「私は色のない虹を見て歩いてきたように思います。……私が書いてきた作品世界そのものであります」
預言者・石牟礼道子が最晩年の2年間に遺したことば、そこに凝縮された思いが光る
◆俳句とその自句自解、そして水彩画と鉛筆が静かに語りかける◆
【俳句52句(21句に自句自解を付し、31句は単行本未収録)、カラー絵15点】
I 色のない虹 二十一句と自句自解
II 創作ノートより 三十一句
解説 石牟礼道子の俳句とその世界(岩岡中正)
取材ノート 右田和孝
編集後記
斉藤すみ、函館孫作、前田長吉…近代競馬の黎明期を支えた競馬人たちが架けた虹とはー。男装の騎手がいた。悲運の天才騎手がいた。時代に翻弄されるホースマンを描いた競馬歴史小説!!
父娘の愛に泣ける!原作本にはない書き下ろし『レット・イット・ビー』を収録。
【収録内容】
夢に破れ、離ればなれになったバンド仲間。本当の気持ちを伝えられない父と娘。孤独に打ちひしがれた岬カフェの店主。それぞれの人生に優しい光が射し込む感涙の物語──
■第5章 サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
青春時代のバンド仲間と再び演奏することを夢見て、ライブハウスを建てた浩司。しかし、ヴォーカルのショーとの間には、あるわだかまりを残したままだった。いよいよライブ当日、果たしてショーは現れるのか……。
■第6章 レット・イット・ビー
母を亡くし、父と二人暮らしを続ける志帆。父は「早く結婚して家を出ろ」と急かすが、志帆はそれに反発。父の身体には脳梗塞による麻痺があるのだ。互いを想うがゆえに心がすれ違ってしまう父娘の愛の物語。
■第7章 岬の風と波の音
亡き夫を想いつつ、カフェを続け、多くの人々の心を癒やしてきた悦子。しかし、自らの心だけは癒やせずにいた。ある嵐の夜、孤独に耐えかねた悦子は、店を畳もうと決意するが、その翌朝、岬に奇跡が……。
あなたの胸に飛びこみたいのに、
暗い過去が私を尻込みさせる……。
病身の母を抱え困窮するフェイは、意外な報せを受けた。
いまは亡き継父が、彼女に財産を遺していたらしいのだ。
伝えに来たマチェオ・フィオレンティは大企業の経営者で、
相続には、彼の部下として短期間働くことが条件だという。
傲慢だけれど魅惑のオーラを発するこの男性の下で……?
彼をただ見つめるだけでなぜか胸がざわめくというのに。
マチェオは意味ありげに「君が住むのは僕のヴィラだ」と言う。
フェイは気を引きしめた。彼に惹かれてはいけないわ。
だが屋敷で顔を合わせるたび、二人の性的緊張は高まりーー。
人気絶頂、マヤ・ブレイクの新作をお贈りします。謎めいた大富豪マチェオにいざなわれ、遺産相続のためイタリアを訪れたフェイ。彼女は過去の恋愛経験のせいで男性不信に陥っていましたが、完全無欠なマチェオの熱い誘惑には、抗いようもなく……。
四天王プロレスーー全日本プロレスの三沢光晴、川田利明、小橋健太、田上明。90年代、最大年7回の武道館を満員にし、全国津々浦々の会場のファンを熱狂させた闘い。激しい打撃、急角度の投げ技、エプロンでの危険な攻防……何度もマットの上に倒れ、何度も立ち上がる。そして続くカウント2・9の攻防。命がけの闘いを見つめ続けた元週刊プロレス全日本担当記者が当事者たちへの取材で解き明かす、四天王プロレスの真実。
虹の谷は子どもたちの遊び場所である。この谷でくりひろげられる子どもたちの世界や青春の思い出にひたるアンの姿を描く。小学校上級〜。
地球によく似た星の江戸と呼ばれる町に暮らす異母兄弟たちに7人目の兄弟が現れた!そんな彼らの助平親父の正体とは…!?
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のライブで実際にキャストが着用したステージ衣装を収録した1冊。
ソロプロジェクトだからこそ光るメンバーの個性を引き出す衣装の魅力を徹底解説&掲載します!
衣装制作はアイドルの衣装をたくさん手掛けるオサレカンパニー!
なかなか見ることのできない衣装を細部まで見ることができます。
オサレカンパニーの衣装に対するコメントも掲載。
兄に育てられた寂しがりやの颯太は凛々しく美しい青年へと成長した。子供の頃から可愛がってくれる市ノ瀬組組長の高科次郎が大好きで、次郎もまた恋人として颯太を愛してくれた。しかしある日、次郎が別の男と抱き合うシーンを目撃してしまう。「Hは大人になってから。それまで絶対浮気しない」と約束していたのに。次郎に裏切られたと悲嘆にくれた颯太は…。
地球によく似た星の江戸と呼ばれる町に暮らす異母兄弟たちに7人目の兄弟が現れた!そんな彼らの助平親父の正体とは…!?
大人気歌い手・そらるの初小説、待望のコミカライズ始動!!
“イロ”が失われた世界。
色彩が見えるのは”魔法使い”だけーー。
全てが灰色に見える煤けた世界。
この世には”イロ”があると言う魔法使いたちは嘘つき扱いされ、人里離れた森の奥に身を隠していた。
しかし、魔法使いと”イロ”に興味を持った少年・ルーマは、真実を確かめるため森へ足を踏み入れて…?
煤けた視界を生きる少年が孤独な魔女に出会う時、世界は鮮やかに彩り始める。
2024年4月刊
日本橋の袋物屋のおかみが、隠居した父親を案じ牡丹堂に相談にやって来た。女房に先立たれて半年、ふさぎ込んだままだという。茶話会を開いて元気づけてやりたい。ひいては、甘い物が好きな父のために菓子を作ってほしいというのだ。小萩はご隠居の望みを知ろうと、三日にあげず通うことになるのだがー。季節の菓子と人の情。切なくて温かい好評シリーズ第三弾。
地球によく似た星の江戸と呼ばれる町に暮らす異母兄弟たちに7人目の兄弟が現れた!そんな彼らの助平親父の正体とは…!?
「急いで高台へ避難してください」
東日本大震災の時、遠藤未希さん(南三陸町職員)は
最後まで放送で呼びかけ続け、津波にのまれてしまいました。
本書は、彼女の母・美恵子さんの手記です。
未希さんの勇気ある行動は「命の呼びかけ」と称賛されました。
しかし、その一方で美恵子さんは喪失感に苛まれ続けます。
ある日、未希さんの遺品を整理していると、一通の手紙をみつけました。
そこに書かれていた一文に勇気づけられ、美恵子さんは決心したのです。
娘の遺志を語り継ぐために、民宿「未希の家」を作ろうとーー。
最愛の娘を失った絶望感にたびたび襲われながらも、
母親として魂を再生させていく物語です。
[目次]
序 章 命の呼びかけ
第1章 手がかりを探して
第2章 見られなかった花嫁姿
第3章 「最期の声」を聞きたい
第4章 防災対策庁舎の解体
第5章 未希からの手紙
第6章 あなたの名前を叫びたい
終 章 亡き娘と共に生きる
リビーは恋人のサムに浮気を疑われ、ひどい喧嘩をした。サムに嫌われたと思った彼女は、妊娠を告げないまま彼の前から姿を消す。移住先でサムにそっくりな息子を産むと、リビーは花屋に勤めながら新しい人生をスタートさせた。それは、貧しくも幸せな日々だった。だが8年後、リビーは交通事故に遭い、意識が戻らず…(『小さな約束』)。私の子をつれていかないで!突然何者かに襲われ、まだ幼い息子ごと車を奪われたアンドレア。気を失い、次に目覚めたときは病室だった。そばにはフリンという屈強そうな男性の姿が。排水路に落ちていた車を発見し、中にいた彼女の息子を助けてくれたらしい。さらに彼から、保護のため君たちを自宅でかくまうと言われー(『天使を守りたくて』)。婚約者にぼろ布同然に捨てられたヘレンは家も仕事も失い、絶望のどん底にいた。だが、ある結婚式で新婦の兄オリバーから熱視線を注がれる。彼は、女性が放っておかない、理想の独身貴族。彼の男らしい魅力に胸がざわめくヘレンだったが、もう恋に傷つくのが怖くて思わず化粧室に逃げこんだ。すると、オリバーが追ってきた!(『失恋に終止符を』)。“癒やし”の三傑による出色のアンソロジー!
民生委員の千加子は、「レインボーハイツ」をたびたび訪れる。その名が虚しく響く、くすんだ灰色のマンション。そこに住む、なかば育児放棄された5歳児・瑠衣を世話するためだ。他の住人たちも生活に倦み疲れ、暗い陰をまとっていたが、やがて必然のように不幸が打ち続く。その裏にちらつく小さな影は一体……日常にじわりと滲み出す闇を生々しく描く、長編ホラーミステリー。解説:千街晶之