通称“エクソシストのテーマ”とマリア・マルダーのジャジィな歌声が並ぶ中盤の展開に、なんだかめまいが……。ま、当時のラジオを聞いているようなもの、と思えばこの雑居ぶりにも納得はいく。(2)(10)(18)など、きらびやかな編曲が目立つのも時代性か。
80年代のニューヨークはこんな甘い香りに包まれていたのかと羨ましくなるラテン・ダンス・ポップの傑作。洒落人キッド・クレオール制作による唯一無二のサウンドは、時代を超えて格別の郷愁感を生み出す。この曲で朝まで踊り続けたい……とタイトル曲を聴きながらいつも思う。★
同日発売の2ndアルバムに合わせ、米国でゴールド・ディスクに輝いた1stアルバムを特別価格にて再発。リー・ハーヴィ&ヴィータをフィーチャーしたトラック以下、聴きどころ満載の逸品。
惜しまれがらも、解散を発表した英国No.1ガールズ・グループ、アトミック・キトゥン初のべスト・アルバム。99年デビュー以降のヒット曲すべてを収録。2曲の新ヴァージョンにも注目。
2003年のライヴ・ツアーがDVD2枚組でリリース。全国28ヵ所、38公演から、ツアー・ファイナルとなった東京・代々木第一体育館における最終公演の模様を完全収録。
フジテレビ系同タイトル・ドラマのサントラ盤。クラシックの名曲を多彩に展開させた(1)(8)(16)ほか、ベル・サウンドとバンド・サウンドのコラボレーションもユニークな(3)や邦楽の歌モノをインスト化した(4)など、意外なアプローチやアレンジには感心させられる。
圧倒的な演奏技術と“楽しませて、なんぼ”のステージ・パフォーマンス、黒人音楽からパンクまでをカヴァーする楽曲によって2000年代のライヴ・ハウス・シーンを席巻する3ピース・バンドの5曲入り音源。聴く者の気分を盛り上げ、高揚させる効果はまさにドーピング。
『ray』とともに同時リリースという前代未聞の快挙を成し遂げ、もはや誰の追従もゆるさないラルク。(2)(3)(11)などのヒット曲の印象が強く、いささかロック・バンドとしては全体に予定調和的で、冒険性と意外性に欠けた感もあり。(7)が昔のyukihiroしてる。
明星嘉男のソロ・プロジェクト、Akeboshiによる、インディーズ時代の代表曲を集めた初のベスト・アルバム。アイリッシュ・トラッド、フォーク・ロック、クラブ・ジャズ、エレクトロニカといった多彩な要素を持つ彼の音楽は、きわめて先鋭的にして普遍的。
レノン、マッカートニー、リンゴ・スターがビートルズ結成前に参加していた伝説のクオリーメンとハイロウズが、2003年に共演したライヴの模様を収録した作品。マニア垂涎の貴重な映像も収録。