ソフィーはごく普通の十四歳の女の子。ある日、ソフィーのもとへ一通の手紙が舞い込んだ。消印も差出人の名前もないその手紙にはたった一行、『あなたはだれ?』と書かれていた。おもいがけない問いかけに、ソフィーは改めて自分をみつめ直す。「わたしっていったいだれなんだろう?」今まであたりまえだと思っていたことが、ソフィーにはとても不思議なことのように思えてきた。その日からソフィーの周りで奇妙なことが次々と起こり始めた…。
いい香りを「嗅ぐ」だけで、重度の認知症患者の症状が改善されたり、がんによる疼痛がやわらぐー“香り”の成分は、私たちの脳や体内に、どのように吸収され、作用しているのか。西洋医学では太刀打ちできなかった「治りにくく予防しにくい」疾患の画期的な治療方法として、いま注目されているメディカルアロマセラピーを、嗅覚のメカニズムや最新の臨床例からわかりやすく解き明かす。
なぜ西洋で誕生したのか?なぜ支配的なシステムになりえたのか?-経済事象のみならず、私たちの生き方をも規定している資本主義。その本質について、一六世紀からの歴史をふまえ、宗教・国家・個人との関係にいたるまで徹底討論。はたして「成長」がなくとも幸福で活力のある社会を構築することはできるのか。世界経済の潮流を見据え、未来を展望するスリリングな討論。
会議中やデート中、目の前の相手がSNSを見始めたら?スマートフォンが飛躍的に普及した今日、ウェブの情報空間がリアル空間と結びつく「多孔化」は、私たちの生きる現実を大きく変容させ、社会のつながりを揺るがしつつある。いま、最も注目される社会学者が、「ソーシャルメディア疲れ」する若者の自己の有り様から、震災以後の日本社会の共同性の危機まで、多孔化した現実のゆくえを探る、待望の書き下ろし!
旅が何倍も楽しくなる。街あるき決定版。
NHK“ラジオ深夜便”の人気コーナー、ついに書籍化!文豪たちの「絶望に寄り添う言葉」から生きるヒントをさがす。放送内容の完全収録+α!
AIとビッグデータ、地政学からポピュリズム、日本国憲法まで。
世界のひずみに目を向け、新たな思想を求めて行った対話の記録。あと戻りできない時間、私たちの生を輝かせるにはー。
83歳のエディは一瞬の事故であっけなく死んだ。妻に先立たれ、子供もいない。仕事も希望どおりではなかった。彼の人生はなんの意味もなかったのか…。しかし、その死は本当のおわりではなかった。この物語はおわりから始まる。彼を天国で待っていた五人の人物とは?エディが最後にたどりついたものは。
アワセとキソイで「日本的編集方法」を探る。あまたある「日本論」「日本人論」のなかでも日本を「方法の国」として考えるという、大胆な試みはされてきただろうか。何らかの情報を得て受けとめる方法のすべてを「編集」であると見て史書の編纂から日記、短歌、連歌などにとどまらず政治・経済のシステムや、書くこと話すこと、生きることそのものまでを編集行為として捉え、長年考察し続けてきた成果をもとに日本を日本ならしめている「日本的編集方法」を探っていく。ことさらに「主題」を求めようとするのではなく歴史に蓄積された「日本という方法」を発見していく注目の書。
数々のドラマ、映画などのテーマを手がけてきた千住明が遂に大河ドラマのメインテーマを担当!勇壮かつ精細なメロディーは千住明の魅力爆発の名曲。まさに「宿命」以来のエポックな作品。「風林火山」メインテーマほか収録。演奏: ワルシャワ交響楽団、NHK交響楽団
NHKがグーグル本社に長期潜入!世界屈指の頭脳集団を率いる幹部へのインタビューを中心に、今、最も注目される巨大企業の実態に迫る。
サブプライムローン問題に始まり、“リーマン・ショック”で爆発した世界金融クライシス。それは米国型「投資銀行」ビジネスモデルの崩壊とともに、天文学的なマネーが流動する世界の資本主義経済が、次のステージに突入したことをも意味している。早くから金融バブルの崩壊を予見してきた気鋭エコノミストが、この未曾有の金融クライシスの本質と、世界と日本のこれからを鮮やかに読み解く。
世界的に見ても、日本のテレビ界はガラパゴスといっていい。ニュース報道、テレビ映画、テレビタレントー。そして、若者がテレビを捨てた。この本は、衰退へと向かいつつあるテレビというメディアに、その“余命”を宣告した本である。