いま、三重が華麗に変わる。陸・海・空をネットワークした官民一体の壮大なプロジェクト。リゾート法承認第一号県がつづる熱斗の記録。
わっわっくっくっとムクの声がするあじさい村、こどもの心にひびかせたい。生活童話。
死と非愛の彼岸であるシュイサイドの夢の部屋ごもりから、漱石へ、南島へ、鮎川信夫へと震える触手を生の此岸へ架け渡す。時代の鬱屈した結節点を大正期や幕末に生きた群像へ照らして、再生の姿を変奏した短篇小説集。
不登校児に対する、レッテル貼り(分類)、診断、投薬は本当に必要だろうか?彼ら(彼女ら)は、このスピード至上主義の社会に疲れ果て、ひと休みしているだけではないのか-。日本で唯一人、教育委員会の委嘱を受けた「スクールソーシャルワーカー」として、家庭訪問を主体に、不登校児や親に対する相談、援助活動を続けている著者が、子どもに寄り添い、心の扉をたたく日々の活動を報告。「不登校現象」を根本から問い直すとともに、援助システムとしての「スクールソーシャルワーク」の導入を強く訴える。
柏木秀人はバイトをしながら流浪の旅を続けていた。理由があった。新宮寺笙子の行方を探しているのだ。天涯の孤児だった秀人は笙子の両親に引き取られ、笙子とは兄妹のように育てられたのだった。アメリカにいた秀人は、笙子が交通事故で両親を失い、そのショックで一切の記憶をなくした事実を知って帰国したのだった。笙子の姿を求める秀人、そしてひとり必至に生きる笙子ー長篇青春小説力作。
北海道の大自然に育まれたカズオは浦河の海の見える牧場で牧夫をしていた。北海道の短い秋、長い冬、遅い春、サラブレッドの種付け、出産と牧場はけっこう忙しい。輝く草原に小馬が跳ねる頃、カズオの胸はときめく。丘の上の別荘に先代からの馬主の大野一家が夏を過ごしにやって来るからである。東京の病院長の大野先生、元女優の環夫人、そして大学生と中学生の二人の娘。カズオが姉のアサミと初めて口を利いたのは一昨年の夏だった。それ以来、あの人があそこにいると思うだけで、カズオは幸せな気分になった。
お人好しボーイの祐くん、やんちゃ坊主の原くん、バレーボール少年の広樹くん。お待たせしました、パステルクラブで大人気だった花井愛子のヒーローたち、1冊に集合して、お目見えですっ。
ロケを見物していた美少女の永谷聡子は、映画監督の目にとまりデビューした。人気はぐんぐん上がってついに映画を撮ることになるが、そのスタッフは自殺した親友が暴行された時と同じメンバーだった。復讐に燃える聡子。カメラマンの死など不審なことが相次ぐなか、裏であざ笑う犯人を懲らしめるため、聡子、中堅スター・剣崎、彼の付け人でしっかり者の水浜啓子、3人の名(?)探偵の大活躍が始まった。華やかなテレビ映画界を舞台にフレッシュな青春ミステリーが開幕。
青春の最中に才能を惜しまれつつ逝った俳句作家たち。18人の透明な精神の軌跡と無垢の人生の姿を抒情ゆたかに綴る評伝集。
花のゴールデン・ウィーク初日。亮の作ったコンピューター・ゲームが暴走。迷いこんだ先は風の王国。虹を抱いた黒い瞳の持ち主・雄都と出遥った藤野花衣は…。
深い洞察と詩情あふれる筆緻で、魅惑的な人物像を浮き彫りにする13の物語。他に2篇の詩を収める。
▼第1話/菜種はどこだ▼第2話/ナゾの盗賊団▼第3話/あのときのあいつ▼第4話/六人の用心棒▼第5話/さすが五百両▼第6話/もののはずみ▼第7話/なんてこったい▼第8話/アリーナ席、ご招待▼第9話/ビックラこいた将軍▼第10話/運命の再会
●登場人物/胡麻(江戸の殿様のおとしダネ、長男)、麻次郎(次男)、芥子の坊(三男)、七味(四男)、菜種(長女)、陳皮(五男)、山椒(六男)、彦六(長屋の大屋、殿様の側近)
もう一人の自分と交信したい方へ。ダールンと共に自己を知る旅に出ましょう。きっともう一人のあなたを一番理解してくれるあなたがそこで待ってくれているはずです。これはアルファー波分析に基いて出筆した作品です。