“革命的”ともいえるマシュー・ボーンの「白鳥の湖」の音楽の種明かしである。大胆な曲順の変更や入れ替えがいたるところにあり、その“特異さ”にあらためて驚かされる。しかし演奏は意外に精確で流麗。独創的な振り付けを支える謎解きがここにある。
今、注目を集めている作曲家の1人である木下牧子の無伴奏合唱曲の数々を、浪速の鬼才、当間修一の指揮する大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団の感動的な名唱で味わう。
チェロとアコーディオンによる「展覧会の絵」が初登場! 長谷川陽子と組むミカ・ヴァユルネンはフィンランド出身の世界的アコーディオン奏者。2人でアレンジしたロシア・アルバムだ。
イギリス南西部のデヴォンシャー出身の4人組のデビュー作。佳曲、好曲、小品ぞろいのアルバムである。また、英国のバンドらしく陰鬱が空気が随所から感じられるものの、それと同時にアメリカン・カレッジ・ロック・バンドのような肌触りをも持ち併せたバンドだと思う。
80年9月のN響定期公演のライヴをCD化したディスク。端正なウェーバーといい、力感に富み、引き締まったアプローチの「展覧会の絵」といい、ケーゲルに思い入れのある音楽ファンにとっては、かけがえのない演奏が収録されている、と言えるだろう。
大いに物議をかもしたアルバム。ムソルグスキーにおける極端に遅いテンポ。ラヴェルでの暗い音色感。ルバートのつけ方、間合いの取り方、アクセントのつけ方などなど。そしてそれを納得させてしまう構築力。