自ら“ポピュラー・ミュージック・グループ”と称するだけにいいメロディ満載。ライナーの温泉旅行写真集で好青年ぶりをアピール(初回限定のアルバム・パッケージは温泉土産風)。70年代の歌謡曲〜フォーク・ロックっぽさもあり、幅広い層にウケそう。
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まずは音楽性の幅広さに驚いた。フォークから始まってスカにゴスペル、果てはフレンチ・ポップス(!?)までを果敢に披露。セカンド・アルバムにしてこの冒険心、かつ気負いのなさは圧巻だ。個人的には(6)(7)の流れが、ちょっと悲しげだがとてもよかった。
スマッシュ・ヒットの(11)をはじめ、先行シングル(3)(4)も収録した充実のファースト・アルバム。ギター・ロックの痛快さをとことん突き詰めたナンバーのほか、彼らの持ち味である詩的な淋しさをじっくり歌い上げた曲もあって何度も聴き込みたくなる一枚だ。
なんとも不思議な佇まいを持ったバンドのファースト・アルバム。詞の世界観やヴォーカル・スタイルはたとえば斉藤和義を彷彿とさせるし、サウンドの雑多性や妙にドラマティックなところはたとえばユニコーンを連想させる。それでいてオリジナリティ抜群だ。
彼らの作品史上最多の多重コーラスが用いられた本作は、60'sサーフ・ポップや山下達郎を彷佛とさせる、まさに“夏”のためにあるポップ讃歌。初回盤限定特典の、喋りも含めた29曲にも及ぶ怒濤のメドレー「しまったなぁ」のライヴ映像も楽しい。