あの夏、私たちは「家族」だったー。息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年、絶縁状態にあった父・孝蔵が認知症を発症したため、田舎に戻って介護をすることに。そんな中、事故によって記憶を失った少年との出会いが、すべてを変えていく。「嘘」から始まった暮らしではあるものの、少年と千紗子、孝蔵の三人は歪ながらも幸せな時を過ごす。しかし、破局の足音が近づいてきて…。ミステリ作家が描く、感動の家族小説。
見方を変えれば、人生は大きく変わる。幾多の困難に直面した松下幸之助が、自らの支えとしながら逆境を乗り越えた「考え方」とは。直話全10話を収録。
鍵本式スピード計算術を大公開!「計算力」=「暗記力」×「計算視力」。計算力を強くする65のヒントを紹介。「文系」の人でも十分理解できる。ビジネスシーンでも、買い物の計算でも、威力を発揮。
いま日本は、失業や医療・年金問題よりはるかに根本的なセーフティーネットを欠いている、と本書は問いかける。たとえば、日本はいま石油を輸入するだけで年間24兆円も使っている。これは自動車・鉄鋼・電気製品など日本の主な工業製品の輸出総額に匹敵する。世界が自然エネルギーに急速に移行し、“エネルギーがタダになる時代”が到来しつつあるのに、日本は石油依存から脱するシナリオが描かれていない。早ければ2012年には到来する「ピークオイル」(石油高騰)で日本が受けるダメージは欧米の比ではないだろう。もちろん日本の食糧の自給率も小麦や大豆など主要食品は1割以下で、食糧危機に対してとても「脆弱」だ。また海面上昇についても、東京などは20〜30年以内に湾岸や東部ゼロメートル地帯は1階部分が浸水する可能性も考慮して都市計画をリセットする必要がある。川を下る自分の舟が滝つぼに落ちるかもしれない時に、舟に入り込んだ水を一生懸命かき出しているような現在の政治状況ー。それを超えて、日本と地球をリデザインする大胆な道を提言する。
人妻界の秘密を知っておののき、河童とのひと夏の感動的な出会いと別れ、フェイスブックに「なりすましアカウントの削除」を申し立て、深夜に父の部屋から漏れ出るテレビの大音量と格闘する日々…。ビールを飲みながら妄想を膨らませるキミコの日記風爆笑&脱力エッセイ。あえて「見ない」という稀勢の里への応援、納豆パックに見る人類が進化を諦めた理由など、今回も笑いが止まらない!
いま、この瞬間の“呼吸”に意識を置くだけで、煩悩から自由になれる!著者がおこなう大人気の坐禅セッションを完全書籍化。坐り方、手の組み方といった型から始めて、呼吸法、平常心の高め方、雑念との付き合い方、自分の身体感覚や心を観察するお稽古まで、初心者でも今日から一人で始められる坐禅瞑想のやり方を紹介。「欲望・怒り・迷い」が、スーッと消える1冊。
本書は、PHPのテンプレート・エンジン『Smarty』の入門書である。PHPだけではなかなか実現できなかったスマートでスムーズなWebアプリケーション開発を、Smartyで実現してみよう。本書では単なる構文解説ではなく、どのような状況でその構文を利用するのか、パフォーマンスや保守性、セキュリティまでを考慮したさまざまなテクニックを随所に織り交ぜている。
大人気の笑って泣ける時代小説シリーズ!人情とお節介で名高い「おけら長屋」には、いつも騒動が舞い込んでくる。万造と松吉は記憶をなくした老人を“貧乏神”に仕立て上げ、金儲けを目論むが…「せいひん」。奉行所が追う凶悪な“髪切り魔”が十年ぶりに現れた。次々と女が襲われるなか、聖庵堂のお満にも魔の手が。お満の危機に万造は…「くらやみ」など、爆笑&感動必至の四篇を収録。文庫書き下ろし。
19世紀は「皇帝たちの時代」だった。19世紀初頭のナポレオン戦争以降、世界各国に次々と皇帝が生まれ、覇権争いに興じたが、第一次世界大戦が終わる1918年前後までの100年で、ほとんどの「皇帝」が消え去り、そして今や「Emperor」は日本にしか残っていない。なぜ、日本の天皇だけが残ったのか。その秘密を解くことで、近代日本の成功の「真実」が見えてくる。明治天皇、大英帝国のヴィクトリア女王、ハプスブルク帝国のフランツ・ヨーゼフ1世、ドイツ帝国のヴィルヘルム2世、ロシア帝国のニコライ2世、大清帝国の西太后の6人の同時代史比較から読み解く、壮大な世界史。
「いいこと」が舞い込む人(仮)
愛し合い、幸せな日々を共に過ごしたのに、いつの間にか一緒にいると不満を抱き、疲れてしまうのはなぜなのかー本書は、そんな夫婦生活を見直すための一冊。できれば離婚はしたくない。しかし、問題を放置したまま、空虚に同居するだけならば、いっそ夫婦関係そのものを見直すことも必要だ。パートナーにストレスを感じてしまう人、必読。
世に溢れる「嫌韓論」。もちろんその議論には一理ある。しかしそれだけで、日本の国益に資する外交ができるのか。巨大国家・中国が膨張し、北朝鮮の政情が不安定化するならば、いまほんとうに求められる韓国論とはなんなのか。本書は中華地域と朝鮮半島に影響を及ぼしつづけたマンジュ(満州)地方に注目し、三者が演じた相克の歴史を2500年前から一気に概観する。そこで導かれる「北東ユーラシアの地政学」を現代に当てはめたとき、浮かび上がるコリアの近未来とは。わが国がとるべき戦略とは。ベストセラー『語られざる中国の結末』の著者が冷徹に描く、哀しき半島国家韓国の結末。
2020年、東京五輪が開催される年までに、日本は、世界はどうなっているのか。本書は、日本を代表する論客であり、経済学のみならず実際の政策にも精通する著者が教える、2020年以降を生き抜くための「知の指針」である。これから、私たちの仕事は、生活はどう変化するのか。今後世界で成長する国、没落する国はどこか。豊富なデータと経済学的・地政学的観点から、人口問題、景気動向、人工知能、国家戦略特区、インバウンド政策などの未来を縦横無尽に読み解く刺激的な論考。ますます不確実性を増す世界を航海するための羅針盤が、ここにある!
「月あかり洋裁店」をひらいた月村あかりさん。あかりさんがはりきるほど、なぜかお客さんは来なくなりました。ある夜月うさぎがきて…。小学校低学年から。