と、彼と出会った様々な英雄たちの生きざまを描く歴史大河小説、第三巻。
モンゴル族の覇権をめぐり、テムジンのキャト氏とタイチウト氏の対立は激しさを増しつつあった。タイチウト氏の長のひとりであるトドエン・ギルテは、軍師役のオルジャの提言で、テムジンとの戦いに助勢させるため、玄翁と呼ばれる老人のもとを訪れる。コンギラト族の領内に住む玄翁は圧倒的な気をまとっており、自在に動く強力な五十騎の精鋭を率いていた。玄翁はトドエン・ギルテの依頼を受け、羊百頭分の働きをすることを約束する。
テムジンと、ジャンダラン氏のジャムカは、タイチウト氏との戦いで、玄翁が率いる五十騎の恐るべき力を目の当たりにすることに……。
文庫解説は俳優・作家の中江有里氏。
【著者略歴】
北方謙三 (きたかた・けんぞう)
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』 (全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』 (全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ (全51巻) で第64回菊池寛賞を、17年同作で第6回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞。20年に旭日小綬章を受章。24年『チンギス紀』 (全17巻)で第65回毎日芸術賞を受賞。『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』(全7巻)ほか、著書多数。
帝都近郊の男爵家に生まれた少年、マリス・レオンハートは、10歳で七色全ての力を持つ「虹色魔導師」であることが判明する。しかし目立つことを嫌う彼はそれを隠して生きる道を選ぶ。16歳で魔導師養成学校に入学したマリス。学園生活を通じて仲間たちと友情を深めていく中も、周囲に正体が知られないかと気をもむ日々が続く。仲間たちと過ごす時間が増えるにつれ、静かに生きたいという理想と仲間を守りたい思いの間で葛藤するマリス。秘密を知った仲間たちは彼を支える決意を固め、力を合わせてその秘密を守ろうとするー果たして彼は平穏な学園生活を送り続けることができるのか!?第12回ネット小説大賞小説部門受賞作!!
暗黒のポル・ポト時代を生きぬき日本にたどりついた少女は、30年の時を経て、ふたたび、あの「虐殺の丘」へ向かう。現地に暮らす「加害者」と、幾万の犠牲者を弔うためにー世界に希望の灯をともす、奇跡のノンフィクション。