ビジュアル系ハード・ロック・バンドとして84年にデビューしたブリザードの、ソニー時代の3枚のアルバムからセレクトしたベスト盤。ハード・ポップからバラードまで、多彩な魅力が堪能できる。
ダンス・ナンバーばかりノンストップでつないだ構成が、もはや異色の一言。アバを引用した(1)で大向こうを沸かせる半面、アンダーグラウンドの匂いを隠し味に利かせてもみせる。傾倒を表明したユダヤ教関係者の逆鱗に触れてみたり、女王様ぶりも健在だ。
多くのプレイヤーに感動を与えた前作『風のクロノア』から3年、熱烈なアンコールを受け、PS2で“クロノア”が復活。新たなる感動の物語を、この豪華2枚組サントラがさらに盛り上げること必至。
放映終了から何年経っても話題に事欠くことのない不朽の名作『ドラゴンボールZ』。過去に発売された同作品の歌ものアルバムに収められた175曲を完全収録した3枚組シリーズの第1弾。
翔の復帰により本格的に活動を再開した彼らが、自分たちの歩みを3枚のベスト盤で振り返った。初期の大ヒット曲は『Vol.1』の(6)〜(11)に集中していて、これが今聴いても本当に素晴らしい。ロックンロールの定型にヤンキー文化を背景にした安っぽくもロマンティックな日本語詞を乗せ、しかもヒットさせたという功績は不滅のものだ。80年代から21世紀まで一貫した姿勢でバラエティ豊かな作品を贈り続けてきたという事実にも頭が下がる。ただ、曲目解説や歴史を振り返る証言とか、ちょっと付けてほしかった。
結成10年を記念した御礼のベスト盤。サーフ・ミュージック永遠の「ミザルー」の新録に始まり、デビュー当時の「ミザルー」で終わるニクイ演出は、図らずもバンドの進化を語っている。同時に、向こう見ずに吹っ飛び、哀愁にも浸る、音楽性の幅も確認できる。
ハノイ・ロックスの復活第2弾。俺たちゃコレしか出来ないぜッ、てな感じのロックンロールが潔く、たまらなくカッコイイ。押しの部分と引きの部分のメリハリもバランスが取れ、持ち味が十分に発揮されている。マイケル・モンローのヴォーカルも快調。★
ジャケットからもその雰囲気が伝わるよう、お洒落で小粋なパーティを彩るラウンジ・ポップな逸品。さまざまなヴォーカリストを迎え、つい気持ちが浮足立ってくるボサな調べを、ムードに酔い知れるよう繰り出していく。小粋に空間を彩る作品だ。
富野由悠季監督が原点に返り制作した『ガンダム』の新作。賛否両論別れているが、きっと“Z”のように何年か後に再評価を受けるのだろう。菅野よう子の音楽はとても管弦楽的で深みのある音楽を提供。(1)(10)の作詞井荻燐は富野のペンネーム。(23)は谷村新司。
現役メタル・アクトたちによるアイアン・メイデンのカヴァー集。欧州圏のバンド中心だが、日本独自ヴァージョンとしてわが国で人気急上昇中の陰陽座が新録音源で参加。各自が個性を活かしながらメタル独特のドラマ性をさまざまな思い入れで描く好企画だ。
ジャパニーズ・メタル・シーンのみならず、海外でも高い評価を得ていたアンセム。中間英明に代わり、清水昭男を新ギタリストに迎えて製作されたラスト・アルバムは、ロンドンで録音されたハードかつヘヴィな1枚。
2005年2月の来日を記念した日本企画盤。シュープリームスからソロでのヒット曲を網羅したベスト・アルバム。2枚組のヴォリュームで、チャート上位曲ばかりで構成されているので入門編にも最適だ。
2人組ヒップホップ・ユニットの1stアルバム。メロウな「ナガレボシ」から本格的ヒップホップの「ルーレット」まで、緩急ある仕上がり。既発シングル曲とそのカップリングほか、全12曲を収録した渾身の作。
2003年のライヴ・ツアーがDVD2枚組でリリース。全国28ヵ所、38公演から、ツアー・ファイナルとなった東京・代々木第一体育館における最終公演の模様を完全収録。