フォーレのピアノ作品として非常に重要な後期の作品、みずみずしい最初期の作品。美しく、ピアノで再現するのが楽しい、生前のフォーレが認可した編曲作品。自筆譜・初版・各種原典版など、さまざまな資料を参照した新実用版。各版との違いや注意点は楽譜の下に記載。その場で疑問を解決できます。フォーレの生い立ちはもちろん、作品が書かれた時代背景、書簡からわかるエピソードで、作品への理解がより深まります。校訂者による運指とペダルを掲載。響きが難しいフォーレの作品へのヒントがたくさん。
原爆で消えた1945年8月8日の地図。名著『復元!江戸時代の長崎』の著者が放つ驚くべき力作。旧市街、村、郷、字(あざ)を現在の地図に重ねて土地の記憶を発掘。軍事施設、官庁、工場、会社名、商店名、著名人宅までを詳細に入力ー地図に潜むあなたの「ファミリーヒストリー」を探してください。
不愛想で手際が悪いー。コンビニのベトナム人店員グエンが、就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた驚きの真の姿。(『八月の銀の雪』)。子育てに自信をもてないシングルマザーが、博物館勤めの女性に聞いた深海の話。深い海の底で泳ぐ鯨に想いを馳せて…。(『海へ還る日』)。原発の下請け会社を辞め、心赴くまま一人旅をしていた辰朗は、茨城の海岸で凧揚げをする初老の男に出会う。男の父親が太平洋戦争で果たした役目とは。(『十万年の西風』)。科学の揺るぎない真実が、人知れず傷ついた心に希望の灯りをともす全5篇。
敗戦直後の食糧難時代を経て、高度成長で人が農村から都市へ流れ、環境破壊や健康破壊が顕在化し、農業基本法や減反政策などで農業が衰退してゆく。その後、農業はグローバル化の波にさらされ、遺伝子組み換えやゲノム操作など、食の安全が脅かされるようになる。一方、有機農業や消費者運動が活発になっていく。…政治、経済、社会をバックに日本の農業と食がどのように変化してきたかを捉え、戦後の食と農を総括。