四十年勤めた武家奉公を終えたさゆは、甥夫婦が営む薬種問屋に身を寄せて隠居するも、これまでの充実した日々から一転、張り合いのない生活に嫌気がさしていた。幼馴染の小夏と再会し、「自分のやりたいこと」は何かを考えた末、家族の反対を押し切って茶屋を開店。五十五歳にして初めての商売、町家暮らしに戸惑いながらも、料理上手で聞き上手なさゆのもとには、悩みを持つ人が訪れるようになりー。
「老後2000万円問題」や「年金崩壊」などという話を耳にして、老後のためのお金の心配をしている人は多いだろう。しかし、そもそも、あなたが将来もらえる年金の額や、月々の生活にかかっている支出の額を、きちんと把握しているだろうか?不安の最大の原因は「わからない」ことなので、「わかる」ようにするだけで、不安はずいぶん小さくなる。老後資金を作るつもりで、日々の節約に励んだり、会社での出世に執着したり、よくわからないまま投資を始めたりするのは逆効果!
時は大正、四神の力を持つ『神子』が台頭する時代。曰くつきの名家、梅咲家の令嬢・菖蒲は幼い頃、許婚として紹介された京都の桜小路家の御曹司・立夏に一目惚れをする。立夏を一途に思い続け、十五歳で婚姻の準備のため、東京から桜小路家へ越してきた菖蒲だったが、再会した立夏は冷たい瞳で彼女を拒絶しー。両家の因縁、異能力者たちの思惑が絡み合う中、菖蒲の初恋の行方は?切なく、甘い和風ファンタジー!
誰にも言えない、内緒の恋。ラストで「キュン!」とときめく「学校」にまつわる恋のお話×20話。
痩せる、肉を控える、コレステロール値を下げる…。これらは、日本人の健康常識となってきた。だが、長年高齢者医療に携わってきた著者は、こうした従来の健康常識は間違いだらけだと指摘する。がんが死因トップの国にいる日本人には、小太り、肉は食べる、コレステロール値は高めにする…といったことが長生き健康法のコツだという。本書では、最新の医学の知見や統計データを踏まえ、「頭がいい人」と「悪い人」の健康法の違いを示し、ラクに愉快に長生きできる「頭がいい人」の健康法を提言する。医者頼みではなく、自分の健康は自分で守る時代の必読書!
大学卒業後に入社した企業でパワハラに遭い、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望をなくしてしまった千晴だが、「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが…。ビジネスパーソン必読のお仕事小説!
転職エージェント“シェパード・キャリア”での見習い期間も終わり、キャリアアドバイザーとして働き始めた千晴。「転職の魔王様」と呼ばれる、毒舌で大胆不敵な先輩・来栖とともに仕事に奮闘していた。ある日、職場に天間という男が転職してくる。優しく丁寧に求職者と接する「天使」のような天間を見て、千晴は「魔王様」との違いに戸惑うが…。ビジネスパーソン必読のお仕事小説、第二弾!文庫書き下ろし。
法は、運用次第で毒にも薬にもなる。
思考を現実化するための超簡単なコツとは?ナポレオン・ヒル先生と主人公である著者との対話形式で、願いがラクラク叶っていく方法をお教えします!
京の呉服屋の三男坊ながら、戯作者を夢みる喜三郎に、婿入りの話が持ち込まれた。しかしその相手には、許嫁が短命に終わるという「婿殺し」の異名があり、戸惑う喜三郎は、知人の寺に相談に行く。するとそこには見知らぬ琵琶法師がいて、「救うべきは、その娘だ」と告げられるー。芝居小屋の怪、拐かされる幼子、人の心を狂わす妖刀…。京で大人気の芝居誕生に秘められた、悲しい真実を巡る時代ミステリー。文庫書き下ろし。
さあ大変!墓場から幽霊やゾンビたちがあふれだして、大さわぎ。「石がない…石をかえせー」とつぜん墓石がきえてしまったらしい。とりもどして、お化けたちをしずめよう。
「親しい人」がみるみる増える魔法の習慣。
「二十歳まで生きられない」という呪いをかけられた澪を救うには、呪術によって生み出された千年蠱を祓うしかない。しかしそれは、澪が心を寄せる高良の死を意味していたー。呪いだけ解いて、高良を生かす方法を探る澪だが、高良の孤独な姿を見るたび、胸が苦しくなる。そんな澪を心配する兄の漣、護衛役の波鳥は…。澪の相棒である精霊たちも活躍する、人気の呪術幻想譚シリーズ第四弾。文庫書き下ろし。
あの人物やこの事件が実は同時代!?比べることで歴史観が変わる。
暮らし、人づきあい、仕事の工夫…あなたの日々が、すこやかに、きらきらと美しくなる。ベストセラー『今日もていねいに。』『あたらしいあたりまえ。』『あなたにありがとう。』の中から選び抜いた珠玉のエッセイ集。
心に鬼を棲まわせた“独眼竜”にして奥州の覇者、伊達政宗。数多の武将から恐れられ、後世にもその名を残した男の周囲には、たくましく、そしてたおやかな女性たちがいたー。我が子に毒を盛ったとされる母・義姫、影ながら政宗を支え続けた妻・愛姫、片倉小十郎の姉で政宗を育てた喜多、松平忠輝に嫁いだ娘・五郎八姫、真田信繁(幸村)の娘・阿梅…波瀾の戦国の世を、凛と生き抜いた伊達の女を主人公にした連作短編集。
しゃわわわ〜ザザザザー。だれがかくれているのかな?シャワーって、きもちいい!
「再建の神様」と言われた早川種三を尊敬し、世のため人のために働くことを志していた若手地方銀行員・春木種生は、ある事件をきっかけに、銀行員の仕事に疑問を抱く。逃げるように東北新幹線に乗り込んだ彼は、再建請負人を名乗る男・渋沢栄二と偶然出会い、共に会津へ向かうことに。春木はなりゆきで、倒産しかけた温泉宿を再建することになったのだが、問題続きで…。人と企業の再生を描く、傑作ビジネス小説。
これだけは押さえておきたい宗教学の基本の「き」!
『碧奥墓地には真っ黒でドロドロに溶けた人影が現れる』不気味なウワサの真相を確かめるため、碧奥墓地にやってきたオカルト調査クラブ。午後、日の高いうちに墓地での調査を進めていたレイカたちだったが、突然すさまじいスピードで太陽が沈みはじめ、あっという間に夜になってしまった!墓地からの脱出を急ぐレイカたちは、やがて日本人形が支配する木造の屋敷にたどり着き…。「日本人形」に捕まったら、人間じゃなくなる!?小学上級から。