近年DNA分析が進み人類が、どのように日本まで辿りついたかが、少しずつわかってきた。そして驚くことに古代日本列島では、実に多様な人々が世界各地から来て、共存していたようなのだ。本書は、こうした科学研究と考古学、史料を駆使し、日本人誕生の謎に迫る1冊。中国、朝鮮半島と異なる気質をもつ日本人のルーツは、一体どこにあるのか?
読むだけでお寺に行ったように心が晴れていく。講話が大人気の現役住職が書いた、お守りのような物語。
やせる、疲れをとる、酸化・糖化をふせぐ。葉野菜とフルーツの健康効果がひと目でわかるレシピ75。
著者は、クリスティーズに入社後、長らくオークションを担当したのち、6年前からプライベートセール(売り手と買い手が市場を介さず直接、話を進める)専門となった。その分野の査定ができるスペシャリストであるとともに、自分で買い手を探すため、人脈を持っていないとできない仕事である。世界中のコレクターや美術館とつながりを持ち、超一級品にじかに触れ、作品が収まる歴史的な瞬間を見守ってきた。なかでも奇想の作品を中心に収集してきたプライス・コレクションから、若冲作品190点が2019年に日本へ里帰りを果たした。本書では、納入に至るまでの知られざるエピソードも振り返る。
その男の奏でる調べは、武士の時代への鎮魂歌かー。西郷隆盛と大久保利通の後継者と目されていた村田新八は、岩倉使節団の一員として渡欧、パリにおいて、西郷が大久保と袂を分かって下野したとの報に接する。二人を仲裁するために帰国し、故郷・鹿児島へと向かったものの、大久保の挑発に桐野利秋らが暴発。ここに、日本史上最大にして最後の内戦・西南戦争の火蓋が切って落とされた。著者渾身の長編小説。
無邪気でセクシーな20世紀の大スター、マリリン・モンロー。「世界の恋人」と謳われた彼女は、ただの可愛い人形ではなく、誰からも認められる「人間」になりたいと願っていたー。本書では、モンローが残した60の言葉から、世界を魅了することを誰よりも真剣にめざした彼女の新たな側面を描き出す。女として、人として愛されるために努力する大切さを教えてくれる1冊。
まりちゃんは、お父さんといっしょに新幹線にのって、東京へあそびにいきます。まりちゃんは、新幹線にのるのははじめてです。4〜5歳から。
38歳で大阪府知事、42歳で大阪市長に就任し、4万8000人の組織を動かしてきた著者。今の日本のリーダーに足りないのは「正解がわからない問題に対しても、組織やチームが納得できる結論を導く決断力だ」と著者は断言し、そのためには、意思決定に至るまでのプロセスをフェアに辿る「決断の仕組み」が必要不可欠だと語る。本書では、先の見えない混迷の時代にリーダーが知っておくべき橋下流・意思決定術を大公開。大阪府の財政再建や都構想住民投票実施などを成し遂げた「決断のノウハウ」を解説する。日々、決断に悩むすべてのビジネスパーソン、必読の1冊。
長屋で一番偉い猫サバと飼い主の拾楽が暮らす「鯖猫長屋」に、「二キのご隠居」がやって来る。皆に一目置かれる臨時廻同心で、昔馴染みの女盗賊と決着をつけるため、拾楽に協力を依頼してきたのだが、その女盗賊は拾楽とも因縁があり…。やがて長屋の家主・お智の饅頭屋で事件が起きる。拾楽、定廻同心・掛井、サバがそれぞれ動き出す。謎解き&人情で大好評の人気シリーズ第五弾。
『竜馬がゆく』『坂の上の雲』などの膨大な作品群によって、人間とは何か、日本とは、日本人とは何かを問い続けた国民作家・司馬遼太郎。本書は、数ある名作・名随想のなかから、混迷の現代社会を生きる上での道標とすべき珠玉の言葉を、テーマ別によりすぐったアフォリズム集である。歴史・文明への透徹した洞察、人間への温かなまなざしー司馬文学の魅力を濃密に凝縮したファン垂涎の一冊。
読めそうで読めない数式って何?おつりを簡単に計算するテクニックとは?無限にも大小があるってどういうこと?皆既日食と円周率の関係とは?-学生時代、苦手だった数学は実は、こんなに面白かった!これまでに数学者たちが発見してきた「数式」の裏話や「数」に隠された驚くべきエピソードを知ることで、美しい数学の世界に思わず感動する一冊。15万部のベストセラー、待望の文庫化。
心をひらけば、何でも可能になる、それを証明したのは、松下幸之助!『7つの習慣』の訳者が読み解く、『道をひらく』松下幸之助の成功メソッド。
隅田川で見つかった死体は、韓国の麻薬王・インチェルだった。彼の組織に兄を殺されたエリート女刑事・ジヒョンは、インチェルの日本での目的を解明すべく、七日間の期限付で訪日する。一方、警視庁の新人刑事・陽平は、韓国側に日本の捜査の邪魔をさせるなとの、上層部からの“特命”を受け、空港で彼女を出迎えた。初対面から衝突する二人だったが、事件の背後に潜む陰謀に気づき…。
一人一人の性格が違うように、全く同じ顔の人は世の中にいません。実は、性格は顔に大きく表れているのです。本書は、アメリカで発展したパーソノロジー(人相科学)を使って、顔から性格の読み解き方を伝授するもの。眉山が尖っている人は企画力がある!?鼻下が短い人はナルシスト?など、内面と外見の意外な関係から、隠れた才能が発見できるかも!
生真面目な父を持つ志穂子は、その反動からか仕事に恋に奔放な日々を送っていた。ある日、以前バンドのボーカルをしていて、今は不動産業を営む晃と出会う。この男は危険だと周囲の忠告を受けながらも、晃に惹かれていくことを止められない志穂子。しかし、晃は徐々にその正体を表し始める…。一人の女性が「魔性」を持つ男に絡め取られ、転落していく心理を鮮烈に描き出す、戦慄のサスペンス。
なぜかはわからないけど、やることなすこと全部うまくいくー。あなたの周りにもそんな人がいませんか?本書では、世界中のさまざまな自己啓発プログラムを学び続けている著者が、「すべてがうまくいく1%の人」と「その他99%の人」を分ける45の分岐点を徹底解明。一生懸命頑張っているのに、その努力が報われず、思いどおりの人生を送れていない…そんな人を救う1冊。
江戸は本所亀沢町にある貧乏長屋には、万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、浪人の島田鉄斎ら個性豊かな面々が住んでいて…。万造のけんか友達である栄太郎の“婚活”を描く「とりもち」や、江戸の“スキャンダル”を面白おかしく書き立てる読売をめぐる騒動「よみうり」、そして初めて明かされる松吉の過去に迫った「ゆうぐれ」など、笑いと感動の傑作四篇を収録。文庫書き下ろし。
西洋近代主義が「ニヒリズム」へと行き着き、それが今や世界を覆いつつあるー本書は京都大学における「現代文明総論」講義をまとめたもの。現代の先進国に生きるわれわれは、かつてなく自由に、豊かになり、便利で快適な生活環境を実現してきた。しかし、本当に、われわれは「善き社会」を実現できているのか…。文庫化にあたって最終講義「『近代の超克』という試み」を収録。
いま世界各地で中国の存在感が大きくなっている。確かにマンパワーやカネの力では日本はこの大国に太刀打ちできない。しかし日本人には日本人ならでは「個人力」がある。きめ細やかさ、誠実さ、相手を真剣に思う心持ち…。そのような「強さ」を発揮して、発展途上国で地に足がついた地域貢献を行っている日本人が確かにいる。マーシャル諸島で水問題に取り組むショップマネージャー、元ソニーでいまは南アフリカで移動図書館を走らせる男、一筋縄ではいかないインド人たちの心をがっちりつかむ男…日本人ビジネスパーソン(元会社員を含む)の強さに迫る。