いったい何を、どれほど失えば、この身は一人前の武士になれるというのでありましょうやー武田信玄から「わが両眼の如き」とまで信頼されるようになった昌幸は、北條綱成、本多忠勝ら名だたる武将たちと槍を合わせ、功を挙げていく。しかし突然の信玄の死により、情勢は一変。そして織田軍との、運命の長篠の合戦が迫りつつあった…。かつてない激闘の中、昌幸が慟哭とともに得た覚悟と信念とは。
“人使いの名人”といわれた著者が、豊富なエピソードとともに人材活用の極意を味わい豊かに語る。
ひざ・腰・首の「痛み」が消える!(仮)
アメリカ発の金融危機は、市場万能・株主至上の金融資本主義の欠陥を露呈した。二〇〇三年時点ですでにこの事態を予見していた著者は、格差も恐慌も打ち破る究極の解決策を提言する。「ストックオプションは禁止せよ」「五年以上の株主だけの市場をつくれ」「投資減税で新技術開発を促せ」。マネーゲームに明け暮れるファンドの横暴を止め、終焉が近いパソコンに代わる新しい基幹産業の創成をめざす。バブル頼みの「幻の好景気」から、みんなが恩恵を受ける「本物の好景気」へ。日本こそこの新しい資本主義の担い手となれ。
「いじめ問題」を解決するために必要な知識とは何か。連日のように悲惨なニュースが報じられ、そのたびに多くの議論が交わされるが、その中には具体的な根拠に欠ける当てずっぽうな「俗流いじめ論」も少なくないと著者はいう。一方で、メディアには取り上げられずとも、いじめが社会問題化して以来30年以上にわたり、日本でも世界でも数々の研究が行なわれ、多くの社会理論が磨かれてきた。本書では、そうした数多くの研究データを一挙に紹介しつつ、本当に有効ないじめ対策とは何かを議論する。いじめ議論を一歩先に進めるために、必読の一冊。
「毒だし」で若返る!(仮)
たった2時間で豊かさや幸せを手に入れ、夢を叶える方法教えます!TV番組出演で超話題の著者が明かす1度きりの人生を思い通りに生きるための実践的方法。
国力を左右する主な要因は軍事力や工業力、あるいは人口だと考えられることが多い。だが多くの識者にとって盲点となっている重要なファクターが一つある。「物流」である。漢の武帝はヨーロッパに先駆けて、物流に国家が介入するシステムを構築して財政を安定させた。オランダはバルト海地方から輸入した穀物を、食料不足にあえいでいた欧州各地に運搬することで覇権国家となり、イギリスではクロムウェルが航海法を制定したことがパクス・ブリタニカの要因となった。さらにフェニキア人の活躍から社会主義国家の決定的な弱点まで、経済史研究の俊英が平明に語る。
2005年12月、大量の脳出血が著者を襲った。しかし後遺症もなく奇跡的に生還。生死の境をさまよった数日間、著者は多くの「貴重な学び」、つまり「運命の異性との出逢い」をはじめとする人生の仕組みについて教えられた。本書はその体験を伝えたドキュメンタリーであり、併せて収録した『教授の恋』は、その体験を小説という形で伝えた意欲作である。
『竜馬がゆく』『坂の上の雲』などの膨大な作品群によって、人間とは何か、日本とは、日本人とは何かを問い続けた国民作家・司馬遼太郎。本書は、数ある名作・名随想のなかから、混迷の現代社会を生きる上での道標とすべき珠玉の言葉を、テーマ別によりすぐったアフォリズム集である。歴史・文明への透徹した洞察、人間への温かなまなざしー司馬文学の魅力を濃密に凝縮したファン垂涎の一冊。
通り過ぎようと思っても、吸い寄せられてしまう。カメラを持って歩くと京都の楽しさは倍になる!著名な観光地の合間に、京都のほんとうの魅力がある。
日本陸軍の将官と参謀のために“軍の統率”のあるべき姿を説いた作戦指導書ー統帥綱領。その示唆するところは、兵書のみならず優れた経営書・人生哲学書としても名高い。本書は“兵法経営論”の提唱者として企業経営者から絶大な支持を受けた著者が、統帥綱領・統帥参考・作戦要務令の要点を、古今東西の戦史を繙きつつ“社長学”の観点から解説。難局を打開するトップの心得を凝縮した一冊。
なぜ、力に任せて傲慢に振る舞った中国外交は、いつの間にか窮地に陥ったのか。安倍政権成立後の日中外交戦を検証したとき、引き出せる「戦訓」とは何か。そして諜報大国・中国が目論む「第二ラウンド」に向けて心がけるべきこととはー。一触即発の東アジア情勢のなかで、わが国が「一極として立つ」ための戦略論。
取手駅構内の小さな書店の店長に抜擢された彩加。しかし意気込んで並べた本の売れ行きは悪く、店員たちの心もつかめない。一方、ライトノベル編集者の小幡伸光は、新人賞作家の受賞辞退、編集者による原稿改ざん騒動などトラブル続きの中、期待の新人作家との打合せのために取手を訪れる。彩加と伸光が出会った時、思わぬ事実が発覚し…。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第五弾。文庫書き下ろし。
人生は毎日がピンチの連続。程度の差はあれども、乗り越えなければいけない困難は誰にでも訪れる。しかし、つらい境遇に直面しても前向きに生きていける人と、落ち込んでしまう人がいる。その差を分ける能力が「レジリエンス」。アメリカで論文が多数発表されるなど注目される心理学理論で、簡約すれば「人生の挫折に対処する能力」。挫折や落ち込みから立ち直り、ポジティブに生きられる人は共通して持っているという。本書はこのレジリエンスを、その実例を通して理解することで、生きづらさを抱えるすべての人が「自ら幸せを得る力」を取り戻すための書である。
逃げることも悪くはない。でも、それがゴールじゃないはずだ。人気フリーゲーム「青鬼」公式ノベル化第3弾。
尚がはいりこんだくろぐろとした深い山『かくれ山』。そこは、時間の流れからはずれた世界だった。小学上級以上。
祖母から「開けてはいけない」と言われていた引き出しの中身とは…「引き出し」(織守きょうや)、母の死を知らせる兄からの電話。けれど、その死の真相は…「兄弟の電話」(澤村伊智)。体験入部で先輩から手渡されたのは、刀やカッター。部員が全員死んでしまう、その部活動の名前は…「部」(百壁ネロ)、十四人の実力派作家が集結!一四〇字以内で綴られた、恐ろしいのに癖になるホラー掌編アンソロジー。文庫オリジナル。
人情とお節介で名高い、江戸は本所亀沢町のおけら長屋に今日も騒動が舞い込んでー。市中を騒がせる義賊“ねずみ小僧”を長屋の住人万造、松吉が追う!?名医聖庵の切ない過去が明らかに。旅芝居の座長、白鷺太夫は生き別れた妹と…。小間物屋の主が吉原に足繁く通う理由とは。藤沢の娘を訪ねた大家の徳兵衛は、とんだ難事に巻き込まれ…。大評判のシリーズ第七弾は、著者入魂の五篇を収録。