イングウェイ・マルムスティーンとともに様式美ギタリストの看板を担うティモ・トルキ率いる彼らの最新作は今までになくキャッチーな内容。ギターは脇役でヴォーカル曲に重点をおいたことによりコンパクトな構成となり、それが彼ら流のポップ色を生んだ。一皮むけた快作。
モーニング娘。の「恋のダンスサイト」の元ネタで、クラブ・シーンでもリバイバル・ヒットとなった「ジンギスカン」。オリジナル・ヴァージョンはもとより、リミックス・ヴァージョンでも楽しめる。
結成10年を記念した御礼のベスト盤。サーフ・ミュージック永遠の「ミザルー」の新録に始まり、デビュー当時の「ミザルー」で終わるニクイ演出は、図らずもバンドの進化を語っている。同時に、向こう見ずに吹っ飛び、哀愁にも浸る、音楽性の幅も確認できる。
2004年8月に行なわれたダンスホール・レゲエ・フェス、“Highest Mountain 2004”の模様を収録。今年は初の野外とあって、いつも以上の熱狂ぶりがうかがえる。とにかくアツイ一作。
全活動を総括するベスト盤2種の後編。ヘヴィ・ロック〜ハードコアに同期もののデジタル・ビートを組み合わせた、独自のケイオティックでメタリックなサウンドが確立されている。全曲にニュー・ミックスが施され、より輪郭のはっきりしたダイナミックな音になった。
ハノイ・ロックスの復活第2弾。俺たちゃコレしか出来ないぜッ、てな感じのロックンロールが潔く、たまらなくカッコイイ。押しの部分と引きの部分のメリハリもバランスが取れ、持ち味が十分に発揮されている。マイケル・モンローのヴォーカルも快調。★
2DJ+2シンガーというジャマイカでは稀な編成で人気を博す4人組の2作目。前作から3年半、その間のダンスホール・レゲエ界の流行りと元コーラス・グループだったところを活かしたメロディックでポップな個性と合せて楽しませてくれる。S.O.S.バンドねたの(5)も聴きもの。
男性4人からなる料理ユニット、東京カリー番長がプロデュースする、“思わずカレーが食べたくなる”ソウル・ミュージック・コンピ。ブックレットには彼らの新作カレー・レシピ4点が。
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ジャケットからもその雰囲気が伝わるよう、お洒落で小粋なパーティを彩るラウンジ・ポップな逸品。さまざまなヴォーカリストを迎え、つい気持ちが浮足立ってくるボサな調べを、ムードに酔い知れるよう繰り出していく。小粋に空間を彩る作品だ。
富野由悠季監督が原点に返り制作した『ガンダム』の新作。賛否両論別れているが、きっと“Z”のように何年か後に再評価を受けるのだろう。菅野よう子の音楽はとても管弦楽的で深みのある音楽を提供。(1)(10)の作詞井荻燐は富野のペンネーム。(23)は谷村新司。
現役メタル・アクトたちによるアイアン・メイデンのカヴァー集。欧州圏のバンド中心だが、日本独自ヴァージョンとしてわが国で人気急上昇中の陰陽座が新録音源で参加。各自が個性を活かしながらメタル独特のドラマ性をさまざまな思い入れで描く好企画だ。
ジャパニーズ・メタル・シーンのみならず、海外でも高い評価を得ていたアンセム。中間英明に代わり、清水昭男を新ギタリストに迎えて製作されたラスト・アルバムは、ロンドンで録音されたハードかつヘヴィな1枚。
男声デュオのサード・マキシ。ロカビリーとスカとGSを合わせたような妙な曲調の(1)はいかにも有線受けしそうな哀愁歌謡ロック。メンバーのオリジナル曲に井上ヨシマサがノスタルジックな味付けを施した(2)のほうが、さすがに彼らの個性が良く出ていてより楽しめた。★
千葉ロッテマリーンズを熱く支持する方々におくるオフィシャル・アルバムがリリース。ファンの年齢層、若さみなぎる球団をイメージし、ギターを前面に打ち出したロック調にまとめた1枚だ。
おおたかの歌には、ほっとさせてくれる響きがある。癒し系のヴォーカルとは思わないが、ジャンルを超えた独特の歌唱とバックのサウンドから突き抜けてくるのは、しなやかでしたたかな歌声だ。誰にも媚びない力強さ。それにほっとするのかもしれない。