スウィングこそジャズの神髄などといえば、本当のジャズ・ファンからはお叱りを受けるだろうか? とはいえ、この作品を聴いた正直な感想はそれだ。アメリカを代表するフィドル奏者が、自らのトリオにゲストを迎え、偉大な先輩たちのホット・スウィングを録音した傑作。
米国ギター・インスト・バンド、マセラティのアルバムにボーナス・トラックを追加し、ジャケット・デザインを日本仕様に変更して発売。U2やパンクをルーツにしたダイナミックな演奏だ。
4人組ロック・バンドの3曲入りシングル。屈託のない歌詞と軽快なビート・パンク・サウンドが身上らしい。それを支える演奏力には確かなものがあるけれど、ちょっとアクがなさ過ぎはしないか? 英語で歌われるカップリング曲は特に。(3)の歌詞はよかったな。
意外なようだがこの8枚目にして初めて、タイトル通り彼らの純正100%のア・カペラ・アルバムが作られた。声のみでヴァリエーションを作らねばならない苦労が伺われるが、カヴァーの「Tiger Rag」などはかなり遊んでいて楽しい。
ノイジィなギター・サウンドと、がなるシャウトが炸裂の(1)は、原点回帰の風も漂うエモーショナルなロック・ナンバー。粗削りで生き急ぐかのような焦燥音が、どこか美しく聴こえる。(3)では、ギターの喜多建介がヴォーカルを取るという新たな試み。
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革ジャンにリーゼント、そしてバイク、そんなイメージを持つ4人組のギター・バンドを思い浮かべてもらえば、彼らの世界はだいたい察しがつくのではないだろうか。直情径行型の、単純に熱く突っ走る男気の音楽を求めている人には、いいかもしれない。