「尾張の統一」を果たし、さらに美濃を手中に収めた織田信長。秀吉もまた生死を賭けた戦と、信長配下の武将たちとの出世争いを重ねながら栄達を遂げていく。貨幣経済と兵農分離、そして独裁政治を柱として天下取りを目指す信長に、もはや死角はないと思われたが…。現代の視点から戦国時代を読み解く堺屋版『太閤記』全三巻。
「本能寺の変」を知った秀吉は備中からの大返しを敢行、明智光秀を破る。続く賤ヶ岳の合戦でも柴田勝家を破った秀吉は、名実ともに信長後継としての地位を確立、天正十三年ついに関白となった。しかし天下統一の直後、戦国バブルの崩壊が始まる。夢を超えてしまった男が、その先に見た光と影…。堺屋版『太閤記』最終巻。
仏教誕生から2500年。いまブッダの壮大な世界が甦る!!「輪廻転生」の大地インドに生まれたブッダの思想。大地に吸収され消えさったインドの仏教と、現在も生きつづけるバングラデシュの仏教。取材記と写真で綴る、「大いなる旅路」の序章。
『万葉集』は、現在にいたるまで日本の詩歌の源流に位置しつづける、わが国最古の歌集である。全二十巻・四千五百余首の中から、歌人の目で、各巻ごとに必読秀歌を厳選し、この歌集の魅力を立体的に探る。『万葉集』を読み解くことーそれは、現代日本人が失いつつある、日本の、日本人の“アイデンティティー追求の旅”でもある。
スリランカを経て東南アジアに広がった上座仏教。ブッダの教えの原型が今なお人々の暮らしの中に受け継がれているミャンマーとタイ上座仏教の国々の現在。
仏教誕生から2500年。いまブッダの壮大な世界が甦る!!ブッダによって否定された偶像崇拝は、死後500年の後、仏像という形で表出する。仏像誕生の謎に迫るとともに、大乗仏教の流れを遡行し、「救い」の思想の変容をみる。
鎖国日本に西欧文明の光を当て続けた唯一の国オランダ。自ら創り出した国土の上に成り立つ豊かで健全な「市民国家」。今再び、暗闇に包まれた平成日本の明日を照らす光源はオランダの中にある。NHKスペシャル「街道をゆく」の出版化。
精子減少?!いま、生命の根源が壊れようとしている。ヒトは21世紀を生き抜けるのか。
各界の著名人が母校の小学校で授業をする、NHK教育テレビ・シリーズ「授業」の特選集。化学の話から俳句の話まで、それぞれの著者が、その長い人生体験で得た知識と知恵を子どもたちに伝えるユニークなシリーズ。
流氷の海を疾駆し北方アジアの血と文化を遺して消えた。謎のオホーツク人を追って北進する。「オホーツク街道」、命懸けで免租と自由を守り抜いた山の民。貧しき自然郷でなぜ健全な「公」の精神が育まれたか。「十津川街道」。NHKスペシャル「街道をゆく」の出版化。