藤式部(紫式部)は、幼少のころより漢籍に親しみ、物語を綴るようになるも、政変で父が失脚、一家は凋落の憂き目に。しかし、彼女の書く『源氏物語』が藤原道長の目にとまり、中宮彰子に仕えるよう命じられる。喜ぶ藤式部だったが、『源氏物語』が人気を博すにつれ、道長が権力を握るための深謀に巻き込まれることになり…。虚実の間を大胆に描き、絶賛された“極上の宮廷物語”。第11回日経小説大賞受賞作。
「科学者の道」を歩んできた著者が説く、誰の中にも眠る「不思議な力と叡智」。その覚悟を定めた瞬間、想像を超える「不思議」が訪れる。
自由と秩序のバランスを求め、華麗な弁舌をふるった政治家・文人エドマンド・バーク。その代表作について、刊行当時のインパクトを甦らせるべく再構成したのが本書である。理想的な社会の建設を謳い、以後のあらゆる変革の原型となったフランス革命。だが高邁な理念は、凄惨な現実と背中合わせだった!三色旗の向こうに、混乱を重ねる日本の姿が見えてくる、古典新訳、待望の文庫化。
人生が好転する小さな習慣(仮)
「アナタの英語力が伸び悩んでいるのは、中学英語を“卒業”できていないから」-本書では、英語の基礎の中でも最も重要だといわれている中学3年レベルの英語を、わずか5日間で完全マスターできます。不定詞に関係代名詞に現在完了形…かつて大いに苦しめられた英文法が、いかりや先生とジャリ子の凸凹コンビのナビゲーションを愉しむうちに、いつのまにかアタマに入るスグレ本。
なでなで、むにむに、ぽんぽん!親子で楽しむスキンシップ絵本。
マネジメントの道を歩むかぎり、必ず深く学ぶべきことがある。人間の出会いとは何か。仕事の苦労や困難とは何か。人間の成長とは何か。深い人間観とは何か。いかにして部下の成長を支えるか。部下の心に響く言葉とは何か。本書は、40年の歳月、様々な企業や組織で、マネジャー、経営陣、経営者、経営参謀、さらには、政府の内閣官房参与まで務めた著者が語った、渾身の体験的マネジメント論。国内外から7000名を超える経営者やリーダーが学ぶ「田坂塾」。本書では、その思想の神髄が開示される。その根底にある深く温かな人間観と人生観に、多くの読者が胸を熱くした一冊。
1960年代まで日本人の大腸がんの罹患者は現在の8分の1と少なかった。背景に、麦飯から水溶性食物繊維を摂る環境があったのではと、腸の専門医である著者は言う。水溶性食物繊維は大腸の主要エネルギー源である酪酸の産生を促す。この酪酸には、整腸作用のほか、潰瘍性大腸炎などの腸疾患の改善、制御性T細胞の増殖による自己免疫疾患の抑制、肥満細胞の抑制、血糖値のコントロールなどの効果があることが分かってきた。食事内容、腸管機能、腸内フローラで構成される腸内環境を整えることで疾患の多くが改善する可能性がある。
パン職人のレンは恋人のリリィに十一月の誕生石であるトパーズを贈ろうと決心するが…?(「誕生石」)、父の作った自分によく似たロボットが気に入らない少女は怒って…(「そっくりロボット」)、売れない作家の元に守護霊を破格で貸すという男が現れて…(「守護霊レンタルサービス」)。全ての話がどんどん返し!読み終わるまでの三分、あなたもきっと騙されるー珠玉のショートショート三十六篇。
日本写真フイルムは未曾有の危機に陥っていた。デジタルカメラの台頭により、フィルムの需要が急激に消滅しつつあったのだ。この「本業消失」という非常事態に際し、立ちあがった男たちがいた。これまでフィルムで培った技術を生かして未経験の化粧品開発に挑み、数々の困難を乗り越え、大ヒットブランドを生むまでの苦闘を描く。富士フイルムをモデルとした感動のノンフィクション小説。富士フイルム・古森重隆会長との特別対談収録。
大規模化・複雑化するWebアプリ開発のための“設計技法”と“技術”をPHP&Laravelのエキスパート達がくわしく解説!MVC&ADR、テスト駆動開発、データベースとの連携、ユーザー認証、運用、etc.
ミッドウェイ海戦での敗退。ガダルカナル島に飛行場建設を。敵部隊の上陸、突撃、全滅、揚陸失敗…。捲土重来も、戦艦は沈没し、船団が潰滅。悲惨な敗北、御前会議、そして撤退へ。日本陸海軍のエリートたちはなぜ、誤断を繰り返したのか!
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、私たちは日々、文章を書いている。どんな小さなメモにも、読み手がいて、目指す結果がある。どうしたら誤解されずに思いを伝え、読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?本書では小論文指導のエキスパートが、「意見」「望む結果」「論点」「読み手」「自分の立場」「論拠」「根本思想」の七つの視点から、よい文章を書くための戦略をアドバイスする。自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、心を揺さぶる表現の技術。
「考える力」を伸ばす親、つぶす親(仮題)
卑弥呼の時代、瀬戸内海は航路が未発達であったため通ることができず、交易は主に日本海側で行われたと考えられる、と著者はいう。当時の航海技術や地形に基づき、海人になって丹後半島の遺跡に身を置けば、鉄とヒスイで繁栄する「王国」の姿が見えてくる…。