肩から力がいい感じで抜けたこのアルバムで、ブレナーは現代的なAORを聴かせてくれる。基本はジャズだが、たとえばマイケル・フランクスに通じるヴォーカルが心地の良いポップ・フィーリングを醸し出す。ジャンルに関係なく作品として楽しめる一枚。
3年ぶりとなる全国ツアーの集大成となった2003年5月18日の横浜アリーナでのスペシャル・ライヴの模様を壮大なスケールでシューティング。DVDはファン必見のドキュメント映像も加えた2枚組。
往年の名曲をスーパープライスで!
英国ジャジー・ソウルの人気者、2年ぶりの3作目。ネタはもうバレバレなのに、依然として瑞々しく気持ち良いのには、ただただ驚くばかり。適切な躍動のうえに熟したメロディをのせる手腕はますます磨きがかかっている。歌詞は相変わらず青い。★
キティ、フレイヴァー、ファンハウスの3社合同企画による日本における初期クラブ・シーンの音源集。このファンハウス盤はブラジリアン・サウンドをテーマにしたラテン・テイストあふれる作品を収録。
ビジュアル系ハード・ロック・バンドとして84年にデビューしたブリザードの、ソニー時代の3枚のアルバムからセレクトしたベスト盤。ハード・ポップからバラードまで、多彩な魅力が堪能できる。
スーパーカーの初となるライヴDVD。2002年のイヴェント“High Booster”のSCライヴを完全収録。マルチアングル画面にて宇川直宏のVJ映像を、さらにボーナス映像としてPVも収録。
放映終了から何年経っても話題に事欠くことのない不朽の名作『ドラゴンボールZ』。過去に発売された同作品の歌ものアルバムに収められた175曲を完全収録した3枚組シリーズの第1弾。
結成10年を記念した御礼のベスト盤。サーフ・ミュージック永遠の「ミザルー」の新録に始まり、デビュー当時の「ミザルー」で終わるニクイ演出は、図らずもバンドの進化を語っている。同時に、向こう見ずに吹っ飛び、哀愁にも浸る、音楽性の幅も確認できる。
ハノイ・ロックスの復活第2弾。俺たちゃコレしか出来ないぜッ、てな感じのロックンロールが潔く、たまらなくカッコイイ。押しの部分と引きの部分のメリハリもバランスが取れ、持ち味が十分に発揮されている。マイケル・モンローのヴォーカルも快調。★
ジャケットからもその雰囲気が伝わるよう、お洒落で小粋なパーティを彩るラウンジ・ポップな逸品。さまざまなヴォーカリストを迎え、つい気持ちが浮足立ってくるボサな調べを、ムードに酔い知れるよう繰り出していく。小粋に空間を彩る作品だ。
富野由悠季監督が原点に返り制作した『ガンダム』の新作。賛否両論別れているが、きっと“Z”のように何年か後に再評価を受けるのだろう。菅野よう子の音楽はとても管弦楽的で深みのある音楽を提供。(1)(10)の作詞井荻燐は富野のペンネーム。(23)は谷村新司。
現役メタル・アクトたちによるアイアン・メイデンのカヴァー集。欧州圏のバンド中心だが、日本独自ヴァージョンとしてわが国で人気急上昇中の陰陽座が新録音源で参加。各自が個性を活かしながらメタル独特のドラマ性をさまざまな思い入れで描く好企画だ。