全曲が新録音によるフル・アルバム。アダルト感漂う、まさにホテルのラウンジでワインをかたむけているようなムードの1枚で、保科有里の魅力がたっぷり詰まったアルバムといえるだろう。
今にも「正体見たり!」「ばぁれぇたぁかぁ〜」という『レインボーマン』と前世魔人のやり取りが聞こえてきそうなほど、懐かしいBGMの数々。尺八や三味線といった楽器を組み込んで、アジア的な雰囲気を出そうとしているあたりに制作者側の心意気が多分に感じられる。
大橋純子の唄の巧さを味わえるミニ・アルバム。彼女のファンの主流である中年層には、体力的にもこれくらいのボリュームが適当。ちょっと退き気味の位置から柔らかく唄いかけてくるから、オジ&オバも安心して唄の世界に同化できる。若い心を持ち続けている大人向け。