カトレアは温室がなくても、十分栽培でき、品種をそろえれば、春夏秋冬花を楽しめます。豪華な姿、花色のカトレア。最近はミニも人気です。本書は、1月から12月まで各月の管理と作業のすべてを、わかりやすく解説した、初心者向けの園芸書です。
心肺同時移植を受けた患者は、すっかりドナーの性格に入れ替わってしまうという。これは、心が内臓に宿ることを示唆している。「腹がたつ」「心臓が縮む」等の感情表現も同様である。高等生命体は腸にはじまり、腸管がエサや生殖の場を求めて体を動かすところに心の源がある。その腸と腸から分化した心臓や生殖器官、顔に心が宿り表われる、と著者は考える。人工臓器の開発で世界的に著名な名医が、脊椎動物の進化を独自に解明し、心や精神の起源を探る注目作。
仏教が葬式仏教と呼ばれるようになって久しい。日本の「ホトケ」はほんとうに死んでしまったのだろうか。思えば私たちは仏教に何の期待もしなかった。期待がなければ志も力も育たない。しかし、いま志のある僧たちが、いろいろな活力ある仏教の実践を行っている。経理の公開、NPOの主催、イベントを通してネットワーク作りを行うなど、他者との関係性=「縁起を生きる」を求める僧たちの活動が続けられている。右肩上がりの時代が終焉し、現代は個人のかけがえのなさを喪失させる時代だ。様々な苦を抱えて生きる私たちは、仏教にいま何を期待すればいいのか、お寺が変われば私たちの社会はどう変わるのか、仏教の行方を展望する。
チェチェン関連の報道は、実に限られている。ジャーナリストを対象とした度重なる誘拐、殺人に加え、煩瑣な手続きが外国報道陣を寄せつけないからだ。世界中から忘れ去られ、無法地帯と化したチェチェン。ロシア人女性ジャーナリストが命を賭けて拾い集めたのは、武装勢力の主張でもなく、ロシア軍のイデオロギーでもなく、誰にも止められない戦いに翻弄される市民たちの声だった。
国家の軍事業務を代行する、それが軍事請負企業だ。冷戦終結後、各国が軍縮に向かい、軍務の外注化を進めると、請負業界は大きく成長した。業界の市場収入は、年間1000億ドルにも上る。非合法の取引、政治家との癒着などあまりにも不透明な軍事請負業の全貌を、米ブルッキングズ研究所の気鋭の研究者が初めて明らかにする。
自閉症の子どもは、将来もずっとこのままだと思いこんでいる人がいるが、その考えはまちがっている。正しい指導によって、言葉を持たなかった子が流暢に話し、暴れて手に負えなかった子に友だちができるようになる。本書は、罰ではなくほうびを与えて取り組む治療法を紹介する。それぞれの症状ごとに行動を分析し、対処法を丁寧に解説していく。読者が抱く疑問にはQ&Aコーナーできめ細かに答え、この方法を実践して成功した母と子の体験が語られる。これから治療に臨む読者に、最初の一歩を踏み出す勇気が生まれるにちがいない。親や学校関係者など、自閉症の子どもに接するあらゆる人に最適なガイドブック。
敵艦見ユ。本日天気晴朗なれど浪高し。
06年3月、さいたまスーパーアリーナにて行われた「おかあさんといっしょ」スペシャル・コンサートの模様を収録。子供たちが大好きな歌と踊りが繰り広げられるほか、「あそびだいすき!」から弘道お兄さんも登場する。
時代の最前線にいる「プロフェッショナル」はどのように発想し、斬新な仕事を切り開いているのか。これまでどんな試行錯誤を経て、成功をつかんだのか。そして、混とんとした今の時代をどのように見つめ、次に進んでいこうとしているのか。し烈な競争や成果主義、ニートの急増など、日本人の仕事をめぐる状況が大きく変わりつつある今だからこそ、プロフェッショナルな人々の姿を通して仕事の奥深さ、働くことのだいご味を伝えたい。
NHKの人気教育番組のコンピレーション・アルバム。2006年4月〜2007年3月の番組内で取り上げられた楽曲を中心に、マザーグースのナンバーや英語の遊び歌などを収録。親子で楽しく学べるのが嬉しい。