最近は役者としての高い評価を受けている玉置サンだけれど、本業の音楽もノリにノっている。バラエティに富んだ構成の本作も、いい楽曲といい歌というポップ・ミュージックの基本から外れることなく、楽しみながら音楽を作っている様子が伝わってくる。
コンドラシン・コンクールを経て、国際的に華々しく活躍している広上淳一の、サントリーホールでの録音。録音上のバランスや音の厚みは今一つだが、演奏そのものはコントラストが明確で優れた内容を持つ。特にクライマックスへの突進が過激といえるほど。
カーネーションの直江政太郎のプロデュースによるデビュー・アルバム。絵に描いたようなネオアコ系ギター・ポップ・サウンドが可愛い。ルックスも含めて若い女の子たちにウケる要素は十二分にあるけれど、音楽的多面性を予感させる断片もないことはない。
鴨川つばめのイラストがインパクト強し、松江潤のセカンド。バッファロー・ドーターの姉御リズム隊を従え、ゴリゴリ重いローファイ・サウンドを展開。少年の面影色濃いヴォーカル、ポップなメロディとのミスマッチ感覚がいまふうだ。
80年にリリースされた八神純子のベスト。ヒット曲、(6)(8)(9)(10)に加え、ポプコンっぽい素朴さがうかがえる(1)や(4)のような楽曲が収録されているのがミソ。山川恵美子作、鈴木茂アレンジの軽いボサ・ノヴァ(3)は今聴いても古くない。