とび歩いたラテンアメリカの大地眼にした空・肌にそよぐ風・出会った人々…。著者をとりこにしたラテンアメリカとは?ヨーロッパの伝統を色濃く写した混沌の文化とは?女として、妻として、母としてとらえた紀行エッセイ。
好評、大絶賛の『瑾〓花』に続く、山藍紫姫子、待望の第二弾、名作『虹の麗人』完全版。
イギリスはヨーロッパの基本形である。「使って保存する社会」イギリス、イギリス人の考える「永遠」、イギリスの「非イギリス人」、「ダメモト社会」イギリス、「新」イギリス人とは…。イギリス社会のフィルターを通して、その先のヨーロッパ、さらに日本まで眺めた文化比較エッセイ。
昭和の時代に活きた教育実践論。受験競争の間でゆれ動く子供たちの心を正しく導くために大人、特に母親と教師は何をなすべきなのか。本書は激動の昭和を子供たちと共に生き、教えてきた著者が、平成時代に生きる親と子、教師に贈る心からの教育論である。
たった一台のクレーン車のリース業から身を起こし、あっという間に年間130億円の売上げ規模にまで押しあげたその人物は、また豪快に遊びまくり、好色を地で行く男だという。これは脆弱な現代人に捧げたい、昇り行く龍のような男・才賀紀彦の物語である。
ここには八つの科学的寓話がおさめられている。寓話という言いかたがお気にめさなければ、シュプレッヒ・シュティンメの書法で書かれた、八つの科学的モデルがおさめられている。話題は多岐にわたっているようにみえるが、じっさいにはどれも同じひとつのテーマしか語っていない。それは両義性の記号からの脱出、あるいはその破壊というテーマだ。
「面白くない」と背番号7の宇野人形は文句をつけた。「あいまいだわね」と『石野真子』ちゃんも同調した。「うるさい、どんな話をしようとわたしの勝手だ」-というわけで、お話は続きます。信じようと信じまいと。9人の金子光晴、アメリカに行くための地図、伊藤整の「日本文壇史」、「ハッピイ・エンド」など、文学史上初の豪華8大付録つきで贈る、ポップでキュートなポストモダン新物語。
「すごいわ…」アスレチックジムの受付で、パットはとまどっていた。豪華な設備…。ふだんのつつましやかな生活が嘘のようである。オロオロしているパットに、ステキな男性が近づいた。彼の名は、マイク・テイラー。その彼が実は、このジムのオーナーで、有名なオリンピックの選手だったとは…。パットの中で、ときめきの胸さわぎがはじまった。