日本のインターネット史を総復習。愛とカオスのインターネット史。
二〇一七年の終戦の日にNHKラジオで放送されて話題を呼んだ鼎談に、保阪正康の解説と図版・写真を加えて再構成した「開戦八十年企画」。一九三一年の満州事変から、一九四一年の真珠湾攻撃へ。昭和日本が犯した「最大の失敗」に至る道筋を六つの転換期から検証し、私たちが学ぶべき教訓と、令和日本が進む道を提言する。
伊豆の地方豪族だった北条氏は、いかに流人時代の頼朝と出会い、熾烈な権力闘争の末に承久の乱を制したのか。源氏、朝廷側からだけでは見えてこない幕府内の駆け引きや争いの一部始終と、複雑極まりない人間関係を、時政・政子・義時を軸に描きだす。第一人者が通説を検証し、激動の時代をめぐる疑問の数々に答える決定版!
働くほどに貧しくなる「カラクリ」とは?100分でわかるまったく新しいマルクス論!
数々の出会いから見えてくる、宮城・東北のいま。さあ、二人と一緒に、知ることから始まる新しい旅へ。
生物はオス/メスが別個に存在しているのではなく、じつは両者は連続しているー「性」の本質をそう捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。性は生涯変わり続けている?全ての細胞と、その集まりである臓器や器官は独自に性を持っている?さまざまな生き物の多様な雌雄のあり方と、それを形づくる仕組みの解説から、二項対立では語り切れない性本来の姿を明かす。
「明治」は、清廉で透きとおった“公”感覚と道徳的緊張、モラルをもっていた。明治国家という人類普遍の遺産を語る、日本論であり、卓越した文明論である。海外取材の成果をもとに、“明治国家”を巨細に捉えなおす!
二十世紀は「明治」に始まり、いま、その総括の時期にある。激動の昭和が終わり平成となった年は、世界史の一大転換期でもあった。時代のうねりは、歴史を書きかえ、人びとは、自らの行く手に思いを馳せる。歴史のなかに、鮮やかな光芒を放った“「明治」という国家”、その「かたち」を「ひとびと」を、真摯に糺しながら、国民国家の形成を目指した“明治の父たち”の人間智と時代精神の核と髄とを、清冽な筆致で綴り、日本の国家と日本人のアイデンティティに迫る。
「日本という国の森に、大正末年、昭和元年ぐらいから敗戦まで、魔法使いが杖をポンとたたいたのではないでしょうか。その森全体を魔法の森にしてしまった。発想された政策、戦略、あるいは国内の締めつけ、これらは全部変な、いびつなものでした。魔法の森からノモンハンが現れ、中国侵略も現れ、太平洋戦争も現れた。」司馬遼太郎が、軍部官僚の「統帥権」という“正義の体系”が充満して、国家や社会をふりまわしていた、昭和という“魔法の森の時代”を、骨身に軋むような想いで「解剖」する。日本のあすをつくるために。
カナダが送った革命の使者ノーザンダンサー。サラブレッドの進化と活性化に貢献した歴史的名種牡馬は、思いがけない国や血統から誕生してきた。そして、次なる国とは…。大胆な仮説を、緻密な取材と分析で考証した「JRA馬事文化賞」受賞作に、新たな流れに沿った終章を追録。
いま必要な哲学とは何か。「問いが解けない」という事態をどうとらえるか。生命科学の時代に対応するドゥルーズ哲学の核心をクリアに描く。
モーリーが、とくに美しいと思う場所から描いたとっておきの風景イラスト。何度も足を運んで取材したサーカスやカフェの様子や仕組み。ネコ語を介して聞いたユニークな猫と人間との楽しいエピソードなどが満載です。さらに充実したナーゴシリーズ第三弾。