歌い手としても評価の高い彼女だが、本作もその実力をいかんなく発揮している。スロー・テンポの難しい曲、最初はピアノとの独唱といった高いハードルも楽々クリアし、問い掛けるような歌いぶりで情緒的な世界を見事に構築。映画『この胸いっぱいの愛を』主題歌。
80年4月に久保講堂で収録して同年に発売したライヴ盤が、オリジナル盤の倍以上のボリューム+DVD映像付きで再発。音源や映像に関してはもちろんのこと、“こわれもの”なデジパック仕様やブックレットも、制作者の愛に満ちた作り。ファンは絶対いっとけ!
2005年11月発表の7thシングル。ミディアム・バラード「恋する気持ち」とメンデルスゾーンの“結婚行進曲”をモチーフにした「YES」の両A面となっている。hirokoのクリアな歌声と節操あるヒップホップ・テイストが魅力。
96〜98年のライヴ音源3曲を収録し、シングルだが合計24分以上。全曲ZAKによるニュー・ミックスが施され、よりリアルで鮮明な音になった。特に「いかれたBaby」での、佐藤伸治のこれ以上はないほどに生々しい歌声は圧倒的。既発盤を持っていても買う価値あり。★
「何度でも」に続くニュー・シングル。ロッテCMソングでもある「JET!!」は「うれしい! たのしい! 大好き!」をほうふつとさせるラブ・ソング、「SUNSHINE」はレゲトンを取り入れたダンサブルな楽曲で『めざましテレビ』のテーマ・ソングだ。
合唱大国イギリスで何百人もの男の子たちをオーディションして結成されたボーイ・ソプラノ・トリオ“クワイヤーボーイズ”の日本デビュー盤。クロスオーバーなアレンジで天使のような歌声を堪能できる。
(1)は日本のラジオ(テレビ)CMソング第1号。三木鶏郎の作品だ。(5)(7)(8)(11)などなどヒットソングとしての条件を兼ね備えた三木作品は、現在も古臭さを感じさせないどころか、昨今のワンパターン現象を改めて痛感させられるだけのアイディアにあふれている。
59〜66年のCMソング集だ。CMソングの女王・楠トシエから中島そのみや弘田三枝子へと移っていった時代で、渡辺のジュースの素が5円だった頃である。ジャズをベースにしたラテンのリズムが多用されているが、フォーク調のジミー時田の(46)にビックリ。
紫の鮮烈な登場から22年。この間、日本のロック&ポップス・シーンは量的にも質的にも目まぐるしく変化したが、この2人の音楽はそんな流れとは一線を画した世界をキープしている。どんなスタイルでも、いい音楽はそのよさを失わないことが分かる。
岩井直溥指揮によるニュー・サウンズ・イン・ブラス・シリーズの25周年記念盤。国内外のソロ・アーティストも参加して、ポップスの名曲を色々なアレンジで演奏。日本にも、こういう風にポップスを演る吹奏楽団がもっと出てきてもいいのにね。
70年代、80年代、90年代と、それぞれの時代のベストが3社から同時に発売された矢沢永吉。これはそのうちの90年代の作品集だ。CDエクストラ仕様で、パソコンで彼の歴史、ディスコグラフィ&バイオグラフィを堪能することができる。
その歌い方からR&B路線で見られがちな彼女だが、このアルバムではいろんなサウンドを取り入れ、歌い上げている。それもとってもハートフルに。何とスケールの大きな16歳シンガーなんだろう……! あどけなさが残ってるのも等身大の彼女らしくていい。
今や若者たちから絶大な支持を得ている林檎ちゃんだけれど、女の子のかわいさと毒が入り交じった今回のシングルでも、存在感あふれる歌が聴く人を虜にする。自らがピアノを弾き語りする「時が暴走する」は新録で、裏ジャケットには13年前のお宝写真を掲載。
アメリカの40年代のスタンダード・ナンバーのカヴァーを中心にした、CMソング(2)を含む小野リサのニュー・アルバム。プロデューサー、オスカー・カストロ・ネヴェスとの息の合った、アダルトで洗練されたボサ・ノヴァのアレンジに脱帽。★
荒井由実だったころのユーミンのベスト・セレクション。ユーミンの第1期黄金時代ともいえるフレッシュな感性と独持のユーミン・サウンドが美しくマッチした名曲ぞろいで、上品でさわやかなメロディはいつ聴いても新鮮な印象を受ける。懐かしき時代の息吹を伝える名コンピレーション。
忌野清志郎率いるRCサクセションのベスト・アルバム。既発のアルバムには未収録のレア・ナンバー「きみかわいいね」などを含む全16曲は、ファン必聴だ。