ギター界最高の名手2人によるデュエットのCD化。すべて70年代の録音だ。ギターといえばスペイン音楽がよく演奏されるけど、ここで取り上げられているラヴェルやドビュッシー等フランス音楽はとても美しくて驚き。しっとりと艶やかな気品漂う響きだ。
押井守の劇場用アニメのサントラ。打楽器、それも太鼓をベースにしたBGMがかなり深淵なイメージを喚起させる。電子楽器もミックスされてはいるが、あくまで太鼓に作品イメージの本質を置き、このアルバムをリスナーの内面へ向かわせる傑作に仕上げている。
チャップリン映画の主題曲・挿入曲を集めた“ベスト・オブ・チャップリン”。オリジナルではなく、フランスの《ヴォーグ》の企画で、ミッシェル・ビラールの編曲・指揮による1972年の録音だが、映画の雰囲気を忠実に再現した演奏はファン感涙の仕上がり。
やっぱり出ました、宇多田ヒカルのお母さんのヒット曲集。藤が69年にデビューして大ブームを起こしたのが17歳。そして、“十五 十六 十七と 私の人生暗かった”の歌声が日本中をドッと暗く荒んだ気持ちにさせた怨歌のパワーが、いま蘇ってくる。
「恋よ、さようなら」をはじめ、バート・バカラックの幾多の名曲のオリジナル・シンガーとして知られるポップ・シンガーのキャリアを集大成したベスト盤。ジャケはありきたりだが、セプター、アリスタなどレーベルを超えた選曲は“究極”にふさわしい。
69年にデビューし、演歌の一時代を築き上げた言わずと知れたムード・コーラス・グループのベスト。大きなブームの去った80年代にもコンスタントにヒットを出し続けた彼らの功績が伺える。筒美京平作曲の(19)は隠れた名曲。ジャパニーズ・ソウルここにあり。★
今までにリリースした全5枚のオリジナル・アルバムから代表的な楽曲を収録したベスト・アルバム。磯村英司によるリミックス・ヴァージョンがボーナス・トラックで収録されている。
ヴェルディ、ケルビーニの宗教作品を収録。オペラをも超えるダイナミクスは、イタリア声楽曲ならでは。ソリストにネッリ、ディ・ステファノら往年の名歌手たちが名を連ねるのも聴きどころ。
ジャズ界だけにとどまらず、アメリカのポピュラー音楽史上最も偉大なアーティストといっても過言ではないエリントンの才能がギッシリ詰め込まれた名曲の数々を収録。ジャズのすべてがここに。
東京多摩市にあるサンリオ・ピューロ・ランドで行なわれている“光のパレード・ILLUMINANT”のために角松敏生が書き下ろしたナンバー。リミックス、ライヴなど4ヴァージョン収録。
76年リリースのファースト・ソロ・アルバムのデジタル・リマスター盤。普遍なる達郎サウンドとはいえ、NYとLAに単身乗り込んでこれを作り上げた血気が歌声にもにじみ出ているところが妙に愛おしい。自身によるていねいな解説と未発表カラオケ2曲も嬉しい。
2002年5月に亡くなったスヴェトラーノフの追悼盤。この録音は彼のボロディン全集としては2度目となる。このコンビならではの重厚な弦楽器群と、豪放に鳴らしまくる金管群やティンパニ、デュナーミクの広さからくる壮大さにはやはり圧倒されること請け合い。
西インド諸島音楽の魅力を伝え続け、50年代中期から後期にかけて、アメリカに一大カリプソ・ブームを巻き起こしたハリー・ベラフォンテのベスト・コレクション。「バナナ・ボート」などのヒット曲を収録。