大曲「展覧会の絵」をグリーグの抒情小曲集で挟んだ、という心憎いまでのセンスの良さ。こんなにも叙情的な「展覧会〜」を聴いたのは始めて。それでいてナヨナヨしていないのが、松本和将の大きな魅力だ。豊かな感性によって紡ぎだされる、美しいひとときだ。
デス・メタルに、ラウド・ロックのヘヴィ・グルーヴとハードコアの攻撃性をミックスした、6人組の2作目。“ニューウェイブ・オブ・アメリカン・へヴィ・メタル時代の始まり”とも評されるが、楽曲の求心力はかなりのもの。暗澹たるヘヴィ・ロック界にあって刺激的だ。
2002年にデビュー25周年を迎えた斎藤の記念アルバム。タイトル通りの高度なテクニックを要する作品でのプログラミングは、枕詞のように用いられる彼の愛称に合わせ、ホロヴィッツへのオマージュとしているゆえでもある。明解に作品を描き分けてゆくさまが心地よい。
12歳でバンドを始めたという、現在20歳のデイヴとクリスを中心とするNY出身のメロディック・パンク・バンドのメジャー・デビュー作。作りものではない若さが充満した疾走感あふれる演奏が痛快で、キャッチーなメロディとハーモニーが印象的だ。