活動休止から再生を経たバックチェリーは愚直なまでに己の世界を深めることを選択。結果、前作とほぼ同じ環境で制作された4作目は、向こう見ずなロックのパワー感を保存したまま、ファンクにもパンクのもバラードにも自然と行ける音楽の自由を獲得したようだ。
『ブラバン★ハイスクール〜ベスト・オブ・ブラスバンド』の続編。今回は、ブラス・バンドOBのための懐メロ集。50〜80年代前半くらいまでの、主に日米の懐かしのナンバーがずらりと勢揃いしている。
“完璧なイケメン恋人型ロボット”が、彼女との生活の中でしだいに自我に目覚め、愛することを学んでいく姿を描いたラヴ・コメディ『絶対彼氏』のサントラ。キューバ音楽に精通している福島祐子の生み出すサウンドが、ドラマに花を添える。
TVアニメ『S・A〜スペシャル・エー〜』のエンディング・テーマを収めたシングル。女子メンバーでおくる、スペシャルユニットによる楽曲で、声優ファンにとってもたまらない一枚だ。
2008年日本映画界最高の話題作『20世紀少年』。浦沢直樹の原作は音楽ファンのツボをつくネタが満載だが、その世界をムーンライダーズの白井良明がドラマティック&マジカルに描き出している。ミュージシャンでもある浦沢自身も作曲&スライド・ギターで参戦。
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数人のプロデューサー/DJが作った四つ打ちテクノをバックに歌う女の子シンガーのファースト。テクノ・ポップというよりはアイドル系J-POPの趣だが、英語も日本語も歌う甘い声が音にピッタリだ。「STAR FRUITS SURF RIDER」はコーネリアス、「Rock'n Roll Is Dead」はレニー・クラヴィッツのカヴァー。
ソロ・デビュー25周年となる2008年発表のオリジナル・フル・アルバム。エネルギッシュな歌声が心の奥まで響きわたる一作で、今なお輝き続ける彼女の魅力を思い知らされる。
サンフランシスコ生まれで日本を拠点に活動するアーヴィンがさまざまなCDで歌った曲のベスト・セレクション。ダンサブルな音をバックに英語で歌うが、日本語にも聴こえるメロディを編んでいく声だから親しみやすい。「人が夢を見るといふ事」は新録で、彼女が書いた歌詞の和訳付き。
TOKYOにもめちゃイカしたアンダーグラウンド・シーンが存在する! サックスの勝田一樹、エレクトーンの魔術師・窪田宏、グルーヴ・メイカーの石川雅春の三人のユニットの2枚目は、うねり咆哮しつつもメロディアス。切れまくるサウンドに背筋がゾクゾク。★
参加ゲストが多彩で豪華だ。ブラジルで注目されるヴァネッサの歌声もみずみずしい。素晴らしいゲストたちの情感豊かな歌声を聴けることが本作の価値を高めている。そして、ティルのデリカシーに富んだトランペット。音楽的な奥行きのあるボッサ・アルバムだ。★
キャリア初の吹奏楽アルバム。共演のシエナ・ウインドは90年結成以来、クラシック以外でも精力的な活動を続けるオーケストラ。いわゆる大所帯のブラスバンド編成とはいえ、ファンキーな曲を愉快にプレイするビッグバンドとして管楽器ファン以外も楽しめる。