『ルパン三世』の音楽やそれにインスパイアされて書き上げた楽曲を演奏するシリーズの4作目。これまでは4ビートが中心だったが、今回はフュージョンやボサ・ノヴァに料理されているところが魅力だ。4曲にソニア・ローザが加わっているのも見逃せない。
ツール・ド・フランス100周年にちなんだわけではないだろうが、アンダルシアを舞台にしたアニメが作られた。本田俊之がスパニッシュな味付けをしてしっとりと聴かせるスコアを提供している。聴きものは忌野清志郎の一発録りによる「自転車ショー歌」。傑作!
現代人の多くが求めている、“こころに効く音楽”をセレクトしたヒーリング音楽の完全盤。そのサウンドは、時代のニーズに応えつつ、言葉を超えてすべての人の心に染みわたる優しさを持つ。
96年に続く、小田和正のベスト・アルバム。オフコース時代の代表曲「さよなら」をはじめ、2001年のJRAのテーマ・ソング「風の街」など、新旧問わず名曲が満載されている。
男と女の関係には、残酷な事件もある。心傷つくのは誰か、と優しさに満ちたヴォーカルとハーモニー&サウンドで問いかけたのがオフコース。そんなオフコースの1984年〜87年の間に発表した曲によるベスト・アルバム。優しさの影に拒絶が見えるかな。
ベースの“ねずみ男”のコスチュームが話題を呼んだイカ天出身の3人組ハード・ロック・バンドのデビュー盤。太宰治のファンというメンバーが東北的な暗さとヘヴィメタとを結びつけるアイデアが光る。(5)などのおどろおどろとした歌詞で気味悪さを演出。
壮大なオペラのスケール感を伴なったドラマ性あふれるサウンドが特徴の彼ら。今作では音の層がさらにブ厚くなり、北欧産らしいイングヴェイ・マルムスティーン的様式美ムードもアップ。紅一点の歌声も含めファンタジックでスリリング、これが醍醐味だ。
クリスマス・アルバム第2弾。スタンダード曲のカヴァーは原曲の持ち味を残しつつクールにアレンジされているし、オリジナル・ナンバー(7)(12)もブライアンらしいロックンロールだ。(14)は日本盤のみ収録。歌詞和訳付きだし、粋な大人のクリスマスのお供にぜひ!
これまでの歌メロを生かしたバンド・サウンド的なアレンジから、楽曲自体のクオリティを最優先させる細部まで手の込んだアレンジによる作品へと昇華したミスチルの意欲作。聡明な歌メロは当然のこと、聴き手の興味のツボを抑えたアレンジには頭が下がる。往年の名曲をスーパープライスで!
四つ折りのデジパックのジャケ写全面がひまわり畑。歌詞の主張に異論はあっても、このこってりとしぶとい歌唱とくっきりと力強くヌケのよいサウンドにはついつい引き込まれてしまう。シングルでおなじみの曲もそうでない曲もそうでない曲も全体がハイ・テンション。
往年の名曲をスーパープライスで!
異常なほど盛り上がっている“頭文字D”のイメージ音楽集第2弾。つまりAVEX系お気楽ユーロビート・オムニバスだが、これをカー・ステレオでかけて公道を爆走するのが流行っているとか。アニメ版に登場する真子&沙雪が歌う(15)は声優マニアも要チェックだ。
98年のデビュー以来、破竹の勢いで突き進んできた浜崎あゆみの20世紀の軌跡が凝縮された2001年発表のベスト。シングル&アルバムから自ら選曲した16曲を収録、冒頭3曲はヴォーカルを新録している。