二人の楽しい出会い。通奏低音はキース一人が受持ち、聴き手は低音が少し淋しい代りに、二人の合奏の妙味に集中して楽しむことができる。キースは饒舌だが品位ある見事な即興を展開し、ミカラもそれに触発されて思い切った即興的フレーズをちりばめる。
B.C.R.通算4枚目、イアン・ミッチェルが参加した唯一のアルバム。アメリカ市場を十分に意識した作品で、カナダでレコーディングされた。(4)(11)などのヒット曲の他、ラズベリーズ(1)やビーチ・ボーイズ(7)といったカヴァーも今となっては面白く聴ける。
生きていれば今年60歳のエルヴィスのエッセンスを集めたCD。R&Rのキングの歴史を知るには最適と言える。若々しさがいっぱいの時代から歌の巧さでジックリ聴かせた晩年まで、これ1枚でOKみたいなお徳用盤だが、中身の濃さも保証しておきたい。
ピーター・ゼルキンの、内省的な、1音1音もぐもぐ噛みしめるような演奏は、武満の音楽の様式にピッタリだった。その意味で、このディスクは、武満ピアノ曲の定盤として、永く生き続けるだろう。ライナー掲載の“ゼルキン、武満を語る”も面白い。★
No.1サックス・プレイヤー、ケニー・Gのべスト盤に新曲を追加収録。ベイビーフェイス、トニー・ブラクストン、マイケル・ボルトンら豪華ゲストとのデュエットも収録。
全曲、自作曲を聴かせる77年発表作品。ヴァリエーション豊かな『フラッパー』に比べ、サウンドも一本筋の通った統一感が素晴らしい。プロデュースも本人と山下達郎が担当している。
ナナン・レーベルからリリースされたブラジルのアーティストとの共演作品を中心に、ボサ・ノヴァの代表曲を収録したコンピレーション・アルバム。すべての曲がオリジナル・アルバムでは未収録。
ヴァントが80年代に手兵・北ドイツ放送響と録音したベートーヴェンの交響曲集が2枚組2,520円で再登場。よくある名曲演奏とは一線を画するヴァントの「運命」「田園」、第4番。
3曲入りシングル。タイトル曲は、寒いメロディ&サウンドにグローバルな見地から放たれるメッセージが見事に融合した名曲。2曲目、3曲目に聴けるサウンド・スケープなども、とても若手にはできまい。さすがはベテランらしい充実した一枚。
オーストラリアが生んだ世界的ポップ・グループ、エア・サプライのベスト盤。「ロスト・イン・ラヴ」「シーサイド・ラヴ」など80年代を代表する清涼感あふれるサウンドとハイ・トーン・ヴォーカルが楽しめる1枚。
80年代のブラック・コンテンポラリー・ミュージックの旗手、レイ・パーカーJr.のベスト・コレクション。84年の人気映画『ゴーストバスターズ』のテーマでおなじみ。
19世紀後半、スペイン、アンダルシアの地でダンス音楽として誕生したフラメンコのギター演奏。カルロス・モントーヤ、マノーロ・サンルーカルら名ギタリストの情熱あふれる演奏を余すところなく収録。
75年にベルリン・フィルを退団した後、ソリストとして輝かしい活躍を続けているゴールウェイの25年間の総決算と言えるベスト盤。クラシックはもちろん、映画音楽やポップスに至るまで、彼の柔軟な音楽性と豊かな歌心を印象づける中身の濃い2枚組だ。
バシュメットがBMGに残した名演を集めた2枚組のベスト・アルバム。彼のロマンティックな演奏が堪能できる。今やヴィオラ界の第一人者となった感のあるバシュメットだが、彼の演奏は、正統派というよりも、やはり個性的といった方がよいだろう。